「ターゲット変更と強みの言語化で、下請けから脱却。受講中に新規案件獲得し利益250万に」大本恵理さん(36歳 神奈川県)
設計事務所KDL 主宰 / 一級建築士
起業の学校 WILLFU 社会人講座 23期生
大本恵理さん(36歳 神奈川県)
<概要>
・勤務先の子会社として、3年前に独立
・子会社単体での案件作りを期待されつつも、親会社の下請けだけで3年が経過
・自社の名前で新規案件を獲得できる仕組みを構築するため、WILLFU 社会人講座を受講
・親会社とはターゲット顧客層を変え、強みの言語化、訴求の改善に取り組んだ結果、受講中3ヶ月で複数の新規案件が決定。粗利で250万に到達
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■親会社の下請け業務に追われ、3年が経過
福祉施設の建築設計に携わりたい思いから、現親会社へ入社。
入社して7年が経過した3年ほど前、「若いメンバーで、新しいことをやってみろ」と期待頂き、子会社として独立。
最初は大変だろうからと、親会社の下請け業務からスタートしましたが、気づくと下請け業務に追われ、3年が経っていました。
「ただの下請けで終わるなら、別会社を経営する意味がない」と、危機感がつのりつつも、自社単体で新規案件や新規事業を作るにはどうすればいいのかも分かりませんでした。
経営とは何か、ぎゅっと凝縮し、短期間で網羅的に学べる場を求めていた時にWILLFU 社会人講座を見つけ、受講を開始しました。
■受講中、創業3年間で初の新規案件が決まり、250万円の利益に
受講を開始し、講師とも議論しながら戦略を考え続けていると、自身がぶつかっていた壁に気づきました。
親会社と同じことをやろうとしてしまっていたのです。
親会社と同じ顧客ターゲットに同じ強みに立脚して戦っていこうとすると、ただ競合してしまうだけ。
だからこそ、「どうすればいいか分からない」という考えに陥ってしまっていたのです。
また、強みを言語化するために、過去の取引先にもインタビューを進めてみると、私たちは、保育園や幼稚園など大規模施設の建築設計を請け負っていたため、単価が高いが故に提案の質も高く、建築面だけでなく、ロゴやビジュアルアイデンティティまで入り込んで深い提案をしていることが評価されていたと気づきました。
であれば、この高い提案力を、別の顧客ターゲットにご提供するとどうなるかと、小型店舗や住宅の市場へアプローチを始めました。
すると、受講中の3ヶ月だけで、ポンポンポンと新規案件が決まったのです。
これまで、子会社を立ち上げて3年間、自社の名前で新規の仕事を獲得したことが1件もなかったにも関わらず、利益も新規案件だけで250万円に到達しました。
■経営の思考プロセスが分かったことで、事業が前に進んだ
受講前は、何をどう考えればいいのか、本当に何も分かりませんでした。
受講を通じて、経営の思考プロセスが分かったことで、色んな新しい取り組みにも着手できるようになりました。
例えば、新規案件の獲得に、インターネット広告を使うことすら、以前は考えていませんでした。
しかし、平均客単価から粗利を出し、広告宣伝比率を考えて、投資判断基準を明確にすると、施策の選択肢の幅がグッと拡げて考えられるようになったのです。
結果、色んな施策の仮説検証に動き出せるようになりました。
■厚木を盛り上げる、身近な設計者になりたい
私は、デザインの力を信じています。
同じ料理でも、いい空間で食事をすると、いつも以上に美味しく感じます。
そんな、素敵だと思える空間を増やしていきたいと思っています。
建築設計事務所というと、近寄り難い雰囲気を感じられる方が多いようですが、自宅や店舗など身近な場所を素敵な場所にしていくために、私たち自身がもっと身近な設計者になりたいと考えています。
厚木周辺で、店舗や住宅、オフィスなど、素敵な場所を作りたい方がいらっしゃいましたら、ぜひ、HPからお気軽にご連絡ください。