学生起業での、たった一つのデメリットとは?
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しています。
こちらの記事(「学生起業の5つのメリット」)で、
学生起業のメリットについて記載したため、
今回は、いつも感じる、
学生起業のたった一つのデメリットについて、
整理しておきたい。
学生起業の、たった一つのデメリットとは?
それは、
「周りの学生は遊んでばかりいるのに、
『何で俺だけこんな大変なことをやっているんだろう』と、
孤独を感じること」
である。
下記の記事に記載されている、
「妄想電話」を立ち上げた学生起業家
根岸侑平のコメントもご覧頂きたい。
↓こちらから↓
「【事業立ち上げ成功の鍵】9人のメンターからのアドバイス総まとめ」
どこまでの本気度で、
学生起業に取り組むか次第であるが、
本気で事業を成功させようとすると、
意外とそんな簡単にはいかない。
ビジネスプランコンテストのように、
絵空事を描き、
無責任にフワフワ考えていればいいものと異なり、
実際に事業を立ち上げるとなると、
想像以上に困難に直面する。
事業立ち上げは、
愚直で、細かい作業の繰り返しも多く、
何でこんなこともまでやらなきゃダメなんだ
と思うようなこともたくさんある。
そんなことに自分自身が取り組んでいる一方で、
学生時代であれば、周囲の友達は遊びほうけている。
辛い状況だと、
つい「何で俺だけこんなことやってんだろう」と思い、
逃げ出してしまうのだ。
結果、逃げ出してしまうが故に、
成果が上がらず、うまくいかなくなり、
失敗経験になってしまう。
こんな「孤独感を感じる」ことを、
デメリットとして大きく感じる方は、
おそらく、学生起業をしない方がよいであろう。
ただ、注意頂きたいのは、
これは「日本の大学生」という緩い環境という
特殊要因によって生まれるデメリットに過ぎないということである。
スタンフォード大学のように、
多くの学生が起業している環境だと、
皆、本気で事業に取り組んでいるのが「当たり前」であるため、
こんな孤独感を感じることはない。
また、我々のビジネススクールのように、
全員が何かしらの事業に取り組んでいる環境だと、
「事業に取り組んでいる」のが「当たり前」であるため、
こんな孤独感を感じることはない。
つまり、自身が所属する環境の「当たり前」レベルの違いが、
孤独感を生み出すのである。
我々のビジネススクールに来る学生のうち、
半分以上が、短期留学も含めて留学経験を持っているという事実も、
おそらく、上記の「当たり前」レベルの違いが生み出しているのだろう。
学生起業で、しばしば語られるデメリット
追記として、以下に、
しばしば語られるデメリットについて、
述べておきたい。
①学生起業なんて、小さいことしかできないんだから時間の無駄
今、結果として、活躍している起業家が、
このようなことを語ることがある。
しかし、よくよく見てみてほしい。
今、上場している起業家の多くは、
在学中に小さな事業を立ち上げているのである。
一方で、在学中に事業を立ち上げたことがない人の
ほとんどは、サラリーマン化しており、
起業家になっていないのである。
その事実が何を示しているかというと、
どんな起業家も、
小さな成功体験から生まれるということである。
小さな事業を立ち上げたこともないのに、
大きな事業をいきなり創ることなんてできない。
小さな成功体験を無駄だと断言する人の「発言」を信じるのではなく、
その人の過去の「行動事実」を信じるのが良いであろう。
以下、参考記事もご覧頂きたい。
↓こちらから↓
「マザーズ上場企業 時価総額Top30
創業起業家の3人に1人が学生起業家出身」
②学生起業なんて、どうせ失敗する
これも、①と同じである。
失敗経験を積んで、皆、成長し、
結果として、成功している。
失敗体験を避けている人は、
サラリーマンにしかならない。
以下の参考記事にある、孫泰蔵氏の発言もご覧頂きたい。
↓こちらから↓
「学生起業の倒産リスクとその対応策」
将来的に、起業家として成功したいと思っている方は、
本記事で記載した、「たった一つのデメリット」があったとしても、
挑戦した方が良いだろう。
ただ、この「たった一つのデメリット」を乗り越えられなさそうな方は、
挑戦しない方がよいだろう。
もし、学生起業へ興味を持ち、
一歩踏み出してみたいと思われた方は、
卒業生の2人に1人が起業する
我々のビジネススクールも参考になれば幸いである。
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