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先輩起業家の声2017.03.24

金沢大学 社会起業IE 2017 代表講演「石川県発で、日本の起業家輩出プラットフォームを創る」

2017/3/21 金沢大学主催の社会起業イベント
「INNOVA-EMOTION 2017」にて、
弊社代表 黒石健太郎が講演いたしました。

2015年に金沢大学とウィルフとの共同研究で開発した
地方創生型 起業支援プログラムを、
2016年8月から「いしかわ未来アカデミー」として開講。

第一期生の卒業に合わせ、
本取組の実績とこれからの方針を共有いたしました。

金沢大学 IE 2017当日の動画はこちらから

講演内容の3つのポイント

1:取組の背景

「若者が未来に希望を持てる社会を創る」ため、
「起業家率向上」を実現すべく、取組を開始。

しかし、ビジネススクールでただ経営を勉強しても
起業家は生まれないため、実際に「事業立ち上げ」に取り組む、
日本初のビジネススクールを立ち上げた。

2:4年間の取組で分かったこと

創業当初は、「こんな小さな事業をやってて、
起業家生まれるの?」と、言われ続けた。

しかし、4年間の取組継続の結果、
卒業生でベンチャーキャピタルからの出資も決まり、
大学1年生で年商1億円を超える学生も誕生。

「最初の事業は、小さくてもいい。
一度、「成功体験」を積めば、自走を始め、
資金調達可能なレベルに成長できる」ことが、証明できた。

3:石川県での取組とこれから

今回は、上記取組を地方で挑戦した初の事例。
「いしかわ未来アカデミー」1期生の取組を通じて、
下記2点が証明できた。

①東京と同レベルの起業家育成を、地方で行うことは可能
②支援者との距離感が近く、育成の土壌を作りやすい

今後は、石川県の最先端事例をR&D機能として磨き上げ、
要望がある全国に提供範囲を広げ、
日本の起業家輩出プラットフォームを創る。

「石川県発で、起業家輩出プラットフォームを創る」書き起こし

皆さんこんにちは。
株式会社ウィルフの黒石健太郎と申します。

私からは事例報告ということで、
私達がプログラム開発と講師のご提供をさせて頂いた
「いしかわ未来アカデミー」という
昨年の8月にスタートした取組について報告させて頂きます。

まず最初に、私ども株式会社ウィルフの自己紹介から始めます。

ー日本初の「事業立ち上げ」に取り組むビジネススクールをー

我々は、「起業家の絶対数を増やす」ために
大学生が起業を学ぶビジネススクールを運営しています。

本拠地は、渋谷で展開をしておりまして、
今回のように、大学や地方自治体の皆さまと
連携させて頂くことで、一部地方でも提供しております。

このように自己紹介すると、
「ビジネススクールなんてやっても起業家なんて生まれないだろ」
という誤解・ご指摘を頂くことがあります。

我々も、おっしゃる通りと認識をしていて、
ただ勉強していても、起業家は生まれてきません。

そこで、我々が何をやっているかと申しますと、
最低限事業立ち上げに必要な経営スキルはちゃんと学びます。
しかし、それで終わっては起業家は生まれてこないので、
実際に事業計画書まで落とし込んで、
さらに、それを「実際に立ち上げていく」ところまで、
ビジネススクールのプログラムの中で
行うプログラムを提供しています。

Kanazawa-U_IE_Kuroishi - 6

立ち上げてみると分かってくるのは、
自分自身が立てていた経営戦略の足りなかった点、
おかしかった点、失敗した点が明確になってくるため、
その事実を基に、しっかり振り返りをした上で、
足りない経営スキルをさらに学び、
新たに事業計画を作って事業を立ち上げていく。

そしてまた、新たに分かったおかしい点に応じて、
経営スキルを学び、また立ち上げていくということをぐるぐる回し、
半年間のなかで3回事業立ち上げをやり続ける、
そういうプログラムを提供しています。

何が一番特徴的かというと、
「実際に事業を立ち上げていく」ということを、
我々のプログラムの中では必ずやるということが、
非常に特徴的なプログラムとして提供をしています。

こういった取組自体は、ハーバード大学などでは、
既に数年前から導入されている流れでございます。
ハーバードでも、元々は、ケーススタディ形式で、
机上でディスカッションするプログラムが、
主軸として提供されていました。
しかし、数年前からハーバードの中でも
フィールドプログラムというものが導入されまして、
900人いるビジネススクールの学生を
5人ずつのチームに分け、
全員が三ヶ月以内に本当に事業を立ち上げ、
1ドルでもいいから売上を作るという
プログラムが新しく立ち上げられました

ただの机上の勉強では、実践力が身につかない、
だからこそ、実際に立ち上げていく取組が、
アメリカでは広がりつつあります。

しかし、こういった取組を、
日本国内で行おうとすると、
赤字が出たときに誰が責任を負うのか、
学生の事業リスクマネジメントの責任は誰が負うのか
などの論点が多く、なかなか導入が難しい。
そのため、我々は、大学としてではなく、
民間のビジネススクールとして、
新しく提供を始めてきたところでございます。

ー起業のライザップを創るー

我々の受講生は、1.5ヶ月に一回強制的に全員が事業を立ち上げ続ける。

我々は起業のライザップだと思っているんですが、
ダイエットも起業も同じだと捉えています。
痩せるために必要なことは誰でも分かっている。
食べなきゃいい、筋トレすればいい、
それにもかかわらずやるべきことがハードで、
やりきれないからなかなか痩せられない。

起業も、事業を立ち上げるために必要なことは、
誰でも分かっているにもかかわらず、
考えるべきことが多くて、思考の深さが求められ、
なかなかやりきれない。

だからこそ、ずーっと先延ばしになってしまうところを、
強制的に1.5ヶ月に一回プログラムの中で全員が事業を立ち上げる
という仕組みを作ることで、
全員が事業立ち上げに続々と踏み出していき、
卒業後も、2人に1人の方が実際に事業を立ち上げ続けていく。

そうしたプラットフォームを作っている場でございます

立ち上げてから四年目を迎え、累計700名の方が受講し、
結果、卒業生からは、
East Venturesやサムライインキュベートなどの
ベンチャーキャピタルから資金調達が決まったり、
大学一年生でも既に年商一億円を超えるような起業家が
生まれてくるところまで、
ようやくたどり着いてくることが出来ました。

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このように、日本で初めて、
実際に事業を本当に立ち上げることに取り組む
ビジネススクールを運営しているのが、我々ウィルフでございます。

今日お話しするポイントは3つです。

私達が本取組を始めた背景について、
創業してから四年間の取り組みを通じて証明されてきたこと、
今回石川県の皆さまと連携した取組で分かってきたこと、
そして、これからの展望についてご報告をいたします。

ー起業家輩出には、「事業立ち上げ」経験を積む仕組みが鍵ー

まず1点目の取り組みの背景について。
我々は、「若者が未来に希望を持てる社会を創る」
ということに人生を賭けてコミットしておりまして、
これを実現していくためには、
「日本の起業家の絶対数を増やす」ことが大事だ
という確信を持って取り組んでいます。

簡単に背景をご報告しますと、
私自身リーマンショックが起こった時に、
ある人材総合サービスの会社で仕事をしていました。
すると、自分自身が就職のご支援をした方々が、
一斉に派遣切りにあい、路上に出てきて、
同世代の人々が本当にホームレスになっていった。

同時に、自分が一年目に出向していた営業子会社の同期も、
六十数人いたにも関わらず、
全員リストラされ、たった一桁になってしまった。

さらに、私自身が働いていた会社でも、
企業年金制度が変わる、退職金制度が変わると、
説明会が開かれた時に、
改めて我々世代の将来を考えてみると、
本当に希望が持てないなということを痛感しました。

老後を考えても、
企業年金も崩壊し、国の年金も右肩下がり。
退職金も5年ごとに20%ずつ減少。
では、将来に向けて貯金が出来る世代かというと、
給与水準も一貫して右肩下がりになっている。

こんな社会の中でどうやって未来に希望が持てるのか、
ということを痛感し、この課題を解決するには、
やはり、日本の経済成長を一貫して実現できる仕組みを
作りあげることが大事だと確信しました。

今の日本では新しい産業が生まれてくる仕組みを創ること、
これが一番鍵になるだろうと私は捉えまして、
そのためには、今の日本には起業家の絶対数が圧倒的に足りない。

だからこそ、一人でも多くの人がもっと起業に踏み出せる
仕組みを作ることが必要だと考え、
この事業を立ち上げて参りました。

起業家の絶対数を増やしていこうとした時に、
どうすればできるのかを考え、
起業家の方々の過去のプロフィールを全部調べてみました。

すると共通点があったのです。

それは、多くの起業家が、在学中に小さな起業体験に
取り組むことからスタートしていたということでした。

より具体的に話をしますと、
このようなステップで起業家は生まれていました。

最終的に起業している人々は、
とにかく、在学中に起業経験のある方が極めて多い。
学生起業家も、一旦は、6-7割の方は、就職されるんですが、
就職しても、また起業している方の確率が高い。
ただ、在学中に起業経験が無い方が一旦就職すると、
ほぼ全員がサラリーマン化してしまい、
ほぼ誰も起業しなくなる。
確率論的に見ると、そんな構造になっていました。

ではどうしたら学生起業家が生まれてくるのかということで、
いろんな学生にインタビューしてみました。
すると、共通点がありました。

我々は、起業体験という言葉でまとめていますが、
ちょっとしたビジネスを本気で戦略を考え抜いてやってみて、
結構利益上がったじゃないかという
小さな成功体験からスタートしている人が多かったのです。

その後、学生起業に踏み出して、
卒業時に一旦、大きな会社に入り、目線を上げて成長し、
そして起業して成功している。

こんなステップを踏んでいるという構造が見えてきました。

ただ、この起業体験ですら、
なかなか心理的ハードルが高くて、踏み出せない
何から始めていいか分からない
なかなか成功体験を積めないため、
短期間で誰もが成功体験を積める仕組みを型化して、
提供し始めたのです。

今、申し上げたことのデータを、一言だけ触れておきます。

学生のなかで起業している人は、
学生全体の0.03%しかおらず、
99.9%以上の学生は起業なんてしません。

しかし、最終的に起業している方のプロフィールを
調べると、3人に1人が学生起業経験がありました。
一方で、ビジネスプランコンテストだけに出る人って
起業しないよねと、一般的には言われていますが、
実際データで見ると本当に起業していなかった。

この事実から分かるのは、頭で考えることと、
実際にやってみることのレベルは、飛躍的に違い、
実際にやってみた経験こそが
最終的な起業家につながるということだと理解しています。

次に学生起業家になっている人の共通点の事例に触れておきます。

文化祭やクラブイベントなど、
大人からすると小さなビジネスを、
経営スキルを学びながら本気で取り組んでみて、
結構利益が上がったという小さな成功体験を積んだ方が、
学生起業に踏み出していました。

最もイメージしやすい事例だけ紹介していますが、
例えば東京大学の学生起業家に聞いてみました。

彼の一番最初に踏み出したきっかけは、文化祭でした。
模擬店を出す時に、
プロのコンサルタントのサポートを受けて、
ビジネスフレームワークを勉強し、
ちゃんと戦略を考え抜いて出店してみたようです。
出店したと言っても、文化祭にみんなとワイワイお店を出すのは、
誰でもやっていますが、彼の場合は、そうではなく、
自分のポケットマネーで全額出資をして、
出店費用も自腹で払い、友達にバイト代も払い、
結果的に15万くらいのリスクを取って
文化祭に出店してみた。

にも関わらず、戦略を考え抜いて出店してみると、
周りの店舗の三倍も売上が上がったらしく、
自分の手取りの利益が15万くらい残ったと。
彼が言っていたのは、
「僕でも、15万くらいのリスクを取ったとしても、
ここまでちゃんと考えてやれば、
これだけの収益が出せるんだと分かった。
だったら会社立ち上げても行けるんじゃないかと思って、
学生起業してみた」ということでした。

彼の場合は、この文化祭が成功体験になり、
学生起業に踏み出し、やっぱり一旦就職はしたんですが、
その後起業家として活躍されています。

このように、一番最初のきっかけは、
起業体験からスタートしていたという共通点が見えてきました。

しかし、この起業体験の部分が、
なかなか踏み出せず、成功体験も積めず、
ボトルネックになり、多くの人が踏み出せない。

そこで、最低限の経営スキルをちゃんと学び、
事業計画を先輩起業家にメンタリングされながら磨き上げ、
成功確度が高いものを立ち上げることで、
短期間の中で、成功体験を積みやすい場を作れるのではと
考えたのです。
誰もが短期間で起業の成功体験が積めるパッケージを、
開発することが、結果的に、起業家の絶対数を増やすことに
つながると仮説立てたのが、我々が立ち上げた背景でございます。

ー小さな起業体験からでも、資金調達可能な起業家が生まれるー

ただ、この取組を立ち上げた当初、
「起業体験」という小さな事業を立ち上げることに
フォーカスしているが故に、
いろんな方からコメントをいただきました。

「こんな小さい事業を立ち上げさせて、本当に起業家なんて生まれるの?」と。

しかし、4年間の取組を通じて、証明されてきました。

それは、
「最初の事業はどんな事業でもいい。小さくても良い。
どんなに小さくても、1度成功体験を積めば、
『僕はどこかでまた成功できる』という確信が芽生え、
自走し始め、事業を立ち上げ続け、
結果として資金調達可能なレベルまで、成長する」
ということです。

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ここで、創業期に受講してくれた洞君のエピソードを、
基に、事例を見ていきたいと思います。

彼は2014年の10月、3年生の時に受講を開始しました。

最初は、彼自身も事業経験も無く、ビジネスアイディアも無い。
ただ就職活動を目の前にして、
会社に依存するのはちょっと怖い、
友達の親御さんもリストラされていたため、
自分で生き抜く力を身につけたいなということで、受講を開始しました。

そんな彼が、1.5ヶ月に一回事業を立ち上げる際に、
一番最初に取り組んだのがこんな事業でした。

「安く仕入れ、高く売れば儲かるんじゃないか」という仮説に基づき、
100円ショップの100均のアイテムを、
フリマアプリのメルカリで販売すると利益が出るのでは
ということで実際にやってみたのです。

そうなるとどうなったか……というのは
ご想像のとおりだと思うのですが、
「これ、100円均一の商品ですよね?」と
お客様から言われ、全く売れず、大赤字になってしまった。
そんなところからスタートしたんです。

しかし、我々のプログラムで一緒にやっていると
失敗してもちゃんと振り返りができる。
彼は振り返りの結果、何に気づいたかというと、
「事業というのは自分のお金儲けだけ考えていてもうまくいかない。
お客さまの視点に立ちきり、
お客さまにとって介在価値のある事業でないと、収益なんて生まれない」
ということに気づきました。

そこで、次に立ち上げたのが、
訪日外国人向けのマーケティング支援サービスでした。

外国人観光客の方が浅草へ観光に来た時に、
お昼ごはんをどこで食べようか調べる際、
80%の方がGoogleで検索するという構造を見つけました。

しかし、浅草でランチ、イタリアンと調べてもGoogle mapに
表示されるのはただただ日本語ページだけ。
英語が全く表示されないのでどこに行けばいいか分からない。
という課題を発見しました。

そこで彼が立ち上げたのが、観光地にある飲食店に対し、
お店の情報を英語に翻訳し、Google mapに掲載する、
代行サービスを立ち上げて、営業開始しました。

すると、ニーズヒアリングの最中に、
受注が確定するなど、続々と受注が決まり、
結果的には我々のスクールの中で、利益額ランキング1位となったのです。

彼はこの取組で成功体験を得て、
プログラムを卒業後も、
自発的に事業をやり続けるというところまで至りました。

卒業後、最初に立ち上げた事業は、
この成功体験を基に、
日本の商店街の情報が海外に伝わっていないという課題を発見し、
ジャパンショッピングストリートガイドというwebサービスを立ち上げました。

しかし、立ち上げてみると、
商店街のお店に広告費用を出してもらうにも、
広告予算が少なく、収益化に時間がかかるモデルだと、
さらに気づくことができました。
事業は、短期的に収益化できるか、
もしくは飛躍的に成長する資金調達可能なモデルで立ち上げるか、
いずれかに主軸を置くことが大事だと気づいたのです。

そこで、彼が次に取り組んだのは、
まずは着実に収益化できる事業を作ろうと決め、
Airbnbで不動産運用するサービスをスタートしました。

まずは、東京で始めたものの、
国内市場だけでは、競争が激しくなり、全然儲からなくなっていく。
また、市場規模の限界が近く、これ以上広がらないと気づき、
次は、東南アジアに進出して、
東南アジアで物件を調達し、Airbnbで運用することをスタートしました。

しかし、ここでもAirbnbでの不動産運用という事業モデル自体に
限界があると気づいたのです。
成長していく、拡張性ある事業を構築するには、
成長性ある市場の選定が一番鍵になると、さらに気づいてきた。

そこで、その次に立ち上げて、資金調達が決まったのが、
このベイケアというサービスでした。
成長し続ける領域は日本の中では何かを探し続けた結果、
この少子高齢化の中で介護領域が一番成長するということで、
介護市場に立脚してITを使って訪問介護の負を解消する事業を立ち上げました。

結果、去年の4月に企業価値1億円の評価で、
East Venturesさんから出資が決まりました。

ここで振り返ってみていただきたいのです。
今の部分だけを切り取って彼を評価すると、
「いやー、学生で視点がするどくて凄い人だね」と、
思われる方がたくさんいらっしゃったりするんです。

しかし、一番最初に彼が何を立ち上げていたのかを、
思い出していただきたいのです。
100円均一のアイテムをメルカリで売ったら利益が出るのでは
ところからスタートしているんです。

しかし、そこからスタートしても、
一度、成功体験を積むと、いろんな事業を立ち上げ続ける。
すると、リアルなインプットが入ってきて、
目線が上がり続け、結果的に筋がいい事業仮説に至ることができる
ということなんです。

彼の事例を見ていただくと、
やっぱり最初の事業は小さくてもなんでもいい。
一度でもいいから成功体験を積めば、
自走を続けて、その自走の結果いろんな気づきを得て、
資金調達可能なレベルまで成長するということが
証明されてきたと感じています。

ただ、こういうポテンシャルある起業家ですら、
一番最初の一歩を乗り越えるハードルがすごい高い。
結果、なかなか踏み出せずに就職活動まで至ってしまう。
そのため、このハードルを乗り越えるためのプラットフォームに、
非常に高い価値があるということが、
4年間の取り組みで証明されたということでございました。

ー地方でも、東京レベルの起業家育成は可能ー

これを踏まえて、石川県との取り組みをスタートきてきたのです。
東京で色々培ってきた起業家育成のノウハウを、
地方でも展開していこうということで、
金沢大学の皆さまと我々で共同研究を開始いたしました。

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地域に密着した地方創生型起業の支援プログラムを開発するべく、
2015年の後半から、プログラムを開発してきました。
その第一弾としてスタートしたのが、
去年の8月に開講した「いしかわ未来アカデミー」第1期生
でございます。

本プログラム開発の前提としては、
このフレームワークに立脚をしています。

人の行動とは、「WILL×CAN×SHOULD」と言われますが、
自分がやりたいと思っていて、
使命感を持ってこれはやるべきだと思っている、
同時に自分でも出来そうだと思える、
この輪が重複している部分について、
ついついアクションしてしまうという傾向がある。
このような理論に基づき、
この輪の中心が、「地域密着型で石川県の中で起業したい」と、
感じられるようになるコンテンツ開発を行いました。

WILLについては、「起業してみたい!」という
熱い思いを醸成していくために、
あこがれを持ちやすい東京のイケてるスタートアップのレベル感を、
石川県の中にも移管することを意識的に盛り込んだということ。

SHOULDについては、石川県の社会課題を解決したいと感じる、
志を醸成するために、石川県の社会課題も学ぶプログラムを盛り込みました。

そしてCAN。石川県の中であれば、
起業しても成功できそうだと思えるため、
地域の中の先輩起業家に協力いただくことにより、
この石川県の中であれば、
先輩起業家にも普通にいつでも相談ができるという
温かい受け皿作り、場作りに、取り組んで参りました。

一つひとつ、具体的に見ていくと、
東京レベルについては、
キックオフミーティングの場ではクラウドワークス吉田さん、
コロプラやサイバードを創業してきた千葉さんなど、
上場企業の創業者に登壇いただきました。
そして、プログラムを運営するファシリテーターも、
東京で我々の育成トレーニングを受けた赤羽を、
毎週派遣してご提供してきました。
メンターとして登壇していただく方も、
サイバーエージェントベンチャーズの責任者竹川さんにお越しいただきました。

石川ナイズドについては、
行政の皆さまのお力をお借りし、
石川県内の社会課題を共有をいただきました。
そして、受講生が、話を聞くだけではなく、自ら調べ始めるために、
起業体験のテーマに、「石川の社会課題を解決する事業を考える」
というテーマを加えました。
自ら課題仮説をおき、自分の足で調べることで更に認識を深める。
そのリサーチに立脚し、実際に事業を立ち上げることで、
リアルなフィードバックがマーケットから返ってくる。
それにより、より深く、社会的課題が直視され、
理解が深くなっていく。
基本的に、人は知れば知るほど好きになるという
行動傾向がありますので、
課題解決意志を高めていく推進力が増す設計を意識的に取り組みました。

地域コミュニティという点は、先程申し上げました通り、
金沢大学出身の先輩起業家、地元の大企業の役員の方、
などにご協力いただき、メンタリングをお願いしました。

第一期生の成果を振り返りますと、
1.5ヶ月に一回、2週間で立ち上げた事業も、
多くの方がちゃんと黒字を出すことができました。

この数字を見ていると、
我々が渋谷で運営しているプログラムと比較しても、
遜色ない結果が出ています。
「地方だとなかなか成功体験が積みづらい」という心配も払拭されたのではと考えています。

新聞でも取り上げて頂いた通り、
学生が考案した地酒カクテル、加賀棒茶でミルクティーなど、
地域密着の事業が生まれてきたことは大成功だったのではないでしょうか。

この取組を通じて分かったことは、
東京と同じレベルの起業家育成プラットフォームを作るというは、
地方でも実現可能だということがひとつ。
もう一つは、逆に地で取り組むことで、
支援いただける先輩起業家との距離感が近く、
育成の土壌を作りやすいということが見えてきました。

例えば東京で上場企業の社長にメンタリングにお越しいただくと、
いくら学生がなかなか連絡を取っても、
なかなかそこまで付き合ってくれる先輩起業家はいません。
しかし、地元の先輩起業家であれば、
学生が相談すると、営業に同行まで同席くださり、
ネットで拡散までしてくださっていました。

こういった地域の温かいコミュニティによって支えられる
プログラムだからこそ更に成功事例を輩出していける。
起業家が生まれる仕組みをしっかり構築できるという確信を持てたのが
この一年間の振り返りでございました。

ー最先端モデルケースを、全国の起業家輩出プラットフォームへー

最近は、全国から、同様の取組をしたい
という問い合わせが多数入ってくるようになりました。
今回、石川県の皆さまと連携して構築してきた、
石川県発の仕組みにより、
日本の起業家育成プラットフォームを構築していきたい。

Kanazawa-U_IE_Kuroishi - 11

石川県を、最先端のモデルケースとして、
地方創生型起業家輩出のR&D拠点として、
これからもともに、最先端の取組に挑戦し続け、
日本の起業家育成プラットフォームを作っていきたいと考えています。

以上で、私の事例の報告とさせていただきます。

今日はありがとうございました。ともに、がんばりましょう。







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