起業したい人に贈る!起業の4つのリアルと成功のための3つの考え方
WILLFU Labとは、延べ10,000人を超える学生起業志望者と会い、2,000人を超える学生の起業・ビジネス支援をしてきた、起業を学ぶための実践型スクールのWILLFUが運営する起業やビジネスに関するWebメディアです。
こんにちは、WiLLFU Lab(ウィルフラボ)編集部です。
この記事では、起業したいと考えている人向けに、知っておいてほしい起業のリアルやWILLFU卒業生4000名を分析してわかった、成功の秘訣や起業時に役立つ3つのツールなど、起業したい人が知っておくべき、知りたい情報を網羅的にご紹介します。
目次
起業したい人に知っておいて欲しい起業のリアル
起業したい人に贈る!成功のための3つの秘訣
起業したい人が知るべき3つの知識
起業したい人が知っておくべき3つのツール
起業したい人が実践すべき起業の5ステップ
起業したい人をターゲットにした詐欺には要注意!!
起業したい人に知っておいて欲しい 起業のリアル
WILLFU Labとしては、起業したい人には次の4つの起業のリアルについて知っておいて欲しいと考えています。
1.1 労働時間が増える可能性がある
1.2 起業家特有の孤独感を感じる
1.3 起業の失敗率が5年で9割ではない
1.4 しばらく報酬がないこともある
起業したい人に知っておいて欲しい起業のリアル①労働時間が増える
起業をしたら労働時間は増えることになるでしょう。
「楽して稼ぎたい」と、そんな思いで起業される方もいますが、日本政策金融公庫が発表している2017年度の新規開業実態調査を見てみると、週に49時間以上労働している起業家が全体の半分以上いることがわかります。
これは学生起業家ではなく、起業家全体の労働時間ですが、おそらく学生起業家の方は最低でも週50~80時間は働いていると思います。
サイバーエージェントの藤田晋氏は週110時間、最年少上場社長として知られるリブセンスの村上太一氏は週120時間、創業期に働いていたそうです。
起業したい人に知っておいて欲しい起業のリアル②起業家特有の孤独感を感じる
起業におけるストレスとは、例えば下記のようなものです。
①投資家や銀行からのプレッシャーから生じるストレス
②高い売上目標を起因とする緊張からくるストレス
③意見の食違いや期待していたことが実現されないなどの仲間へのストレス
資金調達をしていれば、投資家や銀行から良い意味でプレッシャーをかけられることがあるのですが、それらのプレッシャーからストレスを感じてしまうことがあります。
筆者も起業経験者です。
実際、親会社からの経営会議でのプレッシャーや高い売上目標からのプレッシャーが原因でストレスを感じ、寝れなくなったり、食事が取れなることも。
倒れては元も子もないので、栄養を補うために点滴をうちに行ったりしていました。
学生が初めての起業の場合、初めてのプレッシャーに耐性ができておらず、様々なストレスを感じてしまうことがあるのです。
起業したい人に知っておいて欲しい起業のリアル③起業の失敗率が5年で9割は嘘
中小企業庁が公表している2017年版中小企業白書によると、5年以内の起業の失敗率は18.3%ということがわかります。
中小企業白書からの画像
また1980~2009年に創設された企業の創設後経過年数ごとの生存率の平均値をグラフ化した、2011年版の中小企業白書を見ても、5年後の企業の失敗率は18%ということがわかります。
2011年版 中小企業白書からの画像
つまり、中小企業庁のデータを整理すると、下記のことがいえます。
《起業後の失敗率》
①起業1年後の失敗率:3%
②起業3年後の失敗率:7%
③起業5年後の失敗率:14%
④起業10年後の失敗率:27%
⑤起業20年後の失敗率:46%
⑥起業29年後の失敗率:53%
起業後20年を境に、失敗率は緩やかになっているようです。
なぜ起業の失敗率は5年で90%、10年で95%以上といわれているのでしょうか。
WILLFU Labでは、起業の失敗率が高いと噂されている理由として、起業コンサルティングや起業ノウハウを売りつける人の思惑があるのではと推測しています。
つまり、「起業の失敗率は高いから、起業をするのは難しい。なので、私のコンサルティング受けること、メルマガをみることをオススメする」といった具合に営業をするためということです。
起業したい人に知っておいて欲しい起業のリアル④しばらく報酬がないこともある
起業をした最初は、報酬が出ないこともあります。
学生やサラリーマンの頃に経験するバイトは時間に対して報酬が払われますが、起業家は成果に対して報酬が払われます。
つまり、「Time is Money」ではなく、「Result is Money」ということです。
そのため、いくら労働時間を増やしても成果、つまり売上がなければ報酬はありません。
私の知り合いの起業家の人は、創業期は毎週100時間働いて報酬が5万円だったこともあるみたいです。
起業したい人に贈る!成功のための3つの秘訣
WILLFU Labは延べ10,000人を超える学生起業志望者と会い、4,000人を超える学生の起業・ビジネス支援をしてきた、起業を学ぶための実践型スクールのWILLFUが運営する起業やビジネスに関するWebメディアです。
そんなWILLFUで成功した学生起業家に共通することは以下の3つでした。
1 考えるべき論点を愚直に丁寧に考え抜いている
2 泥臭いこともコミットしてやりきっている
3 成功事例を研究し、横展開できる
それぞれの要素について簡単にご紹介します。
成功のための秘訣①考えるべき論点を愚直に丁寧に考え抜いている
思いつきだけで考え、動くことも時には悪くありません。
しかしWILLFUでで学んだフレームワークを活用し、最低限考えることが必要な論点について、愚直に考え抜いている人が1.5ヶ月で年間数千万円規模の利益を創出していました。
思考能力が高い天才的な起業家が、「直感を大事に」と言っていることを真に受けて、何も考えずにやろうとする人がたまにいます。
しかし、ほとんどうまくいきません。
天才的な起業家がいう「直感」という言葉の中には、経験に基づく深い思考や洞察が含まれているのです。
成功のための秘訣②泥臭いこともコミットしてやりきる
実際に事業を立ち上げていくには、泥臭いことばかり。
営業で断られ続けることもあれば、やったことがないことも、恥ずかしいことも、大変なこともあります。
しかし、それを愚直にやりきった人が結果を出しています。
途中、
「やりたいことじゃなかった」
「好きなことなら頑張れる」
「就活が忙しい」
「勉強が忙しい」
など、結果が出ないことを諦めるための言い訳を考えながら、結果を出した人はいません。
結果を出している人は、就活や勉強を言い訳にせず、泥臭く事業に取り組んでいます。
成功のための秘訣③成功事例を研究し、横展開できる
過去の成功事例や類似サービスをきちんと分析し横展開している人が結果を出しています。
逆に、新規性・独自性などの表面上のカッコよさにとらわれ、思いつきのアイデアに取組んでいて、結果が出た人はいませんでした。
新しい事業仮説を考えるにしても、過去の成功事例の成功要因を分析・ヒアリングし、その成功要因やサービス価値を押さえて愚直に取組んだ人が、結果を出しているのです。
参考記事:社長ブログ「結果を出す人の3つの共通点 〜利益額Top5%の受講生の共通項を探ってみた〜」
起業したい人が知るべき3つの知識
WILLFU Labが考える起業したい人が知るべき知識は次の3つです。
1 成果までのプロセス
2 PDCAサイクルの回し方
3 偉大なサービスも泥臭いことの積み重ねで成長した
起業したい人が知るべき知識①成果までのプロセス
起業に必要な知識として、成果をあげるまでのプロセスということが挙げられます。
学生向けの起業スクールWILLFUでは、実際に事業を立ち上げて利益額を競ってもらうのですが、かなりの学生が成果までのプロセスを理解していないことで挫折したり、悩んだりするので、ここで成果までのプロセスを紹介します。
WILLFU Labが考える成果までのプロセスは下記の通りです。
①目標設定
②施策の実行
③失敗
④振り返りと改善
⑤②~④を繰り返す
⑥目標達成
目標を達成するために実行するアクションのうちほとんどは目標未達に終わります。
そこで一度挫折してしまう起業志望の方は多いのですが、施策を改善したり別の施策を行うことで目標は達成されるものです。
勿論一回の施策を試して、目標達成するに越したことはありませんが、そんなことは滅多にありません。
一回の施策でうまくいかなかったからと挫折する必要はありません。
数いる名経営者も一度の施策ではなく、失敗し改善することで目標を達成しています。
目標を達成するために失敗はつきもの。
成果をあげる方は失敗を振り返り改善することで、成果を上げているのです。
成果をあげるまでのプロセスに失敗というステップがあることはしっかり知識としてインプットしておいてください。
起業したい人が知るべき知識②PDCAサイクルの回し方
PDCAとは、
・Plant(プラン:計画)
・Do(ドゥー:実行)
・Check(チェック:振り返り)
・Action(アクション:改善)
の略称。
簡単にいうと、Action(改善)が完了したら、最初のPlan(計画)に戻り螺旋を描くように数値を向上させていくことです。
そして、PDCAサイクルを回す方法は下記の通りです。
①P:成果基準の明確化
②P:成果を達成するための施策の仮説出し
③P:アウトプットした施策に優先順位をつける
④D:施策を同時実行
⑤C:目標未達
⑥A:改善
⑦②~⑥を繰り返す
⑧目標達成
PDCAという言葉をよく耳にしますが、一発で成功することは稀ということを忘れないでください。
失敗したからと挫折する必要はありません。
失敗した施策、成功した施策をから学びを蓄積し、施策の改善や全く別の施策を行うことで目標は達成されるものです。
PDCAを回し成果をあげるまでに、「失敗」というステップがあることをしっかり覚えておくようにしましょう。
起業したい人が知るべき知識③偉大なサービスも泥臭いことの積み重ねで成長した
TwitterやYouotubeなどで起業は輝かしいことばかりと思っている方が多いかもしれませんが、そんなことはありません。
地道で泥臭いことも多いです。
現在では新R25の編集長の、渡辺将基氏が以前WILLFUにメンターとして来ていただいたのですが、その際以下のようにおっしゃっていました。
「大きなサービスも泥臭い仕事から始まる」
今や、バイラルメディアでトップクラスのSpotlightも、
最初は、自分たちでひたすら記事を書き続け、
地道な、泥臭いことを続けていた。それは、どんなトップクラスの企業・サービスも同じ。
みんなが経験しているビジネスも同じ。
愚直なビジネスだけど、物を仕入れて、売るということを泥臭くやる。
起業を志す方の中に、成功した起業家の輝かしい部分しか見ていない方は多くいます。
成功した起業家も最初は泥臭い仕事をし、継続してやり続けたことで成功を勝ち取っているのです。
読者の皆様も、起業というのは泥臭い仕事も多くあるということを、知識として身につけといておくのが良いでしょう。
起業したい人が知っておくべき3つのツール
WILLFU Labが考える起業したい人が知っておくべき3つのツールは次の3つです。
1 会社設立 freee
→会社を登記する際に役立つサービス
2 wix
→自社のHPを制作する際に役立つサービス
3 BASE
→決済つきのネットショップを作成する際に役立つサービス
起業したい人が知っておくべきツール①会社設立freee
会社設立 freeeを活用すれば、会社設立の手続きを簡単に行うことができます。
会社設立freeeを活用する際に必要な項目は次の通りです。
・社名(商号)
・住所(本店所在地)
・事業内容(会社の目的)
・資本金額
・発行可能株式総数
・代表取締役
・取締役の任期
・決算日
これさえ決めておけば、必要項目を記入するだけで、会社設立の手続きが簡単に進められます。
更に会社設立 freeeを利用すると、お得に利用できる別サービスがあるので、会社設立後に利用したいサービスがあるか否かもみてみるのが良いでしょう。
起業したい人が知っておくべきツール②wix
wixとは、AIを活用し簡単にHP作成ができるツール。
様々なデザインのテンプレートが用意されており、エンジニアリングやデザインスキルなしにHPを簡単に製作できるのが魅力です。
起業したい人が知っておくべきツール③BASE
BASEとは、誰でも簡単にネットショップが作成できるサービス。
クレジットカードや銀行振り込みなどの決済サービスはもちろん、キャリア決済や後払い決済も活用できるのが魅力です。
医薬品など一部商品は販売できないので、自分が販売したい製品が取扱できるのか事前に確認しておくのが良いでしょう。
起業したい人が実践すべき起業の5ステップ
WILLFU Labの様々な記事でも紹介していますが、WILLFUが考える、起業したい人が実践すべき5つのステップは以下の通りです。
①目標や期限を決める
②事業アイデアを洗い出す
③アイデアのニーズと収益性を検証する
④法人にするか個人事業主として起業するか決める
⑤資金調達や採用による規模の拡大
起業のステップ①起業の目標と期限を決める
目標は、「1年後に月商1000万円」や「2030年までに国内の殺処分数を2020年の数値の半分にする」など皆さんの成し遂げたいことです。
目標と期限を設定することで、方針を決めることができ、進捗を追うことができます。
起業のステップ②事業アイデアを洗い出す
目標を設定したら、アイデアを出しましょう。
例えば「1年後に月商1000万円を達成するためのアイデア」は、複数あるはずです。
目標を達成するために考えられるアイデアを全て洗い出しましょう。
起業のステップ③アイデアのニーズ・収益性の検証
洗い出したアイデアに自分の中で優先順位をつけ、優先順位の高い順にニーズ・収益性の検証をしましょう。
ニーズ・収益性の検証方法は様々で、実際に商品を持って営業をしたり、事前予約ページを簡単に作成し、FacebookやGoogle広告で配信し反響をモニタリングするなどがあります。
自分の中では絶対に売れるという商品でも、マーケットに出してみたら売れないということはよくあります。
まずは最小限のコストで、実際にマーケットでニーズや収益性の検証をするようにしましょう。
起業のステップ④法人起業か個人事業主か決める
ニーズや収益性の検証がうまく行ったタイミングで、個人事業主として事業を推進するか法人として事業を推進するか判断しても良いでしょう。
個人事業主として起業するには、事業をスタートしてから1ヵ月以内に、税務署へ「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出します。
なお手数料などはかかりません。
株式会社化の手続きは、自分自身ですべて行おうとすると、複雑な手続きが必要となります。
しかし、「会社設立 freee」や「マネーフォワード 会社設立」といった、会社設立のサポートサービスを活用することで、簡単に手続きを行うことができます。
おもな必要項目は下記のとおりです。
・社名(商号)
・住所(本店所在地)
・事業内容(会社の目的)
・資本金額
・発行可能株式総数
・代表取締役
・取締役の任期
・決算日
これさえ決めておけば、必要項目を記入するだけで、会社設立の手続きがラクに進められます。
起業のステップ⑤資金調達や採用による規模の拡大
個人か法人に関わらず、人の採用や資金調達などを行い、規模の拡大をするのが良いでしょう。
調達したお金や人で、検証してきたアイデアを拡大させていく。
人やお金が増えれば増えるほど、起業家の仕事から、人がモチベーションを高く働き続ける仕組みを構築する、経営者の仕事に切り替わります。
起業したい人をターゲットにした詐欺には要注意!!
以上、起業したい人に知っておいてほしい知識や、起業したい人が知っておくべきツールやWILLFUで成果を出した起業家に共通した成功の秘訣についてご紹介してきました。
最後に起業したい人をターゲットにした、起業に関する詐欺について注意喚起をして締めたいと思います。
最近、起業したい人をターゲットにした悪質な起業コンサル、「稼ぎ方教えます」などの謳い文句で価値のない悪質な情報商材を売られるという被害が横行しているようです。
・絶対に儲かるからという謳い文句を使う
・「〇〇人限定・今回限り」と伝え、その場で入金を促す
・不安や共感を誘うエピソードトークをする
→例)老後2000万円必要といわれているが、今の生活に不安はありませんか?
など、これらの特徴がある場合、詐欺なのではないかと注意するようにしてください。
この章をご覧になった読者の皆様が、起業に関する詐欺まがいのビジネスに騙されないよう、WILLFU Lab編集部は祈っております。
ぜひこの記事で学んだ知識を生かし、詐欺に合わないよう気をつけてください。