「渋谷で教える起業先生」（毎日新聞出版）の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しています。

今日は、起業成功に、一番大切なことは何か、
いろんな起業家の行動を振り返り、整理してみたい。

長いもので、ビジネススクールを立ち上げて3年が経ち、
累計500人を超える受講生が生まれてきた。

今や、卒業生からは、
年商1億円を超えた大学生、
ベンチャーキャピタルから調達に成功した大学生、
少額ながら事業売却に成功した大学生など、
おかげさまで少しずつ素晴らしい結果が生まれてきた。

しかし、そんな活躍している卒業生の、
入塾時を思い出すと、
「なぜ、彼が？」ということもある。

そこで、彼らの行動を振り返り、
何が、起業成功に一番大切なことなのか、
整理してみた。

起業成功に、一番大切なこと　サマリ

「事業を考えては立ち上げ、
　失敗しても次に考えて、
　また挑戦し続ける」

初期能力の差ではない、
優秀かそうでないかの差でもない、
あくまで、挑戦し続ける人こそが、
最終的に結果を出している。

当たり前だけれども、
やっぱりこれが一番大切なことなんだと、
3年やってみて、私自身、腹落ちした。

なぜ、挑戦し続けることが、起業成功に大切なことなのか

以前、弊社株主でもある孫泰蔵氏に、
インタビューした際、
以下のようなメッセージを頂いた。
※インタビュー内容詳細は、
「渋谷で教える起業先生」（毎日新聞出版）p165-173に掲載

「会社員20年やって起業した起業家2年目45歳より、
起業家歴20年の45歳の方が、成功している確率は高い。

だからこそ、大事なのは、
いろんな事業を立ち上げ、挑戦し続けることだ」

当時、この話を聞いたときは、正直、
「本当かなぁ…。
成功者が、『私も失敗したことあるよ』と言いながら、
共感の接点を作ろうとしているだけでは」
などと、うがった見方をしている自分もいた。

しかし、3年経ち、完全に腹落ちしつつある。

卒業生で、結果を出している人たちを見ると、
確かに、彼らの個々の能力は関係なくバラバラ。
しかし、結果としてうまくいっている卒業生に共通するのは、
いろんな事業をとにかく立ち上げ続けていたという事実。

いろんな事業を立ち上げ続けた結果、
どこかでヒットが生まれていたのだ。

なぜ、それが大事かというと、
「極論、何が成功するかは誰にもわからないから」
ということなのであろう。

起業成功に大切なことをやり続けるために

しかし、言うは易く、行うが難しいのが、
「いろんな事業を立ち上げ、挑戦し続けること」。

まず、最も難しいのは、
最初の一歩を踏み出すこと。

起業家セミナーなどに行ってみると、
「とにかく、やってみることが大事。
　とにかく、事業を立ち上げてみろ。」
と、よく言われる。

しかし、何から始めていいかわからない。
だから、動けない。

だからこそ、我々のビジネススクールでは、
事業立ち上げに必要な型を学び、
先輩起業家のメンタリングを受けながら、
事業立ち上げに取り組む。

しかし、そこで成功体験を積んだ卒業生も、
一旦、ビジネススクールを卒業し、
立ち上げる強制力がなくなると、
徐々に足がとまっていく傾向にある。

ここが、成功を阻む第二の壁だ。

この壁を乗り越えるために大事なのは、
「仲間からの刺激」。

「志」が大事だという人もいるが、
「志」なんて、ぶれる。
大学生で、人生をかけた「志」がある人なんて、
そもそも稀だ。

それよりも、
「負けたくない思い」の方が、
人間の行動を動かす。

同じ起業家仲間が、
少しずつ進んでいる情報が入ってくると、
自身も焦る。
その焦りで行動が推進され、
それ見た先輩や後輩が逆にまた刺激を受ける。
このサイクルに入ることが大事。

我々も、今、ようやく、受講生が500人を超えてきた。

全員が事業立ち上げ経験ある特殊な仲間が500人。

↑先日、開催した、卒業生ピザパーティの写真↑

この仲間の刺激を通じて、
卒業生からさらなる成功する起業家が生まれてくるように
我々も、さらに頑張っていきたい。

この記事を読んで学生起業へ、
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