起業の基礎知識

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伝説の学生起業家 Klab 真田哲弥氏 の学生時代まとめ

「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しています。

学生起業家として、創業2年で売上5億円超となり、
未だに伝説と語り継がれる「株式会社リョーマ」。
そのような学生起業を生み出すべく、
リョーマ創業者でもある
Klab 真田哲弥氏の学生時代を整理してみた。

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真田哲弥氏が立ち上げた学生起業リョーマとは?

1987年に、合宿制の運転免許学校の斡旋に取り組むマイライセンスを法人化し、株式会社リョーマとして真田哲弥氏が設立。
運転免許合宿と学生ツアーを組み合わせた商品を企画開発して販売。
学生起業にも関わらず、87年度の売上は2億3000万円。
その後、リョーマに関わっていたメンバーから、
GMOインターネット 取締役副社長、ザッパラス社長、エンジェル投資家など、多くの上場起業家や投資家が誕生。

真田哲弥氏の学生起業①:パーティサークルのとりまとめ

大学1年時の目標の一つが、「ディスコを顔パスで入れるようになる」こと。そこで、みなみのマハラジャに連日通い続けて顔パスに。

マハラジャの曜日ごとの割引カードを提案し、そのカード発行権を交渉して入手。「俺の名前言うたら安くなるよ」と、誘える仕組みを構築。

当時、大学に根城を置くパーティサークルが、時々ディスコを借り切ってダンスパーティを実施していたのを受け、パーティサークルの代表を集め、束ねた。
「なにわクラブ」という関西最大のサークル団体を創設し、代表に就任。出版やレコード企画、ファッションショーなどを活発に実施していた。

真田哲弥氏の学生起業②:マークシート式テスト必勝法販売

同時に、自分の受験テクニックを売ろうと、友達と組み、私立高校受験のマークシート式テスト必勝法講座を予備校の空き教室を借りて開講。

親の財布を狙う作戦があたり、1人3万円の講座は満員の盛況。

予備校からは講座として採用したいとお呼びがかかったが、3回で切り上げて次の事業に。

真田哲弥氏の学生起業③:運転免許合宿の販売

自分自身が消費者であり、大学生が主なターゲットである「運転免許合宿」に目をつけ、事業検討を開始。
当時の運転免許合宿は、1日2時間くらいしか乗れず、それ以外の時間は暇に過ごしていたこと、また女子学生からは合宿所が汚くて暗いという不満の声が上がっていたことを受け、スキーやテニスなどの遊びの付加価値を盛り込んだ商品を企画。
当初、教習所長へ提案に行ったものの、当時の教習所長は警察署長の天下りポストだったため、お固く、入り込めなかった。そこで、教習所の出入り業者と組み、教習所への営業は出入り業者が、真田氏は集客を担当し、利益折半の事業としてスタート。
1986年にマイライセンスという名前で創業し、1987年に法人化して株式会社リョーマを設立。学内でポスター掲示やチラシ配布などに取り組むことで、単価25万円程度の客を、月100〜300人程度は獲得するほどまで事業を拡大し、87年の売上が2億3000万円に。2年目は5億円に。当時は沖縄まで営業をしていたとのこと。

真田哲弥氏の学生起業④:大学生向けの広告代行事業

東京の学生サークルなどとも関係を持つことで、東京の学生サークルが大手代理店から受けた「学生一万人アンケート」などの仕事が振られるように。

その経験から、学生への販売促進やイベントの運営を請け負う広告事業を開始。サークル情報誌の編集と営業を開始。その後、クレジットを扱う日本信販をメインスポンサーとした、大学・短大新入生対象の学生サークルの無料情報誌を発行するなどに取り組んだ。

しかし、この広告事業が赤字事業となったことで、内部が分裂。真田氏は、リョーマを離れ、大学も中退し、上京。

真田哲弥氏の挑戦⑤:ダイヤルQネットワークの創業

当時、NTTが、テレフォンサービスの情報料の集金代行サービス、ダイヤルQ2を開始。留守電センターのようなサービスのことを、ボイスメールと呼び、伊藤忠系のボイスメール社と丸紅系の日本ボイスメールの2社が業者の2強で、ダイヤルQ2に強い参入意欲を持っていることがわかった。

設備の都合上、最初は300回戦のみ提供され、希望者が多数の場合は抽選で選ぶ。1社につき2枚まで申込書を出すことができるという規定が公表されたため、学生ネットワークを活用し、大量の申込書を提出。結果、300回線の大半を独占した。一方で、伊藤忠系のボイスメール社などの大企業は抽選漏れに。

独占した多くの回線を活用し、各回線ごとに、ニュース情報やスポーツ情報などを配信。インターネットで言うポータルサイトを、電話回線上に実現。その情報料収入が、サービス開始から1年余りで月商数億円規模に到達。

その後、ダイヤルQ2が人気になると、アダルトや出会い系などの質が悪い業者が参入を開始し、問題化。NTTも規制を開始したため、資金繰りにつまり、営業権の大半を譲渡。

真田哲弥氏のその後

その後も、幾つかの事業に取り組みながら、1997年、当時、普及し始めていたインターネットに可能性を感じ、まずはモバイル関連の開発事業に取り組んでいた株式会社ACCESSに入社。
その後、同時期にi-modeでのビジネスを模索していた堀主知ロバートらとともに、サイバードを設立し、副社長兼CTOに。設立2年でJASDAQ上場。サイバードのR&D部門を担う子会社として、株式会社ケイ・ラボラトリー(現Klab株式会社)を設立し、代表取締役に就任。2011年に東証マザーズへ上場。2012年に東証一部へ上場。

まとめ

伝説の学生起業家 真田哲弥氏も、塾・免許合宿・クレジットカード会社の広告代行など、一番最初は大学生だからこそ勝ちやすい・始めやすい事業を選定してスタート。

そこから、色んな事業を積み重ねることを通じて、「人や情報を束ねて価値を生む」という事業の勝ちパターンを生み出していった。

うまくいってもさらに大きな事業に挑戦を続け、内部分裂の発生や事業自体が失敗に終わってもさらに次の挑戦を続ける。そのスピードと数が、在学中の驚異的な成功と、今に結びついているのだとわかった。

↓ソフトバンク孫正義氏の学生時代については下記から↓
https://willfu.jp/gakuseikigyou/softbank_son_gakusei/

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