起業の基礎知識

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孫正義氏の学生起業家時代まとめ

「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しています。

日本を代表する起業家「孫正義」氏のような
起業家を生み出すべく、
ソフトバンク孫正義氏の学生起業家時代を整理してみた。

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孫正義氏の「久留米大付属高校」時代

この時は、立ち上げまでは至っていないようだが、塾や学校を立ち上げようと画策。

具体的には、某団地の入居者を対象に塾を開けば採算が合うのではと考え、友人の母親に物件のリサーチを依頼。しかし、大学を卒業してからでいいのではとたしなめられる。
また、学校を立ち上げるべく、担任の教師や校長に対して、現状の給与をヒアリングし、その2-3倍の給与を支払うことを約束し、協力を依頼。しかし、ここでも形にはならず。

孫正義氏の「ホーリー・ネームズ・カレッジ」時代

「事業家になる」「天下をとる」という思いで渡米。渡米後、高校を猛勉強で飛び級し、3週間で終えて、ホーリー・ネームズ・カレッジへ入学。

そのキャンパスで孫食堂を立ち上げ。

キャンパス内のカフェ前に、寮生がくつろげる場所があった。小さなキッチンがあるものの、活用されていなかったため、「学生に安くて、健康的な夜食を提供したいので、この場所を借りたい」と大学の事務局にかけあって、許可を取得。チラシを配り、学生2人を雇って1日の営業時間は2時間。焼きそば、モンゴリアンビーフン、ワンタンスープなどを安く提供。

大反響だったが、友人に売上をごまかされ、半年あまりで廃業。金がからむと、友人でも問題が起きる。「パートナー選びは、慎重でなければならない」と学んだ。

孫正義氏の「カリフォルニア大学バークレー校」時代

①スピーチシンセサイザーのパーツ販売

1日ひとつ発明をすると決め、毎日事業アイデアを考え続け、合計250個のアイデアからひとつを選んで立ち上げようとした。それが、スピーチシンセサイザー・辞書・液晶ディスプレイを組み合わせた、世界初の「音声機能付き電子翻訳機」。

スピーチシンセサイザーの世界的権威であるフォレスト・モーザー博士に飛び込みで相談に行き、出来高払い&成功報酬で相談。熱い情熱で巻き込み、フォレスト・モーザー博士の名前を取ってM SPEECH SYSTEM INCを立ち上げた。

しかし、音声機能付き電子翻訳機が開発できるまでの事業として、スピーチシンセサイザーをパーツ単体で日本企業に売る事業を考えた。
フォレスト・モーザー博士と取引があったナショナルセミコンダクター社と交渉して、日本での独占販売許可を得たため営業開始。しかし、問い合わせが続々と増えてくると、ナショナルセミコンダクター社が、ナショナルセミコンダクタージャパンを立ち上げ、販売できなくなった。
結果、撤退し、契約の大事さを痛感したという。

②音声機能付き電子翻訳機の開発

音声機能つき電子翻訳機の発明の趣旨をかいた手紙を日本の家電メーカー50社に送付し、反応があった10社を訪問。もっとも食いついてきたシャープのキーマンを探り、そのキーマンである佐々木専務に面談。
結果、特許の契約金として、即座に4000万円が支払われることになり、ドイツ語版とフランス語版の開発が依頼され、合計1億円の契約金が決定。

1979年、1億円を元手に、ユニソンワールドに社名を変更。

③インベーダーゲームのリース販売事業

当時、日本でインベーダーゲームが流行。そのブームが冷めた後、日本で売れ残った在庫の機械を、1台100万円するところを、5万円で10台、3ヶ月後の現金支払いで仕入れた。
アメリカ国内でのブームで、先をこされないように、機械を空輸で移送。アメリカのアイスクリーム専門店やステーキレストランの待合室への設置を営業開拓。結果、待合室で大ブームになり、設置からわずか2週間で、機械代から飛行機での空輸費まで稼いだ。その後、半年で設置台数350台にまで広がり、資本金ゼロから、1億円を超える利益を創出。

④ゲームセンターを買収&売上3倍へ

バークレー校キャンパス側で、本屋やレコードショップが並んだ一角にあるゲームセンターを買収。銀行からの借り入れを行い、2000万円で買い取った。
一つひとつの機種の売上を細かく調べ、導入から何日めで損益分岐に達するのかが一目でわかるような日次決算を導入。
さらに人材マネジメントの仕組みも検証。最初は無差別に採用した上で、1-2日目は育成&様子見を行い、3日目でも業務品質が変わらない人は直ちに解雇。誰に言われなくても徹底的に働く人だけを残す運用に。
結果、これらの工夫が重なり、1ヶ月で売上3倍に。

その後、売上を伸ばし続けたものの、1980年に、「ユニソン・ワールドは、僕にとって将来会社を興すための予行演習みたいなもの」との言葉を残し、日本へ帰国。

<引用元>
志高く 孫正義正伝 新版 (実業之日本社文庫)

まとめ

1:最初は、「事業家になること」が目的でもいい

「起業家になることは目的じゃなくて手段だ」
「起業するには、『志』が大事だ」などと言われるが、
そんなことは、志を持った後の大人が言っていること。

孫正義氏でも、最初は、「事業家になること」自体が目的化している。

帰国後の会社設立から、「情報革命で」と言い始めていることを考えると、
最初はそれくらいの目線で全然いいということ。

志の高さや清さは、事業に取り組み続ける中で磨かれてくるということではないだろうか。

2:経験値の蓄積が、起業家を作り上げている

また、事業を成功させようという強い意志を持ち、実践に取り組み続けることで、
契約の大事さ、採用の大事さ、人材マネジメント方法、日次決算など、
経験値が積み上げていっている。

早期からの経験値の蓄積が、今の孫正義氏を作り上げているのだと、改めて理解できた。

↓伝説の学生起業家 Klab 真田哲弥氏 の学生時代まとめはこちら↓
https://willfu.jp/gakuseikigyou/ryoma_sanada/

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