起業して得られる、人間関係の変化とは?
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
学生が起業を学ぶビジネススクールを運営しています。
たまに、「人間関係が嫌だから、起業したい」という方がいます。
では、企業で働くのではなく、起業した場合、
どう人間関係が変化するのか、整理してみました。
1:起業で変わる、上司との人間関係とは
2:起業で変わる、同僚・部下との人間関係とは
3:起業は、人間関係の問題を解決する手段になるか
起業で変わる、上司との人間関係とは
「もー、こんな上司と一緒に仕事できない!」
「転職しても、いつも上司に恵まれない…」
そんなことを口にする方がいます。
では、起業すると、上司はいなくなるのでしょうか。
確かに、自分自身が代表であるため、
一見、「上司」がいなくなるように見えます。
しかし、実は、多くの場合、実態は何も変わりません。
上司が、「社内」から、「社外」に変わるだけです。
社長の上司になりうる人は、大きくは3つあります。
①株主・銀行
:事業を運営する際に、お金の調達が必要な場合、
株主か銀行に依存する可能性が出てきます。
当然ながら、お金を投資・融資する側の人からすると、
自分自身のお金を預けているため、
社長の行動や事業に対して、
意に沿わない口を出してくる可能性があります。
そこに対峙するのは、社長の仕事です。
②お客様
:事業を運営するには、必ず、
自社の商品を買ってくれるお客様が必要です。
当然ながら、お客様には、優しいお客様もいれば、
厳しいお客様もいます。
厳しいクレームが発生する場合もあります。
そこに対峙するのは、社長の仕事です。
③取引先
:事業を運営するには、
商品を仕入れるための取引先が必要な場合があります。
当然ながら、取引先にも、交渉力が弱く、優しい取引先もあれば、
交渉力が強く、厳しい取引先もいます。
そこに対峙するのも、社長の仕事です。
各者との人間関係がどう変わるかは、社長次第です。
もし、社長に自分にしかない強みがあり、
商品サービスが強く、交渉力が強ければ、
株主・銀行、お客様、取引先も、
あなたが選べる立場になります。
好きな人とだけ付き合っても、問題は少ないでしょう。
しかし、もし、社長に自分にしかない強みがなく、
商品サービスが弱く、交渉力が弱ければ、
各者に依存することになります。
選ぶことなど出来ず、
嫌いな人とでも付き合わなければなりません。
そうしないと、事業が進まなくなってしまうのです。
起業で変わる、同僚・部下との人間関係とは
「同僚に、嫌な人がいて、こんな職場で働けない」
「一緒に働く仲間は、自分で選びたい」
そんなことを口にする方がいます。
では、起業すると、同僚は選べるのでしょうか。
仮に、誰とも働かずに、
一人で働こうとした場合、先ほどと同じことが起こります。
一人で事業運営をする力があれば、
一人でも生きていくことができます。
ただ、一人で事業を運営をする力がなければ、
誰かと働く必要が出てきます。
後者の場合、先ほどと同様で、
一緒に働く人を、選べる立場であれば、選べます。
ただし、選べる立場にないと、選べません。
結局は、嫌な人とでも一緒に働く必要が出てきてしまうのです。
起業は、人間関係の問題を解決する手段になるか
以上を見てきていただくとお気付きの通り、
社長に、明確な強みがあり、商品サービスが強く、
交渉力が強ければ、人間関係の問題を解決する手段になるかもしれません。
ただし、そうでない場合は、
今の職場を、いい職場環境に変えていくか、
今の組織で、仲良く過ごしていく力を鍛えるか、
外に出ても生きていける事業運営能力を高めるか、
そんなことに取り組むのが良いのではないだろうか。
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