「62歳で、雇われ社長をクビに。60代から、起業への初挑戦」堀内雅彦さん(62歳・神奈川県)
猫脱走防止柵製作サービス「Do It for Your Cats」代表
起業の学校 WILLFU 社会人講座 30期生
堀内 雅彦 さん(62歳 神奈川県在住)
<概要>
・新卒入社した鉄道会社を49歳で退職。以降、2社の外資系企業で、日本法人の社長に
・しかし、自らが預かり知らぬところで日本からの撤退が決定。62歳で急遽、社長を解任に
・年齢的に転職も厳しく、かつ年金支給までも時間がある中、止むを得ず起業へ
・覚悟を決めて起業準備を進めるため、起業の学校 WILLFUを受講
・受講中に、オーダーメイドの猫脱走防止柵製作サービスを立ち上げ、卒業翌月に月30万円ほどの収益化へ
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■外国本社から一方的な日本撤退の通告。62歳で社長をクビに
新卒入社した鉄道会社を49歳で退職。
以降、2社の外資系企業で、日本法人の社長として勤めてきました。
しかし、自らが全く預かり知らないところで、日本からの撤退が決定。
一方的な通告のみで、62歳で社長を解任になってしまったのです。
年金支給まで期間がある中、予定していた人生の資金計画も大きく狂いました。
社長とは言え、雇われている以上、自分の人生が他人の都合で大きく変えられてしまう現実。
こんな苦しみは、二度と味わいたくないという思いも強く、再就職の活動も早々に切り上げ、起業へ挑戦することを決めました。
■覚悟を決めて、起業準備を進めるべく、起業の学校 WILLFUへ
起業準備のため、インターネットで調べ物をしていた時に見つけたのが起業の学校 WILLFUでした。
起業の学校と言われると、経理やビジネスモデルを学ぶのかと思っていましたが、WILLFUはとにかく実践を進めていく場でした。
代表の書籍「成功確率が格段に上がる 起業の準備」と「渋谷で教える起業先生」を二冊とも読み、「起業するならこれくらいの覚悟決めてやらなきゃダメだ」と感じたのです。
解任されたとは言え、会社の清算業務も忙しい日々。
役員報酬がなくなるまでの残期間で起業準備を進めるには、強制力を持ってやらないと動けないと感じ、起業の学校 WILLFUの受講を決めました。
■ハズレ続ける起業アイデア。しかし、娘からのアイデアで兆しが生まれた
受講当初は、受講前に考えていた、地方高齢者のモビリティ問題を解決する事業を検討していました。しかし、具体的な顧客ニーズも言語化できずあえなく撤退。
次に考えたのは、観光業支援サービスでした。しかし、観光地である江ノ島へ顧客インタビューに行ってみると、全くニーズはありませんでした。
焦りながらも事業内容をさらに切り替え、趣味のDIYを生かした事業を立ち上げようと考えました。
しかし、講師や他受講生全員から「何かに特化した方がいい」と言われたのです。では何のDIYに特化するか考え続ける中、娘から出てきたのが、猫の脱走防止柵の製作取り付けサービスでした。
早速、娘と共に、保護猫を紹介してくれた猫カフェへ行ってみると、「それは需要がある!何なら宣伝してもいい」と言われたのです。実際、ご紹介からすぐに発注も頂けました。
結果、起業の学校 WILLFUを卒業した翌月の今、月の売上は30万円に到達。
まずは最初の一歩踏み出すことができました。
■実践を通じて、思考の解像度が高まり続けた
受講を通じて感じたのは、「お客さまとの接点を通じて、様々な気づきが得られる」ということでした。
当初考えていたモビリティやインバウンドのアイデアは、今振り返るとお客さまに対する解像度が本当に低かったと感じています。
しかし、江ノ島や保護猫団体など、現場に通ってみると、お客さまの反応が全く違うことがよくわかったのです。
実践を主軸にした授業を経て、お客さまに対する解像度が上がり、事業が立ち上がりました。
■自分の裁量で100%判断できる働き方。直接頂けるお客さまの感謝の声
正直、私の場合の起業は、「解任を受けたことによる、止むを得ない起業」でした。
しかし、いざ起業してみると、社内調整もせずに全てを自分で決めていける起業家の働き方は、雇われ社長とは全く違う楽しさがありました。
しかも、「素敵なものを作ってくれてありがとう」というお客さまからの感謝の声を直接頂くこともできるのです。嬉しい仕事だなと感じています。
まだ一歩踏み出したばかりですが、お客さまからの信頼を裏切らないよう、頑張っていきたいと思います。
もし、猫の脱走防止柵を、関東で作りたいというご要望がありましたら、ぜひInstagramからお問い合わせ頂けると嬉しいです。