起業を口だけにしない、3つの方法
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しており、
これまで、600人以上の起業を考える大学生が受講しています。
私が、このビジネススクールを立ち上げた理由は、
「起業というのは、『口だけ』で終わる方が、圧倒的に多いから」です。
事実、大学生で言うと、
在学中に起業する人は、大学生280万人中のたった500人、0.02%程度。
しかし、起業したいと言っている人は、15万人程度います。
つまり、その間の14万9500人の方々は、
起業が口だけで終わっているのです。
この構造は、社会人でも全く同じです。
では、なぜ、起業が口だけで終わるのか、
その要因と解決策をまとめてみました。
起業が口だけで終わる理由は何か
ほぼ、誰もが取り組む、「就職活動」と、
たった0.02%の人しか取り組まない「起業」との、
本質的な違いを整理すると、
「就活は、他人が締め切りを決めてくれ、
他人がしきりとプッシュをしてくれるものの、
起業は、自分で締め切りを決め、
しかも、自分と決めた約束を納期通りにやりきれないと、
一生立ち上がらない」
ということです。
さらに、社会人になるときも、
「俺、3年で会社を辞めて起業するわ」と言っている人々は、
ほとんどの人が口だけで終わるのですが、
その理由も同じ構造になっています。
「会社の仕事は、
仕事をしなかった場合に、
他人が怒ってくれ、プッシュをしてくれるのですが、
一方で、起業は、自分で締め切りを決め、
しかも、自分と決めた約束を納期通りにやりきれないと、
一生立ち上がらないから」
つまり、
「自分と決めた約束を、守りきること」が、
想像以上に難しいということなのです。
起業を口だけで終わらせない、3つの方法とは
では、起業を口だけで終わらせないために、
自分と決めた約束を守りきるには、どうすればいいのでしょうか。
それは、衆人環視効果を活用することです。
具体的には、以下の3ステップです。
1:周囲に、「起業する」と宣言し続ける
まずは、社名を決め、
「株式会社○○(設立準備中) 代表取締役社長 ○○」
と記載した、名刺を作成しましょう。
その上で、その名刺を会う人会う人全員に配布をし続けます。
そうすることで、2つの効果が得られます。
①周囲の人が、プレッシャーをかけてくれ、納期意識が高まる
周囲に名刺を配り続けておくことで、周囲の人が、
「お前、そろそろ会社できたの?」と言ってくれ続けるため、
自分自身の納期意識が高まります。
結果、就職活動や会社内で仕事をする状態と同じ状態を
構築することができ、自分自身に推進力が出てきます。
②協力者が増える
周囲の人が、
「おー、頑張ってるね!何かできることがあったら言ってよ」と、
言ってくれる人が増えてきて、
さらには、何か参考になる情報があった場合に、
情報を共有してくれるようになります。
結果、自身が立ち上げたい領域についての情報が集まり、
筋がいいビジネスアイデアが思いつくなど、チャンスが格段に増えてきます。
2:仲間を集め、チームを組む
ビジネスプランを考えるだけの活動と異なり、
起業とは、地道で大変なことを乗り越えていく必要があります。
周囲から反対されることや
アイデアを否定されることもたくさんあります。
結果、1人で取り組んでいると、
モチベーションが下がり続かないということが生じます。
そのため、まずは、一緒に取り組む仲間を集め、
チームを構成しましょう。
人を巻き込むことで、
自分自身が止めづらい環境を構築することができます。
さらに、心が折れそうになったときにも、
信じてくれている人が1人でもいるだけで続けることができるのです。
3:小さくてもいいから始めてみる
大きく事業を始めようとすると、
事業の開始準備に時間や工数が割かれ、
結局、時間が取られているうちに、
自分自身のモチベーションも下がり、
口だけになってしまいます。
しかし、お客様が一人でもついてくれると、
事業を、止められなくなるのです。
また、売上が少しでもつくと、
自分が生み出した事業によって入ってきた収益への
感激から継続をしてしまうのです。
だからこそ、小さくてもいいから始めてみる。
とにかく始めてみることこそが大事なのです。
以上、起業を口だけで終わらせないための、
具体策をまとめてきましたが、
それでもうまく立ち上がらない、
なかなか踏み出せないという方は、ぜひ、
卒業生の2人に1人が起業する以下のビジネススクールもどうぞ。
※現在、弊社では絶賛、人材採用中!
→詳しくはこちら(採用ページ)をご覧下さい!
※Willfu Labの更新をチェックする方は、フォロー!
@WILLFU_ACADEMYさんをフォロー