学生起業の倒産リスクとその対応策
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
学生が起業を学ぶビジネススクールを運営しています。
学生起業を考えるのに、
一歩踏みでない方々の中には、倒産リスクへの恐怖心が高い方も多い。
では、実際、どれくらいの倒産リスクがあるのか?
また、どうすれば、倒産確率を下げることができるのか?
事実データと、対応策を整理してみた。
学生起業の倒産リスクは、どのぐらいか?
起業時の倒産確率について、調べたところ、以下の結果となった。
①そもそも、起業家の倒産確率は?
起業家の倒産確率について調べてみた。
中小企業庁調べのデータを
帝国データバンク「企業概要データベースCOSMOS2」の
企業概要ファイルで再編したものによれば以下のグラフの通りであった。
※引用元: http://next.rikunabi.com/01/closeup_1246/
5年以内の倒産確率は、約18%。
5人に1人の起業家は、どうやってもいなくなる。
②学生起業に特化した、倒産確率に関するデータは存在せず
当記事を作成するにあたり、学生起業の倒産確率を調べたものの、
明確なデータは存在しなかった。
ただ、誰が起業しても、2割くらいは、
5年後には倒産するということは分かった。
学生起業で倒産しないための対策とは?
では、学生起業で、倒産しないためには、
何に注意をして取り組んでいけば良いのだろうか。
2つのポイントをまとめてみた。
①着実に収益化できる事業モデルで起業する
学生起業の後、5年以上事業を継続している、
起業家を抽出すると以下のような面々がいた。
株式会社リブセンス 村上太一さん
株式会社ヴォラーレ 高橋飛翔さん
株式会社WILLGATE 小島梨揮さん
株式会社ドリコム 内藤裕紀さん
株式会社メタップス 佐藤航陽さん など
これらの学生起業家出身者に共通して言える点に
「マネタイズが着実にできるビジネスモデルで事業を立ち上げている」
ということがあげられる。
ウィルゲートやヴォラーレなどはSEOコンサルなどを主軸に置き、
コストがかからず、売上が着実に上がるモデルで起業。
リブセンスも、アルバイト採用支援という、
着実な既存市場があるマーケットで、
採用が決まれば売上が着実に上がるモデルで起業している。
多くのネットベンチャーのように、
スケール拡大するまで収益化できない事業ではなく、
最初から着実に収益化できる事業に取り組んでいるところがポイントである。
倒産というのは、現金が支払えなくなることによって生じる。
倒産が怖いなら、そもそも現金がショートしづらいビジネスモデルで起業すればいいのである。
②早く挑戦し、早く失敗する
とはいえ、前項でも取り上げたようにどんな起業をしても、
2割は5年後には倒産する。
であれば、大学1年生など、早い段階から挑戦し、
早く失敗し続けることが大事である。
パズドラで大成功を収めた孫泰蔵氏は、
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版/黒石健太郎著)の中で、
以下のように述べている。
「大学時代にインディゴを創業してから、
現在に至るまで、パズドラ含めて、
100個近いサービスを立ち上げ、
ベンチャー企業への投資も山のように取り組んできました。」
「勝率は、3勝97敗くらい。その3勝のうちのひとつがパズドラだった」
「何が成功と失敗を分けたかはわからない」
「立ち上げる段階では、成功するか失敗するかなんて分からない」
「できることは、とにかくたくさんの事業を立ち上げてみることだけ」
「私は、学生時代から起業していたので、
今や、起業家歴20年ほどになります。
この20年の間にたくさんの挑戦をしてきたからこそ、
数個のヒットをあてることができました。」
誰がやっても失敗するからこそ、
早くから挑戦する。
挑戦の数だけ、成功する確率が上がってくるのだ。
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