起業家人材は起業を志す人々の間だけでなく、
就活で採用を行う企業にとっても
募集される人材となる傾向が強い。
その理由を以下の要点から分析してまとめた。
１： 起業家人材が募集に至る現状
２：起業家人材を募集する就活市場
起業家人材が募集に至る現状
起業家人材がなぜいま日本で求められ、募集されているのか。
その理由を起業家人材の現状という観点からまとめた。
①外国と比較して起業活動に消極的
グローバル・アントレプレナーシップ・モニター(GEM)の
「平成25年度起業家精神に関する調査」によると
起業活動の活発さを表す指標である「TEA」において
スタートアップ先進国のアメリカが13、近隣のアジア系国家である韓国が6.9
という数値を叩き出しているのに対し、日本はたったの3.7という
結果となっている。 この数値は上記の2つの国だけでなく様々な
外国と比較して低いものである。
つまり、日本の若者が挑戦することなく社会で生きていこうとしていると
いっても過言ではなく、将来的に日本が衰退していきかねない。
そこで将来、日本経済に明るさを取り戻す為にも
起業家人材が求められているのである。
②優秀な人材が起業せずに就職してしまう
前述のGEMの「平成25年度起業家精神に関する調査」によれば、
将来的に起業を考える割合を示す数値はアメリカと中国の16.6に対し、
日本は7.1という数値になっている。
現在の世界中心を担うITでも特に有名なFacebookやGoogle、Appleなどは
若者の起業によって創られてきたものであるが、
現状の日本ではこうした起業家人材が生まれにくく、イノベーションが
将来的に生まれないことが危惧される。
よって、起業家人材が今日本で求められているのである。
起業家人材を募集する就活市場
前項では起業家人材を取り巻く現状について説明してきたが、
実は今そんな起業家人材が就活市場で求められている。
そのデータと理由についてまとめてみた。
①就活の人気企業は起業家人材を求めている
我々が以前まとめた記事でも言及しているが、
文系理系大学生の男女それぞれにおける
就職活動人気起業ランキングでトップ1位に選ばれた企業が
求めている人材の共通項として「自ら創り、前例のないことを遂行できる」
ことが挙げられている。
これらはまさに起業家人材と言えるのではないだろうか。
下記記事参照。
学生起業家の奪い合いはIT系起業の就活だけでない
②起業家人材が求められる理由
学生から絶大な人気を誇る大手起業が
これほどまでに起業家人材を求めるのは一体何故なのか。
その理由について上記の記事でも理由がまとめられているが
簡単にまとめるならば
⑴就活以外に事業体験がない学生は実力的に限界がある
学生起業を通した事業を運営する経験を積んでいる学生は
営業や自分で行動して結果を出すなどの仕事における実力が
就活の段階で身についているほか、自分で新しい価値を生み出す経験を
しているので、就活市場において要求される人材とマッチする。
一方で、通常のサークルやバイト以外の生活を過ごしていない学生は
就活が近づくにあたってはじめて面接スキルなどに力を注ぐため
就職後に伴っていない実力から限界が生じる。
⑵競争環境の変化により新規事業なしでの生存が困難になっている
国内外で様々な大企業だけでなく急成長しているスタートアップという
競合が登場することによって日本の大企業も生存のためには新規事業を
立ち上げるなどしなければ顧客や収益の獲得が困難になっている。
よって、必然的に自分で新規事業を作った経験がある起業家人材は
会社を支え、成長させていくにあたって
必要不可欠な存在となっているのではないだろうか。
以上、起業家人材が募集されている現状とその理由についてまとめてみた。
起業することによって得られるメリットは数多く存在するし、
何より自分で新規事業を創り上げる経験は社会においても強いので
起業するか迷われている方は今すぐ一歩踏み出すことをお勧めしたい。
学生起業することのメリットについては以下リンク先の記事参照。
学生起業の5つのメリット 〜300人の学生起業を支援した気づき〜
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