起業って、楽しいの?起業家の満足度とその内訳を徹底分析!
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しています。
「起業って、ぶっちゃけ、楽しいの?」
そんな素朴な疑問を、就活生の方から聞かれることがある。
そこで、起業って、楽しいのか?
なぜ、楽しいのか?
そもそも、会社員と起業家って、どう違うのか?
下記3つのポイントで、まとめてみた。
1:起業って、そもそも楽しいの?
2:起業家の大変なポイント
3:なぜ、起業家が楽しんでいるのか?
起業って、そもそも楽しいの?
まず、そもそも、起業って、楽しいのかどうか、
会社員の方が、独立・開業した場合の総合的な満足度調査を確認してみた。
結果、満足度は約70%となり、
一方で、不満と回答している人は、たったの9.4%のみ。
会社員の方が、起業した場合、起業後の満足度は、非常に高いという実情がわかった。
私自身、前職の大企業をやめて起業したものの、給与が下がっても忙しくなっても、なぜか「サラリーマンに戻りたい」と思うことは一切なかったため、この感覚は非常に理解できる。では、なぜ、このように起業家の満足度は高いのであろうか。
起業家の大変なポイント
満足度が高い要因に入る前に、起業家の大変なポイントをおさえておきたい。
「楽して稼ぎたい」と、そんな思いで起業される方も、しばしば耳にするが、その実態はどうなっているのであろうか。起業家の労働時間の実態を見てみると、下記の通りであった。
起業する前後で、労働時間は増えているのである。
週の労働時間が49時間以上の方が、会社員では52.8%だったところから、起業家では63.7%にまで増えている。
平均値で見ても、1週間49.4時間から、53.5時間になり、+4.1時間も増えているのである。
これでは、楽して稼ぐどころではない。
さらに本当に稼げるのか、その実態を調べてみた。
結果は、以下の通りであった。
収入が19万円以下の人が、16.3%から21.3%に5ポイント上昇し、
50万円以上の人が、25.8%から29.7%に3.9ポイント上昇していた。
平均値でみると、起業前40.1万円に対して、起業後は41.7万円となっており、+1.6万円。これを高いとみるか低いと見るかは人それぞれだと思うが、実際問題、「稼げる」というほど変わらないのではないだろうか。
労働時間が増えるにも関わらず、収入は大して変わらないというのが、起業の実態のようである。
なぜ、起業家が楽しんでいるのか?
では、こんな実態にも関わらず、なぜ、起業家の満足度が高く、起業生活を楽しんでいるのであろうか?
一つは、労働時間が増える以上に減るものがあるからだ。
それは、通勤時間である。
起業前後の通勤時間の変化を調べてみると、通勤時間が15分未満の比率が、起業前21.9%から、起業後には57.4%となっており、35.6ポイントも増えているのだ。
自宅で仕事ができるようにもなるため、4人に1人は、通勤時間が1分未満となっている。
さらに、会社員をやめる理由として、圧倒的に多いのは、「やりがいを感じられない」ということのようであるが、その仕事へのやりがいが非常に高く出ているようである。
約80%の人が、仕事にやりがいを感じていると回答しており、一方で不満を感じている人はたったの7%のみである。
給与も変わらず、労働時間が増えたとしても、やりたいことができ、かつ自分自身が立ち上げた事業や仕事でお客様に直接喜んでいただける楽しさは、代え難いものであるようである。
また、通勤時間に拘束されることもない、自己決定感も、満足度に影響を与えているのであろう。
以上、起業ってぶっちゃけ楽しいの?という問いについて考えてきたが、会社員と起業を両方経験してきた人のアンケートに基づくと、「やっぱり、起業の方が楽しい、満足できる」という回答のようである。
この感覚は、私自身の実感としても、違和感がない。
やっぱり、起業は楽しいものなのだと思う。
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