「渋谷で教える起業先生」（毎日新聞出版）の著者 黒石健太郎です。

先日、電車に乗っていると、
会社帰り風の二人が、
「この前、ハズキルーペ買ったのよ。
あれ、すごくいいわよ。
本当に大きく見えるんだから」
と、5分くらい語っていた。

また別日に、カフェで仕事をしていると、
隣の席の60歳前後くらいの主婦風の二人が、
「ハズキルーペ、あれ、いいわよ。
老眼鏡じゃないのよ。
老眼鏡は、くっきり見せてくれるんだけど、
ハズキルーペは、くっきりしてさらに大きく見えるのよ」
と10分くらい熱く語っていた。

日常生活の複数箇所で、同じ商品の口コミを、
これだけ繰り返し聞いたのは初めて。

調べてみると、営業開始から8年が経過し、
既に350万本も売れているらしく、
広告宣伝も50億円を投資してきたとのこと。
これから、さらに100億円の広告宣伝を追加投下し、
海外マーケットへの展開もスタートしていると。

この機能で、1本1万円前後で販売していることを
5000円前後で販売しているJINSPCよりも、
粗利がもっと高いのではないか。

JINSの売上が約500億円で、
広告宣伝費が約20億円で、
営業利益が約50億円。

JINSは直営店がメインで、
視力矯正メガネの売上も多いので、安易に比較はできないものの、
中高年以上世代の人口の多さ、所得の高さに加え、
これだけリアルでバイラルが広がっていることを考えると、
ここから10年以内に、
1000億円くらいの売上規模になるのではと思った。

Google Glassのようなハイテク切り口ではなく、
ルーペ×メガネという既存機能の組み合わせで、
これだけ大きな市場が生まれるというのはすごい。

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