起業アイデアを考える5つのステップ
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
サイバーエージェント藤田晋社長や
Mistletoe孫泰蔵社長などから出資頂き、
起業に踏み出したい方対象のビジネススクールを運営しています。
2015年8月時点で、累計300名以上の方が受講し、
卒業生の2人に1人の方が起業に踏み出しています。
今回は、ウィルフの株主企業(サイバーエージェント、クックパッドなど)
を中心に、新規事業のプロへヒアリングすることで見つけた、
起業アイデアを考えるための5つのステップを紹介していきたい。
起業アイデアを考える5つのステップ
多くの方が挫折する悩みとして、
「起業アイデアが思いつかない」という悩みがある。
「いつか起業したい・・・」
と思いつつ、いつまでたっても、
筋がいい起業アイデアが思いつかず、
いつまでも時間だけが過ぎていってしまう。
では、なぜ、そのような状態に陥ってしまうか、
一度、考えてみて欲しい。
多くの場合、それは、
起業アイデアを考える軸がないからということが多い。
何をゴールに置き、どんな事業領域で、
どんな起業で起業アイデアを出すのか決まっていないと、
結果、何を考えていいか分からず、アイデアも出せない。
発想が散漫になってしまうのだ。
そのため、以下の5つのステップを踏み、
起業アイデアを考えていくと良い。
1:目的意識を決める
そもそも、何のために起業を考えているのだろうか。
自分がやりたいことをやりたいのか、
できること、得意なことを仕事にしたいのか、
お金が欲しいのか、
自由時間が欲しいのか、
有名になりたいのか、
経験を積みたいのか、
社会課題を解決したいのか、
などなど、人によって様々な目的がある。
目的の中身自体は、何でも良いが、
少なくとも、何のために起業しようと思っているのか、
明確に決めよう。
2:ゴールを決める
目的が決まると、ゴールを明確に定義できるようになる。
お金が欲しいのであれば、
必要なだけの利益額が必要になるし、
自由時間が欲しいなら、
自由に生活できるだけの利益額が必要になる。
また、社会課題を解決したいなら、
どれだけの規模で社会課題を解決するかに応じて、
事業をスケールさせ、永続的に人件費を払い続けるだけの
利益額が必要になる。
さらに、好きなことに好きなように取り組みたいのであれば、
銀行借入やベンチャーキャピタルからの投資などを受けずに、
取り組む必要があるという制約条件が決まる。
このように、目的に応じて、どんな制約条件の下で、
いつまでにどれだけの
利益を生み出す必要が出てくるかが決まってくる。
3:事業領域を決める
ゴールとする利益額が決まると、
必然的に事業領域が決まってくる。
当然、好きなことをやりたいのであれば、
必然的に事業領域は決まる。
また、大きな利益を生み出そうとすると、
必然的に巨大市場でないとダメだし、
成長市場でないとダメである。
さらに、外部資金を入れるずに事業を立ち上げるという
制約条件があると、
最初から着実に収益が上がる事業だと決まってくる。
例えば、
年1000万円〜3000万円くらいの利益をゴールに置き、
外部から資金を入れずに実現しようとなると、
BtoC向けの消費者向けサービスよりも、
BtoBの法人向けサービスの方がやりやすい。
また、
具体的な物を納品するサービスよりも、
SEOコンサルや広告代理業、人材斡旋業など、
初期費用がかからず、既に市場がある事業領域で、
競合リプレイスを中心とした戦略を軸に考えると、
成功確率が高そうだと、必然的に決まってくる。
逆に、1000億円以上の時価総額がつく事業を
考えようとすると、
衣食住などの巨大市場か、
IT、IOTなど成長市場を見極めて考えことが必要になる。
ここまで、事業領域が明確になれば、
あとは、質が高いインプットを行い、
ビジネスアイデアを数にこだわって出し続けるだけだ。
4:質が高いインプットを行なう
アウトプットの質は、
インプットの質が左右する。
例えば、既にシリコンバレーで成長の兆しがあるが、
日本では、まだ生まれてきていないサービスがあった場合、
その情報を知っていれば、
その事業を日本でいち早く立ち上げることができる。
すると、当然ながら、ゼロから考えた起業アイデアよりも、
成功確率は高い。
そのため、対象とする事業領域について、
既存の商品サービスを、
少なくとも100個以上書き出して、
リスト化してみよう。
できれば、海外の事例と国内の事例を両方、
100個ずつ書き出してみるとよい。
海外の最新スタートアップについては、
エンジェルリストなどを見ることで、
簡単に探すことができる。
以下の記事でも業種別にまとめてみたので、
参照頂きたい。
↓詳細はこちら↓
起業アイデアまとめ 〜業界別 最新スタートアップ1500選〜
5:数にこだわって出す
「数が質を凌駕する」
あとは、数にこだわって起業アイデアを考えることだ。
どんな起業家にヒアリングをしても、
立ち上げる起業アイデアに至るまでに、
100以上の起業アイデアを出して絞り込んでいる。
例えば、ソフトバンクの孫氏の場合、
学生時代に、「1日1個の起業アイデアを出す」と決め、
それを1年間やり続けたという。
その結果、合計250個の起業アイデアを生み出すことができ、
その中から、3つの事業を実際に立ち上げ、
事業売却に成功。結果、3億円近い収益を生み出したとのこと。
私自身も、現在取り組む起業アイデアに至るまでには、
数百の起業アイデアを出してきたし、
社名を決める時も400以上のアイデアを基に決めてきた。
ロゴデザインも同じだ。
どんなことでも、「数が質を凌駕する」。
起業アイデアの発掘に向けて
サイバーエージェントで、
内定者時代からグループ会社の社長に取り組み、
最年少の執行役員に就任した飯塚さんは、
下記のように言っていた。
「起業アイデアは、ある程度のところまでは、
ロジックで構築できる。
それ以降は、アイデア勝負。」
まずは、目的・ゴールの設計から取り組み、
ぜひ、1日1個、起業アイデアを出すことに取り組んでみて欲しい。
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