学生起業家インタビュー 城宝薫さん (株式会社テーブルクロス 代表取締役)
「前向きに考えて、立ち止まらずにやってみる。
不安な事は要素分解し、周りに相談して乗り越える」
学生起業家インタビュー
株式会社 テーブルクロス 代表取締役 城宝薫さん
(立教大学 経済学部 4年)
活躍する学生起業家へのインタビュー!
今回は、立教大学経済学部に在学中で株式会社テーブルクロス 代表取締役の城宝さんに起業に至るまでの経緯や展開中のサービスについて伺ってきました。
—現在のサービス内容を教えてください。
TABLE CROSS(テーブルクロス)という、社会貢献型のグルメアプリを開発・運営しています。
テーブルクロスは飲食店の情報予約サービスで、テーブルクロスを経由して予約をすると、途上国のこどもたちに学校給食を支援できる、というものです。
ビジネスモデルは広告収益モデルとなっており、1人の集客に対して加盟店から広告料を頂戴するものです。
ー何故、起業という選択肢に興味を持つようになったのですか?
起業に興味を持ったのは、元々おじいちゃんの影響です。
おじいちゃんがIT企業の社長をやっていて憧れていたのですが、正直小さいときは役職というより「社長」という仕事だと思っていました(笑)。
でもそのうち、社長というのはそれ自体がゴールではなく、何か目的があってやるものだという事に気づきました。
今のような課題意識を持つキッカケはいくつかあって、その1つが家族旅行で東南アジアへ行った時の経験です。
現地では、自分と同じくらいの年齢の子がストリートチルドレンになっていて、自分がいかに恵まれた環境にいるのかという事に気がつきました。
もう1つは、高校の時に親善大使としてアメリカへ行った経験です。
この時、アメリカではNPOでも利益を確実に創り出そうとする姿勢を持っている事に衝撃を受けたんです。
NPO自体は私も小さい時から知っていましたが、ずっとボランティアだと思っていました。
でも、アメリカ人は社会課題を解決する必要があるからこそ、継続して運営していくために利益をつくることが必要であると考えていて、とても素敵だなと思ったんです。
そこから、“利益の創造と社会課題の解決を同時に実現する文化”を日本にも広げたいという気持ちが芽生えました。
また、その時、同時に日本の教育のあり方についても疑問を持ちました。
アメリカの小学校では、先生が授業中に「分かる人?」と聞くと、皆が「私を指して!」というように競って手を上げるんです。それを見て自分の育った日本と比べて「これでは日本にどんなに良い物があっても、小学校でこんなに主体性が違ったら発信力の面で負けてしまう」という危機感を強く感じました。
ー在学中に起業に踏み切ったキッカケを教えてください。
先程のアメリカでの経験から、日本の良い物をもっと海外に配信したいと思い、大学1年生の4月に学生団体を立ち上げました。
長期的にはもっとグローバル人材を輩出していこうというコンセプトで、モノづくりの企業と連携して商品開発とかをやっていたのですが、関東・関西・台湾と支部ができたタイミングで起業するか就職するかどうしようか1度迷いました。
でも、3年生になる時に、そんなに急がなくてもいいと思って最初は就活を選んでいました。
ただ、丁度そのタイミングで飲食店の広告のアルバイトした際に、そこでの経験から今のビジネスアイデアを思いついたんですが、それを周囲に話していたら、技術を提供してくれる人や資金を提供してくれる人など、応援してくださる人が集まったんです。それが2014年の6月頃でした。
つまり、起業に必要な要素である「人、物、お金、情報」が一通り全部揃ったんですね。
なかでも、特に1人の仲間との出会いが大きなキッカケで。
既に起業している小学校時代の友人がいて、その彼からビジネスパートナーを紹介頂いたんです。
彼とは中学・高校と定期的に勉強や情報交換をしていて、大学に入ってからは様々な活動の相談や、思い描いている事業への助言などをしてくれていました。
そんな私の事を良く理解してくれている友人の紹介だった事もあり、パートナーの方とは会って2日で一緒にやろうと決めていました。
本当にその出会いで180度全てが変わりましたね。
ー事業を行っていく中での不安や困難にはどう対応していますか?
不安は常にあるんですが、今のところ何とかなるようになっているという感じです(笑)。
ただ、今の環境で特殊なのは、社長の自分が一番年下だという事です。
知識面で足りない事はまだまだ沢山あるのですが、周りのメンバーにいつも助けて貰っています。
また、私は不安な時には不安の要素を細かく分解して考えるようにしています。
例えば、「なんかリズムが悪いなぁ」という時も原因を分解してみると、朝一でクレームのメールがあった事と、バスが一本遅れた事…みたいに色んな要素があるんですよね。
そうやって特定した不安な要素を、とにかくすぐに無くすようにしています。
なかでも、誰かに相談するというのは大事で、相談するスピードが凄く早いのは自分の強みですね(笑)
ー学生起業家としてもっと学生時代にこれをやっておけば良かった、という事は何かありますか?
正直、もっともっとと思う事は沢山ありますが、大学4年間で考えると、興味がある事は大体やってきたので満足しています。
ただ、学生起業は必ずしも良かった事ばかりではなくて、信用が無い事で苦労する事も沢山ありました。
登記の際の銀行口座の審査に落ちたり、オフィスの審査やアプリリリース時のアップルストアの審査にも3回落ちたりなど。特にアップルストアの審査はリリース予定が4ヶ月も遅れてしまって本当に大変でした。
でも、それを差し引いても、やっぱりやりたい事をやり切ったので、心残りはありません。
ー起業を志す大学生に、一言お願いいたします!
私からは「ポジティブに考えて、立ち止まらずにやってみる事」と「不安な事はすぐ言葉にして誰かに相談すること」が大事だとお伝えしたいです。
どんなに良いアイデアがあっても、やってみないと本当にできるかなんて分かりません。
また、逆にどんな小さな気づきでも、とりあえずやってみたら大きくなっていった、という事もあると思います。
ベンチャーは10年で1%しか残らないと言われているんだから、普通にやっていたらすぐに潰れてしまいますし、どんどんアイデアを試して動いていくことが大切ではないかと思います。
また、自分の不安な事やモヤモヤした考えを、正しく言葉にして伝えることはとても難しい事だと思います。
でも、これをストイックに続けていると、相談した人が次に誰かを紹介してくれたり、どんどん人との繋がりが広がっていくので、「言葉にして誰かに話す」という事も是非やってみると良いと思います。
信頼するチームの皆さんと
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