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起業するには?やり方から心構え、成功例まで解説

「起業とはそもそもどんなものなのか分からない」「起業のやり方が分からない」などとお悩みの方もいらっしゃると思います。

起業とはなにか、起業のやり方、心構えを知っておくと、起業を成功させやすいですし、これらを参考にすると、より起業を始めやすくなります。

今回はやり方から心構え、成功例まで解説していきます。この記事を読めば、起業について詳しく知れること間違いなしです!

目次

起業とは

起業とは、そもそも何か分からない方もいらっしゃると思います。起業とは、ベンチャー企業として会社を設立したり、今までにないアイデアを持って事業を立ち上げたりすることを指します。

開業も起業と同じように事業を始める際に使われますが、開業の場合は既に誰かが立ち上げたことのある事業であることが多いです。

医師が開業医として事業を始めたり、弁護士が独立して事務所を立ち上げたりする場合など、資格や技能を持って事業を始める場合は開業という言い回しが使われるケースが多いです。

【大学准教授監修】起業とは?開業との違いや起業の方法、おすすめの本も紹介

起業するために必要な5つのステップ

WILLFU Labでは起業するためにはこの5つのステップを踏むべきだと考えています。

  1. ① 目標と必要条件を考える
  2. ② 目標と必要条件を達成しうるアイデアを考える
  3. ③ アイデアの需要・収益性を最小限のリソースで検証する
  4. ④ 検証した結果を元に改善を繰り返す
  5. ⑤ 資金調達や人材採用による規模の拡大

①目標と必要条件を考える

起業するにはまず、目標と必要条件を考えましょう。目標とは例えば、「5年後に東証マザーズ上場を目指す」「1年後に月の売上1000万円を目指す」といったものです。

目標を設定する際、次の2点を意識しましょう。

  1. ① 本当に達成したいと思えるか
  2. ② 期間を定める

①を意識すべき理由は、起業で壁にぶつかった時にすぐに諦めてしまったり、情熱を持って起業に挑めなかったりするからです。また期限を決めることで、具体的な事業計画やアクションプランを考えることができるので、必ず設定するようにしましょう。

目標を考えたら次は、必要条件の設定です。

必要条件とは、「設備投資が100万円以下になる事業を行う」「法人向けのサービスで起業する」「一般消費者向けのサービスで起業する」といったものです。

目標と必要条件を設定することで、目標を達成しうる、かつ必要条件を満たすアイデアを考えることができるのです。

②目標と必要条件を達成しうるアイデアを考える

次に設定した目標と必要条件を達成しうるアイデアを考えましょう。ここでは、目標を「2年後に月利1000万円」、必要条件を「一般消費者向けのサービス」「投資は上限300万円」とします。月利1000万円ということは、仮に利益率が30%とした場合、売上は3334万円以上必要、つまり年間売上4億円を達成する必要があると試算できます。そして2年後に市場の1%を獲得することで目標を達成できると仮定すると、市場規模で400億円以上が必要とわかります。

ここで、一般消費者向けかつ市場規模で400億円以上の業種やサービスを調べアイデアを絞り込んでいき、最後に初期投資が300万円で始められるのかで、アイデアを絞り込んでいくことが可能です。アイデアの出し方は人それぞれですが、目標と必要条件から絞り込んでいくのがWILLFU Labとしてはオススメです。

③アイデアの需要・収益性を最小限のリソースで検証する

3つめのステップは、アイデアの需要・収益性を最小限のリソースで検証することです。仮にステップ②で出したアイデアが、美肌サプリだとしましょう。起業資金が300万円ある場合、200万円で美肌サプリを開発&仕入れ、100万円で広告を運用することも可能です。しかし、アイデアの需要や収益性を検証できていない段階で、起業資金を全て投資するのはリスクが高いです。仮に失敗してしまっては次のチャレンジができませんよね。

そうならないために、50万円で美肌サプリの開発&仕入れ、50万円でFacebookやLINE広告の運用といった具合に、最小限のリソースでニーズと収益性を検証するようにしてください。広告を運用してみて、「顧客獲得コストが単価を下回り、利益が出た」「広告のクリエイティブを改善していけば利益が出そう」と判断できたら、残る200万円で仕入れや広告の改善&拡大を行って良いでしょう。逆に、「1個も売れなかった…」「広告を改善していっても利益が見込めない」と判断した場合、別のアイデアを残る200万円で検証するようにしましょう。

④検証した結果を元に改善を繰り返す

ステップ③でアイデアの需要や収益性を検証できたら、サービスの改善や広告のクリエイティブの改善などを地道に繰り返していきましょう。サービスを利用してくれたユーザーからのヒヤリングによるサービスの改善や、広告の管理画面から数値を見ることでクリエイティブや文言の改善を行うことができます。この地道な改善を積み重ねていくことで、サービスの質向上や顧客獲得単価の改善を見込むことができるのです。また改善したつもりが、改悪となることがあります。改悪は悪いことではありませんが、改悪で得た学びを蓄積できないことは悪いことだと考えています。改善・改悪いずれの結果になったとしても、常に学び続け学びを蓄積していきましょう。

⑤資金調達や人材採用による規模の拡大

次のステップは資金調達や人材採用による規模の拡大です。目標によっては、このステップが必要ない方もいらっしゃるかと思いますが、

  • 資金調達し広告費に充てたい
  • 自己資金では限界を感じてきた
  • 創業メンバーだけではオペレーションが回らなくなってきた

という方は、この5つ目のステップを考えて良いでしょう。

また資金調達や人材採用による規模の拡大を考えている方向けに、起業仲間を集めるための心構えやオススメの資金調達方法について、次の章以降で紹介しているので、是非ご覧ください。

志を共有した起業仲間を集めるための心構え

仲間を探す際は下記の心構えを忘れないでください。

  1. ① 必ず仲間にしようという姿勢をもたない
  2. ② 志を共有できることを意識する
  3. ③ 泥臭いこともできるのか考える

①必ず仲間にしようという姿勢をもたない

基本的なことのように思えますが、「必ず仲間にしようという姿勢をもたない」ということは意識すべき行動指針です。合った人を必ず仲間にしようとして面談をする場合と「優秀で、かつ自分たちと合う場合は仲間になってくれないか打診しよう」と考えて面談するケースは大きく異なります。

前者の場合、「その人を仲間にする理由」のみを探し、盲目的になりがちです。仲間にした後で、「反りが合わない」、「期待していた成果が出ない」、「トラブルが起きる」といったことはよくあります。

必ず仲間にしようという姿勢ではなく、「優秀で、かつ自分たちと合っていたら仲間になってくれないか打診しよう」と考え仲間探しをするようにしてください。

②志を共有できることを意識する

起業仲間として、気の合う親友とやるのは良いかもしれません。しかし、志を共有できるのかは意識するようにしてください。

起業を継続的に推進するには、「目標」と「熱量(モチベーション)」が必要です。自分には目標やモチベーションがあっても、親友は「なんとなく起業してみただけ」、「お金持ちになれるかもと思って起業してみただけ」など、自身の目標やモチベーションとは起業の動機が異なることがあります。

実際、気の合う親友と「なんとなく」起業してみたが、起業の目標やモチベーションの不一致が原因で、仲違いを起こして解散してしまった起業家を多く見てきました。

起業するには、同じ目標やモチベーションを共有しあえる仲間を集めるようにしましょう。

③泥臭いこともできるのか考える

起業の表面的な華やかさにばかり目がいってしまい、泥臭いこと地道な試行錯誤を継続して行えない人は意外に多いです。

次のメッセージは、現在新R25の編集長の渡辺将基氏が、WILLFUにメンターとして来ていただいたときのものです。

「大きなサービスも泥臭い仕事から始まる」

今や、バイラルメディアでトップクラスのSpotlightも、 最初は、自分たちでひたすら記事を書き続け、 地道な、泥臭いことを続けていた。

それは、どんなトップクラスの企業・サービスも同じ。 みんなが経験しているビジネスも同じ。 愚直なビジネスだけど、物を仕入れて、売るということを泥臭くやる。

先輩起業家も地道で泥臭い仕事をやり続けたからこそ、成功を手にしたのです。

起業をする場合、どうしても泥臭いことはつきものです。仲間にしようと思っている人が表面上の華やかさだけに憧れているのかどうか、泥臭いこともやり切ることができそうなのかを意識して仲間集めをするようにしてください。

起業資金を調達するための4つの方法

起業に必要な資金を調達する方法としては、下記の4つが考えられます。

  1. ① 銀行や日本政策金融公庫からの融資
  2. ② ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの出資
  3. ③ クラウドファンディング
  4. ④ 補助金

それでは、それぞれの資金調達方法の概要と注意点についてご紹介します。

①銀行や日本政策金融公庫からの融資

銀行などの民間金融機関、日本政策金融公庫や自治体などの公的機関から融資を受けることができます。民間金融機関の場合、担保や保証人を必要とする場合が多いですが、融資の最大金額は公的機関より多いです。一方、公的機関の場合、最大融資金額は民間金融機関に見劣りしますが、無担保・無保証人で利用できる制度もありオススメです。

日本政策金融公庫 新規開業資金

新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内の方が対象。 7,200万円(うち運転資金4,800万円)を限度に利用できる制度

・地方自治体の制度金融 例)東京都中小企業制度融資 東京信用保証協会の信用保証を得た起業家/企業に対する融資制度

そして融資のメリット、デメリットは以下の通りです。

  1. 【メリット】
  2. 1.1 経営権を一部譲渡する必要がない
  1. 【デメリット】
  2. 1.1 返済義務がある
  3. 1.2 金利が発生する
  4. 1.3 資金の使い道が限られる

②ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの出資

ベンチャーキャピタルとは、簡単にいうとベンチャー企業に投資する投資会社のことを指し、エンジェル投資家とは、創業間もないベンチャー企業に対し投資をする個人のことを指します。

出資とは、事業の成長性に共感してもらい、文字通りお金を出してもらうことを意味し、以下のメリット・デメリットがあります。

  1. 【メリット】
  2. 1. 金利負担がない
  3. 2. 返済義務がない
  4. 3. 担保が必要ない
  5. 4. 出資者からのアドバイスなど、援助が受けられる
  1. 【デメリット】
  2. 1. 経営権の一部譲渡が必要
  3. 2. 柔軟な経営が困難になる可能性も

「金利負担がない」、「出資者からのサポートが受けられる」というのがメリットです。しかし、経営権を一部譲渡するため、出資者の反対により事業の方向転換が困難になるなどのリスクも考えられます。

③クラウドファンディング

起業を学ぶための実践型スクールのWILLFUの受講生や卒業生の中にも、クラウドファンディングによって資金調達に成功している方が多くいます。クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。インターネットを通じて、自分の事業や夢を発信し、発信された内容に魅力を感じた人や活動を応援したいと思ってくれた人から資金を募る仕組みとなります。

代表的なクラウドファンディングサービスに次の2つがあります。

  1. CAMPFIRE
  2. Makuake

そして、クラウドファンディングによる資金調達のメリット・デメリットは以下の通りです。

  1. 【メリット】
  2. 1. 金利負担がない
  3. 2. 返済義務がない
  4. 3. 担保が必要ない
  1. 【デメリット】
  2. 1. 目標金額の資金調達ができない可能性がある
  3. 2. プラットフォームへ手数料を支払う必要がある

④補助金

補助金とは、原則返済義務のない支援制度のことで、政府や地方自治体が経済活性化などの国策の達成を目的としています。

補助金・助成金による資金調達、によるメリット・デメリットは以下の通りです。

  1. 【メリット】
  2. 1. 返済が不要
  1. 【デメリット】
  2. 1. 公募期間の定めがある
  3. 2. 給付の倍率が高い

補助金も出資と同様に、返済の義務がありません。しかし出資や融資とは異なり、公募期間が決まっているため、タイミングがずれてしまえば補助金の申請ができないというデメリットが存在します。

起業することのメリット・デメリット

起業資金を調達するための方法を知ったところで、起業することのメリットとデメリットを紹介していきます。

起業することのメリットは収入の最大値が大きくなることと、夢の実現可能性が増大することです。会社員の収入の最大値は3000万円程度ですが、起業家の収入の最大値は100億円程度となっています。また、会社員として働くよりも起業家として起業した方が、自分がやりたかったことや夢が叶う可能性が高いです。

一方で、デメリットは孤独感を感じること、労働時間が増える可能性があること、今まで感じたことのないストレスを感じることなどが挙げられます。

起業するには法人か個人事業主か選択すべし

起業する場合、

  • 個人事業主として起業するのか
  • 株式会社や合同会社を設立して起業するのか 

のいずれかを選択するようにしましょう。

また、WILLFU Labの見解としては、まず個人で起業し、売上が一定上がった段階で法人を設立するのをオススメしています。それでは、個人事業主と株式会社や合同会社を設立して起業する方法について一緒に確認していきましょう。

個人事業主として起業するには費用は0円でOK

個人事業主として起業するには、「個人事業の開業・廃業等届出書」を事業開始から1ヶ月以内に、税務署へ提出する必要があります。提出の際に手数料などは一切かかりません。つまり、個人事業主での起業なら、0円から起業をすることができるということです。

法人として起業するには10~25万円ほど必要

株式会社か合同会社を設立して起業する場合、それぞれ以下の金額が必要です。

  • 株式会社の場合:約25万円
  • 合同会社の場合:約10万円

法人を設立して起業する場合、個人事業主の起業より

  • 社会的信用力の増加
  • 売上が大きい場合、税率面で個人事業主よりお得

→ 法人税は一定だが、個人事業主は所得が増えるほど徴収額が増える

などのメリットがあります。

しかしこれらのメリットの一方で、初期費用が10~25万円かかってしまうという懸念点もあるので、個人事業主としてまず始めるのか、それとも法人として始めるのかはよく考えるようにしましょう。

ちなみに筆者の場合は、起業へのモチベーションを高めることを目的に、「オフィスを借りる、社名を決めて株式会社として登記する」というのをやります。

起業するには必要な知識・スキル

WILLFU Labが考える、起業するには最低限知っておくべきスキルや知識は下記の2つです。

  1. 「因数分解」し「数値化」し「分析する」力
  2. PDCAサイクルの回し方

①「因数分解」し「数値化」し「分析する」力

ここでいう因数分解とは、売上や利益などの最重要指標から、構成要素を紐解いていくことを指します。

具体的にいうと下記の通りです。

  1. 売上=単価 × 総販売数量
  2. 総販売数量= チャネルAの販売量+チャネルBの販売量+チャネルCの販売量
  3. チャネル毎の販売量=広告のクリック数×成約率
  4. 広告のクリック数=広告の表示回数×クリック率

売上を考えてみても、上記のように因数分解していくことができます。

因数分解したあとは、広告の表示回数やクリック率などのデータを、広告媒体の管理画面などから引用し数値として把握するようにしましょう。そうすることで、数値による分析が可能になり、売上を上げるための改善ポイントの把握や売上が減少した際の原因を分析することが可能です。また数値化して分析することは、施策の反応を検証したり、データ分析をしたりするために必要な知識・スキルです。施策を考える際や施策の効果的な検証をするには、データという事実を見て意思決定をする機会を多くするのが良いでしょう。数値化することで、例えばAという施策はどこの数値の改善に有効なのかを判断し、どこの数値が著しく低いのかといった課題を発見することもできます。

②PDCAサイクルの回し方

PDCAとは、

  • Plant(プラン:計画)
  • Do(ドゥー:実行)
  • Check(チェック:振り返り)
  • Action(アクション:改善)

の略称です。

簡単にいうと、Action(改善)が完了したら、最初のPlan(計画)に戻り螺旋を描くように数値を向上させていくことです。

そして、PDCAサイクルを回す方法は下記の通りです。

  1. ① P:成果基準の明確化
  2. ② P:アウトプットした施策に優先順位をつける
  3. ③ P:アウトプットした施策に優先順位をつける
  4. ④ D:施策を同時実行
  5. ⑤ C:目標未達
  6. ⑥ A:改善
  7. ⑦ ②~⑥を繰り返す
  8. ⑧ 目標達成

PDCAという言葉をよく耳にしますが、一発で成功することは稀ということを忘れないでください。失敗したからと挫折する必要はありません。失敗した施策、成功した施策から学びを蓄積し、施策の改善や全く別の施策を行うことで目標は達成されるものです。

PDCAを回し成果をあげるまでに、「失敗」というステップがあることをしっかり覚えておくようにしましょう。

起業するには知っておきたい便利サービス6選

ここでは起業分野に関わらず起業する際に役に立つ便利ツールを6つご紹介します。

今回は

  • 登記をする
  • HPを制作する
  • 決済付きのネットショップを開設する

3つの場面で役立つ便利サービスをそれぞれ2つずつ紹介します。

登記する際に役立つ便利サービス

登記する際に役立つ便利サービスは

の2つです。

この2つのいずれかの会社設立のサポートサービスを活用することで、簡単に手続きを行うことができます。

おもな必要項目は下記のとおりです。

  • 社名(商号)
  • 住所(本店所在地)
  • 事業内容(会社の目的)
  • 資本金額
  • 発行可能株式総数
  • 代表取締役
  • 取締役の任期
  • 決算日

これさえ決めておけば、必要項目を記入するだけで、会社設立の手続きが簡単に進められます。

会社設立 freee、マネーフォワード会社設立を利用すると、お得に利用できる別サービスがあるので、会社設立後に利用したいサービスがあるか否かで、どちらのサービスを利用するのか判断してみても良いでしょう。

HPを制作する際に役立つ便利サービス

HPを制作する際に役立つ便利サービスは

の2つです。

エンジニアスキルなしにHPを簡単に製作できるのがポイントです。

自分でゼロからオリジナルのHPをデザインしたいという方には、STUDIO。

AIを活用し簡単にHP作成したいをいう方にはwixがオススメです。

決済付きのネットショップを開設する際の便利サービス

決済付きのネットショップを開設する際の便利サービスは

の2つです。

BASEは、誰でも簡単にネットショップが作成できるサービスで、決済機能や多数のデザインテーマが用意されています。MOSHはスマホで簡単にネットサービスを作成できるサービスです。決済や予約機能、ブログやSNSと連携、顧客管理など必要な機能を備えたサイトを簡単に制作することができます。

起業に向いている人の特徴

起業に向いている人はどういう人だと思いますか?という質問をしばしば受けます。WILLFU Labが考える起業に向いている人の特徴は以下の2つです。

  1. 泥臭いことも愚直にできる
  2. 「やるべきこと」を優先できる

裏返すと、起業に向いていない人の特徴は

  1. 起業の表面上の華やかさに目がむき泥臭いことができない
  2. 「やるべきこと」ではなく「やりたいこと」を優先してしまう

ということです。

①泥臭いことも愚直に継続できる

2回目の紹介となりますが、次のメッセージは、新R25の編集長の渡辺将基氏が、WILLFUにメンターとして来ていただいたときのものです。

「大きなサービスも泥臭い仕事から始まる」

今や、バイラルメディアでトップクラスのSpotlightも、 最初は、自分たちでひたすら記事を書き続け、 地道な、泥臭いことを続けていた。

それは、どんなトップクラスの企業・サービスも同じ。 みんなが経験しているビジネスも同じ。 愚直なビジネスだけど、物を仕入れて、売るということを泥臭くやる。

上場した、事業売却に成功したなど一場面をみた時、起業は華やかなものに思えます。しかし成功した起業家は陰で、泥臭い仕事を継続して積み重ねていっているのを忘れてはいけません。起業をしてみるとわかりますが、創業期は特に泥臭いことが多いです。泥臭いことを愚直に継続できる人は起業に向いている人といえます。

②「やるべきこと」を優先できる

「やりたいこと」ではなく、「やるべきこと」を優先できる人は起業に向いていると考えています。起業をする際に、やりたいこと・やりたくないことは多く出てきます。しかし、「自分がやりたいこと」は目標達成のために「やるべきこと」ではありません。「自分がやりたくないこと」が目標達成にために「やるべきこと」というケースは多々あります。

自分は新規事業の立ち上げを「やりたい」と考えているが、「やるべきこと」は、既存のサービスのプラットフォーム依存からの脱却だったから2年かけて実現させた、という経営者の話がすごく印象に残っています。

WILLFUでは、起業を学ぶための実践型スクールを運営し、延べ10,000人を超える学生起業志望者と会い、2,000人を超える学生の起業・ビジネス支援をしてきました。次の章では、その中で利益額トップ5%の受講生の成功に共通することをご紹介します。サラリーマンや主婦の方など、学生ではない読者の皆様の参考になれば幸いです。

成功している起業家に共通する3つのこと

WILLFUで成功した起業家に共通することは以下の3つでした。

  1. 考えるべき論点を愚直に丁寧に考え抜いている
  2. 「泥臭いこともコミットしてやりきっている
  3. 成功事例を研究し、横展開できる

それぞれの要素について簡単にご紹介します。

考えるべき論点を愚直に丁寧に考え抜いている

思いつきだけで考え、動くことも時に重要です。しかしWILLFUで成果をあげた起業家は、思考のためのフレームワークを活用し、最低限考えるべきことは愚直に考え抜いていました。「直感を大事に」という言葉はよく聞きますが、直感という言葉には「深い思考や洞察、過去の経験」が含まれていることに気づくことが重要です。

それらを形式知化したフレームワークで、できる限り真似していくことが、成功確度を高める第一歩と考えます。

泥臭いこともコミットしてやりきっている

この記事で泥臭いことをやり遂げる重要性は何度も紹介しましたね。実際に起業をすると、営業で断られ続けることもあれば、やったことがないことや恥ずかしいことも、大変なことが多くあります。しかし、結果を出した起業家はそれを愚直にやりきっています。

途中、

「やりたいことじゃなかった」
「好きなことなら頑張れる」
「就活が忙しい」
「勉強が忙しい」

など、できない理由を探し始めた人に結果を出した人はいませんでした。

成功事例を研究し、横展開できる

新規性・独自性などの表面的な格好良さにとらわれ、過去の事例や海外事例を分析・調査することもなく、思いつきのアイデアで取り組んでいて、結果が出た人もまたいませんでした。新しい事業で起業するにしても、類似した成功事例の成功要因を分析・ヒアリングし、その要因を押さえて取り組んだ人が、結果を出していました。

起業の成功確率を高めるためのポイント

起業の成功率を高めるにはすでに既存のアイデアがあって、ユーザーが理解できるものや、市場への参入タイミングが適切で競合が少ないこと、チーム間の絆が強いことが挙げられます。一方で、アイデアが斬新すぎてユーザーに受け入れてもらえなかったり、参入のタイミングが遅すぎて競合が多かったり、チームに欠陥があると失敗しやすいです。

また、巷で起業した会社は5年以内に9割以上が失敗、つまり潰れるという噂が散見されています。しかし、WILLFU Labが調べた限りではこれらの情報のデータは見つからず、5年以内の起業の失敗率は18.3%ということがわかりました。実際の起業の失敗率はそこまで高くないため、噂に惑わされずに積極的に企業に挑戦してみましょう。

起業の成功例

起業の成功例の一つ目は株式会社ウィルフです。代表の黒石 健太郎氏は東京大学法学部卒業後、2006年に株式会社リクルートへ入社。2013年に、株式会社ウィルフを創業。起業を考える大学生を対象とした、ビジネススクールを運営しています。

二つ目はクックパッド株式会社です。代表の佐野 陽光氏は慶応義塾大学環境情報学部卒業後、1997年に有限会社コインを設立、2004年にクックパッド株式会社へ組織変更しました。

三つ目は株式会社メルカリです。代表の山田 進太郎氏は早稲田大学教育学部卒業後、2005年に株式会社ウノウを設立、2013年に株式会社メルカリを創業しました。

いずれの成功例も今の会社を設立する前に違う企業で働いている経験を持っていたり、前身の会社を設立していいたりするといった共通点があります。

105人の起業家一覧まとめ!大学別にランキング形式でリストアップ!

起業の学校WILLFUの卒業生のインタビューはこちらから

よくある質問に回答!WILLFULabが考える「人」「モノ」「カネ」について

起業するには経営資源として、「ヒト・モノ・カネ」が必要だとよく耳にします。このことについてWILLFU Labの見解を「ヒト・モノ・カネ」のそれぞれで紐解いていきたいと思います。なお、基本的には「商品・サービス」と「現金25万円」さえあれば、起業はできると考えています。

ヒト:仲間を増やすのは儲かってからでOK

まず、ヒトが必要かどうかについて考えてみましょう。結論からいうと、「自分」一人さえいれば、事業は始められます。一般的に、起業に踏み出す不安感が強い人ほど、誰かに依存したい気持ちが高まり、仲間を求めたがります。しかし、そんな不安感と依存心がある時点で、うまくいかなそうだと感じますよね。

リアルな経営者の視点で考えるとイメージがわくと思いますが、仲間を巻き込んだ時点で人件費が発生します。創業すぐの事業が収益を生み出していないフェーズから人件費を支出すべきかどうか考えると、解が見えるのではないでしょうか。

お金がないうちの創業者は「何でも屋」です。人に依存することなくすべての業務を最初は自分で巻き取って取り組むことで、会社の全体像を把握でき、事業の成功確率を引き上げることができます。つまり、起業するために、人は必要ではありません。

モノ:あれこれ準備せず、最低限でOK

次に、「モノ」はどうでしょうか。確かに、商品・サービスは必要ですよね。しかし、多くの人が勘違いするポイントとしては、いろいろな物をあれこれ準備しようとすることです。MVP(Minimum Viable Product:顧客に価値提供できる最低限のプロダクト)という言葉があるとおり、初期段階ではニーズ検証だけができる、本当に最低限の商品があればOKです。

カネ:25万円の会社設立資金以外は、資金ゼロから可能

では、カネはどうでしょうか。冒頭に25万円と記載したのは、会社設立資金です。このお金は、行政手続きにかかる費用であるため、削減が難しいものとなります。税理士を仲介することで、20万円くらいに下がることはありますが、どうしても20万~30万円はかかってしまうことを理解しておいてください。25万円以上必要かどうかは、事業内容によって異なります。

例えば、店舗を構える場合、物件にかかる費用として、敷金・礼金や内装工事費が必要になってきます。ほかには、物を製造販売する事業の場合、仕入れ費や製造費用などのコストが必要になるでしょう。

ただ、資金ゼロでも起業することはできます。会社を設立せず、事業内容もサービス系の事業(学習塾、ネット広告代理業、採用支援サービス、メディア事業など)から取り組む方法です。そうすることで、物理的な物を仕入れたり製造したりする必要がないため、資金ゼロでスタートすることが可能です。

このように、事業内容さえ選べば、起業のためのお金は必要ではなくなるのです。

起業アイデアが見つかったらすぐに行動しましょう

この記事では、起業するには知っておきたい実践的な行動指針や心構え、情報についてご紹介してきました。皆さんが知りたい情報を知ることはできましたでしょうか。もし知れなかったという方は、是非WILLFUまでお問い合わせください。

では最後に、起業するには必要な「熱意」と「考え方」について、京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者の稲盛和夫氏の言葉を紹介し締めたいと思います。

稲盛和夫氏は、「人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力」という考えを持っています。

以下、「稲盛和夫 OFFICIAL SITE」からの引用文です。

人生や仕事の結果は、考え方と熱意と能力の3つの要素の掛け算で決まります。

このうち能力と熱意は、それぞれ0点から100点まであり、これが積で掛かるので、能力を鼻にかけ努力を怠った人よりは、自分には普通の能力しかないと思って誰よりも努力した人の方が、はるかにすばらしい結果を残すことができます。これに考え方が掛かります。考え方とは生きる姿勢でありマイナス100点からプラス100点まであります。考え方次第で人生や仕事の結果は180度変わってくるのです。

そこで能力や熱意とともに、人間としての正しい考え方をもつことが何よりも大切になるのです。

引用元:稲盛和夫 OFFICIAL SITE:人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

マイナスな考え方の例として、詐欺などの法律に違反した考え方があります。熱意があり能力がいかに優れていようと、詐欺で成功しようと考えていてはダメですよね。起業するには「能力」や「熱意」が必要というのは正しいですが、「正しい考え方」があって初めてそれらが結果につながることを忘れないでください。当たり前のことのように聞こえますが、これは非常に重要なことです。

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  1. 起業準備の難所とその乗り越え方とは?
  2. 起業のメリットとリスクとは?
  3. 起業成功に必須の8ステップとは?
    ・成功する起業アイデアの作り方とは? ・会社員しながらの、起業アイデア検証法とは? ・起業アイデア・独立案件への、投資可否の判断方法とは? ・・・他
  4. 起業の学校 WILLFU でできること
  5. 授業の様子 
    〜起業の失敗事例とその防止策とは〜
  6. 料金、日程、質疑応答等
起業の学校 WILLFU
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