「子持ちママ×工場勤務から、エステサロン等で起業へ」田上愛さん(33歳 鹿児島県在住)
「子持ちママ×工場勤務から、エステサロン等で起業へ」
WILLFU 社会人講座 18期生 田上愛さん(鹿児島県在住・33歳)
<概要>
受講前、2歳と3歳の子どもを持ちつつ工場へ勤務。
夜勤による、子どもの寂しさを減らすべく、起業へ。
受講当初、1,000円2,000円の売上にすら難しさを感じつつも、試行錯誤を経て、強みに基づいた起業アイデアを構築。
持ち前の突破力で、出店場所や協力者も確保し、温泉施設でのエステサロンを開業へ。
▼インタビュー映像はこちら
■夜勤で失われた子どもとの時間を、取り戻すべく起業へ
私は、1言われたら、1.5で返したくなる性格なため、
会社組織で働いていると、気づいたらいつも仕事量が増えてしまっていました。
しかも、受講開始当時は、夜勤もある工場勤務。
結果、2歳と3歳の子どもに寂しい思いをさせてしまい、子どもが情緒不安定になることもありました。
当然、転職も考えました。
しかし、田舎ではどれだけ一生懸命働いても、給与が変わりません。
であれば、せっかくなら起業に挑戦してみたい。
とはいえ、どう動いていいのか分からない。
そんな状態を乗り越えたいという思いで、WILLFU 社会人講座を受講しました。
■行動してみると、広がる応援の輪
受講を開始してからは、自身のロールモデルになりうる先輩起業家へのインタビューを始めました。
私のゴールは、大きな会社組織を作ることではなく、「家族との時間を大切にしつつ稼ぎを安定させること」だったため、主に個人で独立されている方を中心にインタビューを始めました。
すると、「ネイルサロンやるならお客さん紹介するよー」など、応援くださる方が、想定外にどんどん増えて行ったのです。
しかし、事業仮説の検証を通じ、1,000円2,000円の売上を作ることにすら苦労していたこともあり、自身の強みに立脚しないと紹介頂いてもお客さまに価値を届けられないとも実感していました。
そこで、専門学校と最初の就職先で経験していた美容関連の事業に絞り込み、事業を具体化させていきました。
■交渉の末、出店場所も、コストゼロで確保
まずは、ネイルサロンを開こうと考えました。
しかし、いきなり物件を借りるほどのリスクは取れません。
当然、自宅サロンも考えましたが、家族の同意が取れませんでした。
考え続けていると、以前に行っていた温泉施設が、「出店者募集」の貼り紙をしていたことを思い出したのです。
そこでいざ出店の相談に行ってみたのですが、「今は無理。ネイルは無理」と断られてしまいました。
しかし、他に選択肢はありませんでした。
そこで、なんとかお願いできないか、再度、相談に行ってみたところ、「エステならOK」との話を頂くことができたのです。
設備もそのまま利用させてもらえるため、初期コストゼロ円。
売上の◯%を場所代として支払う形で、固定費もゼロ円での出店が実現しました。
■クラスの仲間がいたから、ここまで頑張れた
今、出店を開始して2ヶ月目に入り、まだまだ月商10万ちょっと、手残りのお金もまだ5万円ほどではありますが、お客さんが増え、工場勤務との両立も難しくなってきたことを受け、工場の退職を決断。
いよいよ、専業としての独立を果たしました。
受講期間を振り返ってみると、ここまで一生懸命頑張れた理由は、「仲間の力」が大きかったと感じています。
おそらく、自分一人だと、「もうこれくらいでいいかな」と、努力レベルに限界を設けていたと思います。
また、先生とマンツーマンレッスンであっても、比較する相手がいないため、「このままじゃ置いていかれる」という切迫感も弱く、「絶対にやりぬこう」という意志の強さは出てこなかったのではと感じています。
ただ、WILLFU 社会人講座では、毎回の授業で、他受講生との事業進捗共有の場がありました。
その場で進捗を共有する緊張感と、他受講生の成功/失敗その両方が刺激になり、授業を受けた翌日や翌々日の事業推進力はものすごい勢いになっていました。
■経営者の仲間も増え、目線が引き上がった
独立してからは、類が友を呼ぶのか、気づくと経営者の知人・友人が広がっていました。
結果、ファッションショーのイベント共同開催や、選挙のウグイス嬢を依頼されるなど、仕事の幅も広がりつつあります。
受講当初は、月30万円くらい稼げるようになったらいいなくらいに考えていました。
しかし、少額ながらも売上が付き、応援してくださる経営者仲間も増えてきたことで、今では、もう一段大きな未来に対しても、「できる」と確信が持てるようになりました。
私の場合は、家族との時間も大事にしながらですが、一歩一歩、進んでいきたいと思います。