卒業生インタビュー

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「資金調達済み学生起業家が語る!起業アイデアの出し方と磨き方!」ウィルフ卒業生起業家による特別イベント 書き起こし(1/6)

ウィルフで開催した、「資金調達に成功した学生起業家による特別イベント」の書き起こしです。全6回に分けて配信する第1回は、資金調達できる筋がいい起業アイデアの出し方・磨き方です!

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登壇者:
洞 汐音
10期生 (株)Baycare社長・East Venturesから調達
『介護現場の疲弊を、ITを通じたイノベーションで解決する』

中井 健弘
13期生 (株)espo社長・サムライインキュベートから調達
『対戦型ゲームの攻略法学習。
 学習の難しさを、成長市場の『動画』サービスで解決する』

石川 稜真
30期生 (株)shinonome取締役 (株式会社espo共同創業者)

モデレーター:
株式会社ウィルフ 代表取締役 黒石 健太郎氏

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黒石 健太郎氏(以下、黒石)
この度、学生が起業を学ぶビジネススクール ウィルフの卒業生で、East Venturesやサムライインキュベートなどのベンチャーキャピタルから資金調達に成功した卒業生が誕生したため、記念イベントを開催致しました。
全員が、知識・経験ゼロから、ここまで来たということで、ウィルフ受講生の方にとっても、未受講生の方にとっても、どうすればそこまで至れるのかのステップを具体的にイメージできる貴重な機会になると思っています。

まずは、それぞれの起業家から、現在の起業アイデアに至るまでのプロセスについて伺っていきたいと思います。

−市場規模が大きな市場を狙え−

洞 汐音氏(以下、洞)
とにかく、「市場規模が大きな市場を狙う」ということを意識して仮説を考えました。

ウィルフ卒業後、最初は日本の商店街の情報を外国人の方に広めるWebサービスの立ち上げに取り組んでいました。しかし、商店街は数自体が限られており、さらにプロモーションに投資できる予算が少ないため、実質的にボランティアに近い取り組みになっていました。

この経験から、事業を考える際は、「市場規模が大きな市場を狙う」ことを意識して仮説を考えました。

黒石
おそらく、「市場規模が大きな市場を狙う」ことの重要性に気づくまでのプロセスまで共有いただくと、よりイメージが湧きやすいかもしれません。

洞さんが一番最初、ウィルフ受講中に立ち上げたのは、観光地飲食店情報のGoogle mapへの翻訳・掲載代行サービスだったんですよね。

ご自身がアメリカからの留学生だということもあり、浅草などの観光地に来た外国人が「お昼ご飯をどうしよう」と考えた時に、googleで「Italian lunch」などと検索することに気づいていました。しかし、google mapで表示されるのは日本語の情報しか掲載されていない。結果、行きたいお店を見つけられていないというユーザーの負を、リサーチして見つけていました。そこで、浅草のお店をgoogle mapに翻訳して掲載代行するというサービスをやり始めて、結果2週間で10万円近い利益を生み出していました。

その成功体験から、もっと外国人に対して本気でマーケティングしたいお店などもあるのでは?と考え、商店街の情報を海外に発信するWebサービスの立ち上げを始めたんですよね。

ただ、起業体験として最初の成功体験を積むには、始めやすく、小さくても着実稼げる事業であったものの、起業家として本当に継続的にその事業で食べていこうとすると、もう一段目線高く、大きな事業に取り組んでいかないといけないということに気がづいたわけですね。そのためには、予算を持っている顧客を相手にしなければならない、市場選定、市場規模が大事になると。

−あらゆる人に、起業アイデアを聞き続けろ−


そうですね。そのプロセスで、市場規模を第一に考えました。

そこから、最終的に今の訪問介護業界の抱える課題の仮説に至るまでは、共同創業している他のメンバーから聞いたことがきっかけでした。
なので、まずはいろんな人に、事業仮説を聞いてみるということと、事業仮説を見つけた後は実際に現場がどうなっているのかという所までどんどん深掘りしていくことが大事だと思います。

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黒石
現在のウィルフ受講生の方も含めて、事業仮説を出す時に、すべてを自分の頭で考えようとする人が多いなと感じています。自分でアイデアを出すことに固執する結果、思いつくことが難しく、なかなか踏み出せないという人も多い。しかし、実際に起業している人に聞くと、洞さんのように、いろんな人に聞いた仮説とか、投資家さんから聞いた事業仮説などを基に事業を考え始めている人も意外と多いですよね。

例えば、昨年上場したクラウドワークスの吉田さんのような、上場起業家ですら、人に聞いた事業仮説からスタートしていますよね。吉田さんの場合は、いろんなベンチャーキャピタルを回って、「起業して成功したいんだが、どんな事業を立ち上げたらいいだろうか」と相談し続けたらしいです。すると、サイバーエージェントベンチャーズの田島社長から、「クラウドソーシングサービスが、シリコンバレーでめちゃ伸びていて、これから日本にもくるので、この事業を立ち上げるなら、お金を出す」と言われた。そこで、クラウドソーシング事業を立ち上げることに決めて、クラウドワークスを始めたようです。

それで本当にいいの?と思うかもしれませんが、かなりの起業家は、海外の成功しているスタートアップの事例を日本に横展開していたり、成功している事業モデルを別業界に横展開しているなどで立ち上がっています。

そのような成功モデルを基に、人から事業仮説を聞いたとしても、仮説を各論の事業に落とし込んでいく段階で、本当に成功するかどうかが変わってくる。リサーチの深さ、顧客理解の深さ、顧客課題に沿った事業プランへ磨き上げられる力など、そこが起業家の介在価値だと思っています。

こういった形で、いい事業仮説を見つけようとすると、ウィルフを受講していても、ベンチャーキャピタルの方がメンタリングに来てくれた際に、毎回必ず今いけてる仮説を聞くということを癖づけておくことが大事ですよね。

また、海外事例のリサーチなども見ながら、日本でできるものはないかを考えてみるのもいいですよね。

−とにかく100人以上、ユーザーの声を聞け−

石川さんはいかがですか?

石川 稜真氏(以下、石川)
僕は元々すごいゲーマーで、高校の時は週に5,6回ゲーセンに行っていて、100円のアーケードゲームで毎月5万円くらい使っていました。1回3分とかの試合を月1000試合とかしていて合計で2-3万戦位やっていたので、他の人よりはゲーマーの抱えている問題点なども分かっている気がしていました。そこで丁度中井さんの事業仮説を聞いて、内容に共感をして立ち上げを始めました。

ただ、そこから仮説を深めていく際には、自分の周りのトップゲーマー100人以上全員に、とにかく話を聞きまくりました。

同時に市場的の大きさを考えてみても、今少しずつですがE-sportsが日本でも話題になってきています。まだまだ日本の市場は小さいのですが、2020年度には世界で1000億円市場になると言われており、2025年には日本でもそれくらいになるのではないかと言われている分野です。その巨大市場の中で少しでもシェアを取れるようになれればと思っています。

黒石
「ターゲット顧客に聞く」というと、ウィルフ受講生もみな認識はしていると思うのですが、人によって聞き方がまちまちで、いくら聞いてもいい仮説を抽出できない人と、聞けば聞くほど仮説が磨かれている人がいるように感じています。石川さんの場合は、筋のいい仮説に至るまで磨くことができたヒアリングのポイントとかがあれば教えて下さい。

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石川
ただ話を聞くだけでなくて、自分でもまずは必ず仮説を立ててから聞くということを100人くらいに聞き続けた結果、質の高いものが残ったんだと思います。

正直スタートの段階の仮説はどうでもいいと思いますが、1人あたりに聞いたときに毎回仮説を磨いていく事が大事だと思っています。

黒石
なるほど。ありがとうございます。

ただ、一人にインタビューしてから仮説を磨くのというのが大事だとわかっていても、意外と難しい事だと思うんです。一般的には「こんな仮説じゃダメだ」と言われたらそこで終わってしまう人も多いですよね。そこからさらに仮説を深められるのはなぜなのでしょうか。

石川
僕は毎回質問するときに、「今現在の状況は何点だと思いますか?」という質問をしていました。そうすると、大体皆が70-80点と答えていました。100点の人はあまりいないんですよね。それを埋めるためには何をしたらいいか?ということを聞き続けたのが良かったんだと思います。

黒石
なるほど。そう質問を投げてみると、逆に「0点」と答える人もいないから、いい点と残課題を両方明確にできるわけですね。結果として、すぐにアイデアがつぶれることもなく、一方で、課題も明確になるから自己満足することもなく、ポジティブに磨き続けることができたわけなんですね。

今後も、下記の順番で、随時続きを配信していきます。

(1/6)「資金調達済み学生起業家が語る!起業アイデアの出し方と磨き方!」
(2/6)「学生が『資金調達』に成功できた、5つのポイントとは?」
(3/6)「成功している学生起業家が、起業前にウィルフに入った理由とは?」
(4/6)「起業アイデアに至るまでの、具体策とは?」
(5/6)「資金調達まで至る、本気の起業仲間の見つけ方とは?」
(6/6)「学生起業家から見た、投資家の選び方とは?」

次の配信をお楽しみに。

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