学生起業家情報
2016.10.26

資格を取っても、起業できない理由

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WILLFUインターンの山下です。
起業という未知の領域に足を踏み入れるとき、役立つ資格はあるのだろうか?
起業家として役に立つ資格について調べてみた。


【目次】
・起業に役立つ資格って?
・資格をもっているだけでは起業はできない

起業に役立つ資格って?

一般的に、起業に役立つ資格として挙げられるものは
「信頼度を得るための資格」、「実務において役立つ資格」
の二つに分けられる。以下ではそれぞれについて見ていきたい。

①信頼度を得るための資格
保有していることで「箔がつく」資格がある。
どういった業種で起業するかによって異なってはくるが、例えばデザイナーとして起業するのであれば、「カラーコーディネーター検定」「色彩検定」、マーケティング支援をするのであれば「ウェブ解析士」、経営コンサルティングなどであれば「中小企業診断士」「MBA(経営学修士)」などを保有していることは、顧客の信頼度を勝ち取るために有効だと言える。

②実務において役立つ資格
保有していることが実務に役立つような資格もある。
その代表格としてあげられるのが「簿記」である。創業時は、起業家自身が経理関係などのお金のフローを管理する場合もあるが、その際に「簿記」が役に立つ。また、確定申告の際も税理士に依頼することなく書類作成・申請ができる知識を得られるのも簿記取得のメリットと言える。

資格をもっているだけでは起業はできない

前項では起業に役立つ資格として「信頼度を得るための資格」「実務において役に立つ資格」を挙げた。たしかにこれらの資格が起業に役立つということは一理あるし、取得しても損になることはないだろう。しかし、これらの資格を保有していることと、起業における成功要因とはまた別ものであるということも理解しておくべきだろう。

① 資格は起業の成功要因にはならない?
起業する際に、資格が役立つことはあるが、資格を持ってさえいれば起業がうまくいくというものではない。それはなぜか、まずは起業における成功要因を考えるために、以下のようにビジネス立ち上げのプロセスを6つに分解してみよう。

1.ゴールを決める
2.事業領域を決める
3.顧客ニーズを捉える
4.行動計画を作成する
5.実行する
6.PDSサイクルを回し続ける

1.時間的、金銭的制約条件の中で、どれくらいの期間でいくら稼ぐことができれば成功と呼べるのかを確定しておくこと。例えば週末起業をしたいということであれば「1か月20万円の利益を平日2時間+土日という時間の範囲内で、かつ仕入れ上限3万円という制約の中で実現する」などというように。
2.ゴールから論理的に導き出した結論に基づいて事業領域を決める。
例えば「10人×利益2万円のビジネスか、100人×利益2,000円のビジネスかといったところから事業領域を決める」など。
3.顧客ニーズにそって、顧客(Customer)が求めているが、競合(competitor)が提供できていない未充足ニーズに対して自社(company)が提供できる強みを基に戦略の方向性を明確にしていく(3C分析)。
4.事業の成果は「戦略の優位性」×「実行の確実性」の二つの影響を受けて決まる。戦略をいくら練っても、実行が徹底されないと成果に繋がらない。そこで「業務を抜け漏れなく洗い出し」、「実行計画を精緻に設計仕切ること」が重要だ。
5.1~4で練り上げた戦略と実行計画に基づいて実行をする。
6.実行をする中で上手くいかないことがたくさん出てくる。その中で問題点の仮説を構築し、その仮説に対して、改善策の案出しを行い事業の磨き込みを行う。これまでの、戦略立案(Plan),実行(Do),改善(See),の流れをPDSサイクルと呼び、このサイクルをいかに早く回せるかが事業の成功要因と言える。

参考文献:『渋谷で教える起業先生』.

上で挙げたビジネス立ち上げのプロセスを踏まえると、ビジネス立ち上げ時の成功は、「いかにしてPDSサイクルを早く回し、精度の高い事業仮説を作り込むか」ということにかかっていると言える。この、顧客ニーズに沿ってプロダクトを作り、時間と労力を投資して磨き込みをしていくというPDSサイクルにおいて資格が直接登場する場面はないのだ。

② 起業したいのなら資格を取得するよりも、とにかく動くべき

一般に資格を取得するためには勉強時間という時間的コストがかかる割に「起業」という点においては役立つ場面が少なすぎるため、すでに資格を保有している、あるいは別の目的のために資格を取得する場合を除いては「とりえず資格を取れば箔がつく」と思考停止せずに、何が成功への最短ルートなのかを自分で考え、優れたサービスを生み出すために行動を開始することが、ビジネスの必勝法だと言える。起業を先延ばしにすることなく、スタートを早く切るということも成功した起業家の特徴である。

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