Life is Tech代表、水野雄介氏『起業には勇気がいったけど、こんなに楽しい事はない。自分が思ったように社会が変わっていくんだよね。』
起業家トークイベント『QAGO』第3回は、
注目の「教育×IT系」スタートアップ『Life is Tech』CEO 水野雄介氏にお越し頂きました!
以下、対談の様子をすべて書き起こしてみました。
■『QAGO』とは
QAGO<カーゴ>は、就職以外の幅広い選択肢を学生に知って頂くべく、著名な起業家をお招きして、学生時代のことをQ&A形式で話していただくトークイベントです。
■QAGO第3回はこんな感じ
登壇者は、『Life is Tech』代表取締役の水野雄介氏
司会は、サイバーエージェントの渡邊大介氏
会場の様子
QAGO第3弾⇒http://qago3.peatix.com/view
■Life is Tech代表取締役 水野氏、登壇
渡辺
水野社長です。拍手でお迎えください。
自己紹介からお願いします。
水野
こんにちは。初めまして、Life is Tech代表取締役の水野と申します。
今日はみなさん集まっていただきありがとうございます。
せっかくみんなが時間使って来てくれているので、
みんなが今日2時間来てよかったな、と思えるような時間を
提供すべく頑張るので、よろしくお願いします!
はい、じゃあ最初の15分くらい自己紹介するって話なので、
どんなことやってんのかというのをばーっと話させてもらって、
みんなの質問に答えていければと思います。
起業に興味ある人ってどれくらいいますか?なるほどね。
じゃあ、今日は起業がテーマってことですよね!?
よし、じゃあやろうか!
■起業のキッカケは、『龍馬伝』と『社長と働いた経験』
水野
Life is Techのこと知っている人ってどれくらいいる?
じゃあ知らない前提でしゃべっていくね!
まずやってることを話すわ。
Life is Techってのは何やってるかというと、
中学生・高校生向けのITの教育をやってます。
キャンプという形で最初はスタートして、大学と組んでやってると。
僕は31歳で、渡邊さんと同い年ですね。
もともと、先生になりたくて、慶応のときに大学院にいきながら、
開成高校の非常勤講師という形で、週2回物理教えてて。
先生ってさ、この人数学しか教えられないだろって人結構いんじゃん。
で、ちょっと嫌じゃなかった?嫌じゃん。
だから、なんかこんな先生になりたくなかった。
でも2年間現場で学べたのは大きくて、でもそういうのをやりたくなかったから、
社会の勉強をしようと3年間と決めて、人事系のコンサルティングの会社に入りました。
じゃあ3年後先生になろう、27のときに教育を良くしたいなと。
ちょっとはずかしいんだけど、影響を受けやすいタイプで、
その年、龍馬伝やってて、日本を良くするのってかっこいい、
みたいな風潮があったわけですよ。笑
で、そのときあと、シルバーウィークがあって、お金がなくて家にいたのね。
家にいてビデオみてたんだけど、華麗なる一族ってみた事ある人いる?
テッペイさんいるじゃん、おれは鉄で日本を良くするんだみたいな。
その2つがちょうどリンクして。
一つあと、前の会社でYキューブって会社にいたんだけど、
結構中小企業の社長と一緒に仕事をする事が多くて、
社長とかってすげーっていうイメージあるじゃん。
なんか、社長、起業するとかすげーって。
なんだけど、藤田さんとかすげーんだけど、
例えば大抵売り上げで決めるのもあれだけど、
普通にいる社長さんとかって、あんますごくないんだ。
別におれできんじゃねーの、みたいなのが一緒に仕事していると思うのね。
昔はそんなことなかったんだけど。
昔は、全然起業とか考えなくて、キッザニアが結構好きで、
キッザニアってめちゃめちゃ人来てんじゃん。
こどもの教育ってすごい良いじゃんって思ってて。
あれってさ、住谷さんって人が創ってんだけど、もともとケンタッキーを
こっちに持って来た人が引退して、キッザニアってメキシコにあるんだけど、
うまくいっているやつがあるんだけど、見に行って、
「これ絶対、日本でやらないといけないよ。」っていって、
そのときみんな上の人だから、上の人を口説いてきて、キッザニアをつくって。
60歳からだよ?すげーじゃん。
一緒に働いてた人、社長が、今が一番仕事楽しいんだよね、
ってそのとき言っててすげーじゃんって。
うちの父親もちょうど60くらいで、そのとき。
絶対そんなこといわねーなってちょっと思ってて、
それってやっぱり、そういう仕事しているからだなと思いまして。
■起業は、教育の仕組みを変える、最速の手段だった
お話もどりまして、キッザニアをみていて、
やっぱり日本の教育って、今遅れているじゃない?
キッザニアには楽しいからみんなくるじゃん。
ディズニーランドってみんないきたいじゃん、年1とか2とかいくじゃん。
なんかそういうさ、キッザニアって教育なんだけど、何度も何度も行きたくなる場所。
しかも、それは親御さんもこどもさんも、行きたくなる教育の仕組みをつくるのは、
教育を変えるのに一番早いんじゃないか、と思ったんですね。
自分が1人の先生としてやるよりも、何が国として動くよりも、
例えば文科省入るととかいろんな方法がるんだけど、起業してサービスとして、
教育を変えていくのが早いんじゃないかと。
おれはもう、日本の教育をよくする為に人生を使おう
という覚悟を決めて、会社を作ったという経緯があります。
Itのキャンプをやっててですね、対象は中学生高校生。
大学と組んでiphoneのアプリをつくったりとか、
Androidとかwebとか最先端のITを学ぼうみたいなことをやっています。
大学生が5人に1人ついて教えるという仕組みで、こういう風に
チームになって大学生が教える。ちょっと、ムービーみてもらおうか!
ディズニーランドよりも行きたいですって、中高生に言わせるのが目標で、
最後にムービーをつくってプレゼントをするんだけど、例えばこんな感じ。
これは慶応のSFCでやっているときの様子で、
150人くらいキャンプにきてくれてやる感じかな。
ただスキルを学ぶだけじゃなくて、エンターテイメントを創りたいな
って思ってやってて、5人に1人くらい大学生がついてやっていくと。
でこんな感じで、中学生高校生が来て、ポロシャツ選んでやる感じだと。
昼とかみんな挨拶たべながらゲームつくったりだとか、ドッジボールやったりとか、
夜はチンロウとかゲームやったりとか、宿題やったりとか、自由な感じで。
学びだから、いかに子どもたちが、自分をだせてその場でやりたくなるか
という雰囲気を創る事がすごい大事だと思ってて、
成功体験をいかに早くまわしてあげるか、というのが教育ではすごく大事なんでね、
みたいなことをやってる。体験する場所にもこだわってて、
非日常の空間ってすごくいいよねって思ってて。
ディズニーランドもエンターテイメントを感じるじゃない、あの感じ。
いつもいる場所じゃないところで学ぶとか、いつもいない大学生の先輩に会えるとか、
研究室の見学できるとか。
この3日間で人生が変りました、って言ってくれるような場所を創りたいな
ということでやってます。
■IT企業と次々とコラボして、サービスを作り出している!
起業にみなさん興味があるってことなんで、ビジネスモデルの話も。
参加人数で行くと、サービス自体を始めたのが2年半前、
最初のキャンプがだいたい40人くらい、一回10人くらいで、4週間で40人くらい。
どベンチャーという感じではじめて。で、1年半前が300人くらい、
去年の夏半年前が1000人くらい来てくれているという感じで。
**オフレコ**
おれ結構、パクってくるのが好きで、キッザニアとかディズニーランドを
みんな考えてほしいんだけど、まずディズニーランドってみんな5000円とか
最初払うじゃない。あれってBtoCなの。
参加者からお金をもらうモデルでしょ。プラス、アクティビティが増えるじゃない。
アクティビティつくるのに、例えば大塚製薬とかでてるじゃん。
あれ大塚製薬がお金を払ってアクティビティつくってんだよね。
キッザニアは、ブースをつくるときに、朝日新聞とかがお金をはらってつくるわけじゃん。
あれ毎年契約料で朝日新聞からお金もらってんのよ。企業からお金もらって、
ブースをつくってもらって、かつそれによってキッザニア自体の面白さも増えるわけじゃん。
お金をもらって、ブランド力もあがっていくってすごくない?
iPhoneとかってソフトバンクがCMやってんじゃん、すごくない?
他の人が、やってくれるっていうのがすごいなって、そういうモデルにしたいなって思って、
Life is Techも参加者からお金をもらいつつ、それに対して企業に協賛してもらって、
それによってLife is Tech自体の、ブランド力もあげていくって戦略でやっています。
例えば、俺らの場合は大学生が中高生を教えるっていう仕組み。
「ティーチ・フォー・アメリカ」って知ってる人いる?おお、いいね。
ティーチ・フォー・アメリカって、これは20年前にはやった、
アメリカの経済格差による、教育格差がはげしいところに
大学生で優秀な子が卒業した後、BCCとかマッキンゼーに行きますっていう前に、
二年間先生をやってくださいというNPOなんだ。
そこが、グーグルとかよりも就職ランキングで2010年で1位になった。
優秀な人が先に先生になるって、それのIT版をやれればいいなって。
つまり、おれらで言うと、中高生に教える大学生が優秀かどうかって肝なのよ。
その人たちを採用する仕組みとして、いろんな企業さんと一緒に教育と採用と研修
をするっていうのをして、企業さんからお金をもらうと。
企業さんからすると、やっぱり技術力があってコミュニケーション力がある人、欲しいよね。
だったら1人でもそこからとれればいいよねって形でお金をもらっている。
学生からすると、スキルがついて、しかもバイトだからお金をもらえて、
しかも企業とのコネクションもできると。うちとしても、優秀な人材を採用できる仕組みだと。
こういうような仕組みを整えると、お金が回り出したり。
例えば、Yahoo!さんと一緒にキャンプやったりとか、
KDDIムゲンラボが起業家育てたいということで、
中高生向けのハッカソンというのをやったりだとか、
最近だとサイバーさんと一緒に小学生向けのキャンプを立ち上げたりとか、
アプリ甲子園というコンテストやったりだとか、
クックパッドさんと一緒に女子高生向けの企画やったり。
あと、ボストンって雪が多くて、消火栓が雪によってうもれちゃうのね。
それを地域が雪かきしないと大変な事になるということで、毎年予算かけていますと。
どうにかしたいというときに、その方法としてアプリを作りますと。
消火栓って位置情報があるじゃない。位置情報をゲットしてきて、
もしあなたがこの消火栓の雪かきをしてくれたら、その消火栓にあなたの名前をつけてもいいですよ
というプロジェクトをやったのね。
すると、めちゃくちゃ子どもがやりだしたっていう事例があって、
それによって市の予算がめちゃくちゃ減ったのよ。
みたいな、ITを使って、市町を良くしたりっていうのは面白いよねっていうので、
それを今度流山市で、Googleのエンジニアと、うちの中高生で、組んでそれを3日でつくろう
みたいな企画やったりだとか。それはGoogleさんからお金をもらってやると。
Googleの目的が、そもそもエンジニアって少ないから、中高生から育てていかなきゃいけない
というのが部署のミッションとしてあって。
それと、うちも中高生にそういう体験をさせてあげられるなら、
お金をいただければ運営ができますという感じでお金をもらっていると。
みたいな感じでBtoBでビジネスモデルを展開する。
■仕事の選択で大事なのは、好きな「コト」ではなく、好きな「モノ」。
今起業するなら、ビジネスモデルをどうつくるか、ってどころで話していたんだけど、
おれがやりたいのは教育をよくしたいってこと、特に中学生と高校生に教育をすごくよくしたいの。
なぜ中学生高校生なのかというと、とにかく好きなんだよ。
仕事をする上で好きな「もの」を仕事にするのが大事だと思ってて、
例えば、人とコミュニケーションをとるのが好きです、というような好きな「こと」じゃなくて、
好きな「もの」を仕事にする。好きなものを仕事にすると「もの」のことずっと考えるんだよ。
おれ中学生・高校生ずっとすきだから、彼らがどうやったらのびるのかって
毎日考えているんだよね。そうすると新しいアイデアが生まれる。
他の人よりも考えている総量ってのが多いから。
なんで好きかというと、中高生って自立しだす時期じゃん。自分で物事を考えられる時期。
そういうときに、お父さんとかがやりなさいって言ってもやらないんだけど、
ななめから刺激あたえてあげると伸びるじゃん。
あれが結構すきでね、で中高生の先生やってたし、そこを対象に事業やってます。
■目指すは、IT界のイチローを輩出する仕組み
教育を良くするってところを、特にITの教育というところが足りない、というかやりたい
というのが強かったからこれを始めたんだけど、
2020年20万人の子たちが、受ける仕組みにしたいなとおもっていて。
野球やってる子が18万9000人なんだけど、高校野球ってところは。
坊主のやつめっちゃいんじゃん。あんぐらいデジタルでモノ作りをしているやつらがいて、
女子高生が田中マー君もかっこいいけど、あれつくったらかっこいいみたいな、
モテるみたいな時代ができるといいなと思ってて。
そうすると結果的に、地方大会1回戦の子もいれば田中マー君みたいに甲子園で優勝する
ような子もできると、でイチローが生まれるみたいな世界を創りたいなと思っています。
確率論でしかないから、だからやってる人数多くしたりだとか、
そいつらがしっかり切磋琢磨できる環境をつくってあげたいなと思ってやってる。
教育の仕組みとして、入り口から出口までやっていかないといけないと思ってて、
ジャニーズはすごくうまいなーとおもうんだけど、やっぱりキャンプというのは入り口で、
はじめての子を増やすってことをやっていきながら、じゃあどうやったらその子たちが
育っていくのかということをやって、最後に活躍の場を用意してあげるってのが大事で。
親は子どもに幸せになってほしいんだよね、簡単に言うと。それだけなんだ。
で、そのために一番確率の高い方法として、良い大学にいって良い企業にいくことなんだ。
だからみんなその道にのせようとするんだ。だから、自分の息子が150km/s投げれたら、
プロ野球選手にしようとするでしょ。それは幸せになる道が見えているからなんだ。
このまんま頑張ってれば、プロ野球選手として活躍できるだろうなって。
だからITならその道を新しくつくれると思ってて、
例えばドラフトみたいなのをやりたいなと思ってて、
スーパー高校生と、スタンフォード大と、東大と、Googleとがくじ引きますってのが
あってもいいなと思ってて。どっちにいったら伸びるかなんてわかんないじゃない。
あとは、大学にAOでいく仕組みだったり、起業する仕組みだったり、
その子たちが、IT学んでいくことで必要な出口っていうのを、しっかり創ってあげながら、
その子たちをどうやって伸ばしていくってのが、これいっこいっこが事業なんだよね。
という形で、まずITという世界の教育の仕組みをつくって、2020年までの始めてからの
10年間で、ここの部分の仕組みを創りたいなって思って、今やってます。
というのがLife is Techの説明でございましょうか。
こんな感じで大丈夫でしょうか。
■競合が出てきても、それ以上の価値を出せるように成長する。
渡邊
大丈夫です。ちなみに、今のビジネスモデルとかで、
なんか聞きたいことあるって方いらっしゃいませんかね。
学生
水野社長が、中高生をたくさん教育してよくしていきたい、
というのがあると思うんですけど、たくさん育てていくことによって、
Life is Tech を脅かすような企業が生まれてくる、という可能性があって、
そういう事に対してどのようなことを考えていますか。
水野
脅威はほとんどないですね。まずそういう子たちが企業つくって、
競合になるってのは全然オッケーで、価値がないものをやってても
しょうがないってことだよね。
うちにお客さんがいるは価値があるから来てくれるわけで、
それよりもいいものができるんだったら、負けてなくなるのはしょうがない、
それがこの世界だよね。
だからそれ以上の価値が出せるように、おれらが成長していかなければならない
って感じかな。だからどんどんうちみたいなところでもいいし、
他の企業でもいいから、伸びていってほしいってことかな。
■教育に興味を持ったキッカケは、非常勤講師。
渡邊
じゃあまたなんか出て来たら、あてたいと思います。
いろいろと僕もききたいことを、いっぱいつれてきちゃったんですけど、
なんかさっき好きな事をやったらいいよねみたいな話があったじゃないですか。
ぼくも面接みたいなことをしているんですけど、就職活動始まったばっかで、
「やりたい事とかわかってないんですよ。」という学生がすごいいるなー
って思ってるんですけど、そういう教育というドメインを、
好きだって思えた瞬間ってあったりしました?
水野
やっぱり非常勤やってるときが結構大きかったですね。
開成に2年間教えられたのが結構大きくて、すごく楽しいんですよ、先生って。
これを人生の仕事にしたいとおもったんですよ。
渡邊
この中で先生にいつかなりたいって思っている人います?
僕も実はGTO世代なので、やっぱりグレートティーチャーかっけー
と思った時期があって。
水野
ぼくはあとルーキーズの、川藤先生とかめっちゃ好きなんですよね。
渡邊
意外とVCとかに多いと思うんですけど、いろいろ経験した後に
教育にいきたいというような人がいる中、教育そのものなんですよね、
水野さんのやってるのって。
例えばもっとこういう先生がいたとか、こういうメンターからいたとか。
僕の場合は予備校の先生が割とそういうタイプで、
いろんなことをまわって来て、今教えているなんかそういうの
なぞりたいなーっていうのが結構あったんですけど。
水野
全然ないですね、僕は。教育遅れているから、たくさんいるんだけど
変ってないんですよ。だからおれやるしかねーなって感じですね。
渡邊
なるほど。ちなみにそういう意味では、最近、教育にテクノロジーを
かかげているのは割とポジティブにとらえてらっしゃる?
水野
はい、全然プレイヤーがいることはいいことだと思ってて、
教育をよくすることってみんなの努力で、いろんなアプローチがある
とおもうんですけど、あとはお客さんが選べばいいっていう。
■学生時代は、「非常勤講師」「麻雀」「旅行」
渡邊
じゃあ話を変えて、割と皆さんこういうの知りたいんじゃないかなってことで、
ばっくりなんですけど、なんかこういうことをやっていました、
みたいな象徴的なものを2、3おしえていただけると。
水野
1つ目が非常勤、2つ目が麻雀、3つ目が旅行結構いってました。
理系なんだけど、全然勉強をしていませんでした。ヨーロッパ回ったりだとか。
渡邊
一人旅とか?
水野
やってましたね。
渡邊
前回の石田言行とかも学生時代にやってよかったことは?って聞いたときに、
ポジションとかもあるんですけど、旅行でしょみたいなこと言ってて。
旅行いって良かったなって思う事あります?
水野
1人で考えれる時間が増えたってのがすごく良くて、貧乏旅だから、
フランスの上からしたまで5時間かかるんですよ。
そういうときに、宮本武蔵とか読みながら人生って何のためにあるんだろう?
って考えながら、そんなことをできた時間が良かったですかね。
渡邊
脱線すると、宮本武蔵ってヨーロッパの経営者に有名で、
五輪の書に書かれているものって結構読まれていて、
それに書かれているのが経営者の考え方と似ているって。
そういう話じゃなかったね?笑
サークルとかって何されてたんですか?
水野
テニスサークルにはいってました。
渡邊
テニスサークルの方ってどれくらいいますか?
サークルに入っている方ってどれくらいいますか?
あれ、少ないんですね!
サークルには入っておいた方がいいですよ。
僕入ってなくて、大学時代の友達がいないから、
結婚式よばなかったんです大学時代の友達が。
だから思い出一個ないなーってのがあって。
水野
たしかに、そういう意味では友達はできましたね。
■学生時代は「プログラミング」と「英語」をやるべき!
渡邊
ちょっと切り口を良い方向にもっていきたいな、とおもうんですけど、
これはやっていてよかったことで、みんなが経験できそうな事ってもしあれば。
水野
英語とプログラミングやっといたら絶対間違いないですよね。
それってスキルベースですけど。
渡邊
ちなみに、英語とプログラミングは?
水野
できないですね。笑
プログラミングの教育やってますけど、プログラミングはできないです。笑
渡邊
やってる人たちからすると、僕もできないんですけど、
うらやましくてしようがないんですよね。
水野
これからじゃないですか。これからモノを作ったりとか。
だから武器としてもってたら絶対得だよね。時間があるなら。
渡邊
この中でIT業界いきたい方ってどれくらいいましたっけ?
わりといますよね。
このドメインに来ると最近の情報って全部英語なので、
英語せめて読めないと、とりあえず最新の情報をキャッチアップできないんですよ。
向こうにもなかなかいけないじゃないですか。だから、僕は通訳を連れて行くんですけど、
僕の都合だけでいけないんですよね。通訳のやつ連れていかないといけないし、
NY行ったときの話なんですけど、夜に飲み会いくじゃないですか。
飲み会行った時に寝ちゃったんですよ。しゃべれなくて、
「今何言ってるの?」「あいつの下ネタ話してんだよ。」みたいなことがあったんですよ笑
向こうも飲み会文化あって、しゃべれた方が当たり前のようにいいんですけど、
割とそういうことをリアルに感じたときに本当に英語学ぼうと思ったんですけど。
個人的にスポンサーつけて、タダで行ったりしたんですよね。
水野
僕の場合は今シンガポールに拠点立ち上げようとして、行ってたりとかするので。
今しゃべるというのは結構できるんですよ。この間の本田くらいは。
あれくらいの感じで、聞くのはできないし、ほんとに伝えたい事が伝わってるか
っていうと伝わってないし。不利にしかならないですよね。
渡邊
通訳の人が向こうの英語を日本語に変換しているじゃないですか。
そのとき超片言に翻訳してくれるから、そういう風に
伝わってんだろーなってのがありますね。
水野
この間Microsoftが世界の人をよんで、教育についてしゃべってください
みたいなのあって、行ってみたら全部英語で、これどうしようって笑
結構大変だから、できたほうがいいね、はい。
渡邊
結局、プログラミングも言語だし、英語も言語だし、言語も時間ないとできない。
僕らも頑張って勉強するんですよ。でもたまにコンペとか入っちゃって、
確実に徹夜しないといけなくてなくて、たまにリズム崩れるんですよね。
リズム崩れると勉強の時間確保できなくなって、日本人ってなぜかまじめで、
一回できないと、続かなくなるんですよ。
だからみなさんもそうなんですけど、イレギュラーがないタイミングで、
言語って習得した方が間違いないですね。
だからやっといてもらえるとー、と言ってもたぶん1%もやらないんですけどね。
水野
まあ幅は広まりますよね、間違いなく。
ただ、今やれって言われてもやんないかもなー。大学のとき。
■「勝負に強いって、やっぱり大事。」
渡邊
他に楽しい事ありますもんね。
水野
麻雀めっちゃはまってましたねー笑
藤田さんがやってるというと、なんかちょっと勇気がでるというか。笑
渡邊
いやー彼の前で麻雀否定したら、おこられますよ。
水野
でもまさに本当に、勝負の流れの話とか、ここはいくときなのか、
今はふらないのが大事なのかとか、結構流れってあるから。
勝つって大事じゃない?おれじゃんけん強いんだよね、やっぱり。(笑)
勝負に強いって、やっぱり大事。
渡邊
ちなみに麻雀やってる人います?あーでも少ない。
麻雀やると仲良くなりますよね。あれなんなんすかね?笑
水野
一緒にいる時間ですよね、やっぱりながいですよね十時間とか。
渡邊
あんまり良いアドバイスか分からないんですけど、お酒の付き合い
ってあるじゃないですか。あれって大体みんな対応できるじゃないですか。
あとゴルフとかは、練習すれば大人のコミュニケーションツールとしてできるんですけど、
その大人のコミュニケーションツールって、今のうちから磨いた方が良くて、
意外と麻雀ってそうなんじゃないかなって。
麻雀って強くならないと、途中から入るのってカモられるじゃないですか。
なんでかもられないように自主練する。で、自身もってある程度強い段階でいくと、
トップの層が弊社の藤田晋とかなんで、経営者の麻雀超強いみたいな。
そういうツールあるといいんじゃないかなと。
藤田が書いている渋谷で働く社長の告白って本があるんですけど、
そのなかにもひたすらジャンキーだったって書いてあるんですよね。
昔、サイバーマージャントっていう部活動があって笑
水野
最近Facebookで麻雀の投稿とかありますもんね。
麻雀のゲームですよねあれ。
渡邊
僕麻雀あんまりしないんですけど、麻雀もたまにはいいんじゃないかなって話でした。笑
■「イケてる人たちと行動できる場」と「フットワークの軽さ」は重要!
渡邊
じゃあ逆にこれやっとけばよかったなとか、これやんなくてもよかったなとかあれば。
水野
いろんなコミュニティ属しておけば、良かったなってのはありますね。
サークルにすごく行ってたので。
でも、慶応のテニサーと今いるリーダーズの人のレベルが全然違うんですよ。
今いるほうが超レベル高いんですよ。
結局コミュニティに引っ張られるじゃないですか、能力って。
だから、イケてる人がいっぱいいるコミュニティに所属して、
その人たちといっしょに行動を共にするってすごく大事で、
それって一発目のコミュニティが良いかどうかって分からないから、
何個かコミュニティに所属して、良いところで時間を使う
って言うのがすごく大事だと思います。
渡邊
やっぱりフットワーク軽くしておく事が大切ですよね。
この中で一人暮らしの方どれくらいいらっしゃいます?
僕実家だったんですよ。埼玉から通っていて、でるまでに1時間くらいかかりますよね、
そうするとフットワークが重くなるんですよね。終電も気にして帰らないといけないんで。
一人暮らしをしてない方はがんばってお金かせいで、本当にした方がいいです。
本当にフットワークって最初の一歩が重たいじゃないですか。
みなさん、ちょっと分かんないと思うんですけど、僕意外と社交的じゃないんですよ。
根っからなんで毎日走ってばっかりいるんですけど。
そういうタイプって最初の一歩人のいるそういう場にいくのが嫌なんですよ。
なんですけど、行き慣れてくると行きやすくなるんですよね。
そうなると、ネットワークあるんで、居やすくなるんで。
注意しないといけないのは、そういうセミナーとかに参加して、満足しちゃう
のが一番良くないんですけど、そういうコミュニティにいっぱい顔をだせば、
顔が知れてくるので、だんだん知り合える人も変ってくるし、
その中でスクリーニングもかけられるようになってくるんで、
結構そういうの大事ですね。
水野
大事ですね。特に一年生とかすごく大事だと思うよ。
あと、3年もあるから。
渡邊
年代区切りでつながってくるものあるんで、そういうところに入り込んでいくと。
おもしろいんじゃないかなと。年代と区域ですね。
最近は渋谷にすごいいっぱいベンチャー集まってくるんで。
水野
こういう会とか刺激的ですよね。
渡邊
ありがとうございます。そういう風にしていきたいですよね。
是非みなさん、ここだけじゃなくて、いろんな学生向けイベントもあると思いますし。
僕は就職活動って、半分出会い系だと思ってて。
みんな同じ方向むいているって、マーケター的に言うと特殊なマーケットなんですよね。
60万人が同じ方向向いて、同じ服着ているって世界中探してもない。
水野
それが出会い系とどうつながるんですか?
渡邊
同じ方向に興味関心が一緒じゃないっすか。出会い系サービスを作るときって、
どうやって興味関心が同じ人たちを、マッチングさせるかっていうのが大事なんですよ。
それが、自然とできている場なんで、リクナビとか多いですよね。
今回インターンをサイバーエージェントたくさんやったんですけど、
学生たちに、サイバーエージェントがやるべき新しいサービスを、提案してもらうんですよね。
そうすると2回に1回は、リクナビ系サービスが出てくるんですよね。
水野
みんな求めているってことですね。
渡邊
出会い系って男女だけじゃなくて、仲間を集めるって意味ですごい大事だと思うんで、
ぜひいろんなところに顔を出してもらいたいなと思います。
■「初期メンバーの集め方は、ワンピースの仲間の順番と同じ。」
渡邊
学生から頂いた質問なんですけど、
最初にどうやって創業メンバーってあつめたんですか。
水野
はい、最初3人から始めたんですけど、ワンピースがそのとき好きで、
ワンピースみたいな良い漫画って、本質が書いてあるんだよね。
僕は、ワンピースの仲間の順番ってのがすごい大事だなって思って。
最初ルフィーがいるじゃないですか、ルフィーってのは目的地を決める人なの、簡単に言うと。
ワンピース見つけにいこうという目的地。
その次に、みんなだったらどんな順番で仲間を集める?
もしかしたら、おなかすいちゃまずいかなーって、サンジかもしれないじゃん。
やっぱ、行ける人かもなって、航海士のナミかもしれないじゃん。
順番あるんだけど、2番目ってゾロなんですよ。
唯一ルフィーに会わずとも、目的が決まってた人なんだよね、変わらずに。
で、強いやつなの。だからおれも麻雀で強いやつ2番目に誘って。(笑)
3番目に航海士が必要で、おれを教育を変えたいという場所につれてってくれる、
うちだったらワークショップを作るからワークショップを作れたりとか、
ITってオタクみたいに思われがちだから、ITを楽しそうだねって
みてくれるようにブランディングできる人として、
そのときにいた会社の後輩を口説いて、3人でスタートしました。
渡邊
それって、働き始めている段階じゃないですか。
しかも、1人何かやってて、何かモノがあってみたいな話じゃないんですよね。
一緒にやろうよみたいな感じですよね。
口説き落とすのって結構大変じゃないですか?
水野
そうですね。未来が楽しそうだと結構人ってついてきてくれるというか、
描く未来がどれだけ大きいかとか、どれだけ楽しそうだとか、
こういう未来をつくりたいとか言ってるとついて来てくれるなっと思います。
渡邊
じゃあそんなに初期メンバーの集め方には苦労せず・・・
思い通りにメンバーを集めた。
水野
集まりました。しかもそのときやろうと思っていたのが、
中高生向けのキッザニアを作ろうっていう、今とは違うITじゃなかったので。
渡邊
今って何人くらい社員は?
水野
今7人ですね。四月に10人くらいになる感じです。
渡邊
追加メンバーっていうのは、実際Life is Techが欲っしていて、
入りたいって言ってくれる人ですか。
水野
その後の2人は、最初に起業する前に飲み会で会ってた人で、
教育に関しての価値観がすごいあってるから。
結婚してるので、結婚してたらお金とか必要じゃないですか。
おれらは結婚してないからお金必要ない。だから勝負できるんだけど、
彼等はなかなか勝負できなかったりするから、
ちょっとずつ手伝ってもらいながら、ジョインしてもらってる感じですかね。
渡邊
結婚するとできないってのは、たしかにありますよね。
水野
思います。あと子どもがいると・・・結婚されてます?
渡邊
結婚してるんですけど、結婚くらいなら大丈夫かなーって。
お子さんかなーって・・・
水野
そうだと思います。子どもいて勝負するのって、すごいですよね。
渡邊
1人いるんですよ、去年創業された方で、お子さんが小学校1年生と幼稚園で、
どっちも女の子いて。女の子3人の中で男1人という圧倒的に立場が低く、
しかも年も39歳で起業して、のったんですけど。
すごいですよ、もう頭が上がらないですよ(笑)
水野
でも、お金あったんじゃないですか?
渡邊
ただ、まあ1年しのげるくらいの感じの。
■『テーマ&社会性&新規性』の大切さ
水野
起業するときに一番反対だったのは親でしたね。
公務員になりなさいみたいな親だったから、先生になるっていうのも断ったし、
ベンチャー行くって知って、それも嫌がってたし。
そのあと起業するっていってめちゃめちゃ嫌がってて、
そこを説得できなかったら、誰も説得できないとおもうんだけど。
32歳までには結婚するからって、そこだけ約束するからっていう。
結局できないんですけど。(笑)
でも結果が出始めると、例えば分かりやすく新聞にでると、
応援するみたいになるんですけど。
渡邊
たしかに。メディアに良く取り上げられていますよね。
テーマと社会性と・・・
水野
あと新しい、だと思いますね。
僕、世の中に新しい事をやるってのが大事だなって思ってて、
みんなも起業するならたこ焼き屋やんないじゃない、たこ焼き屋あるから。
新しいことをするとメディアものせてくれたり。
それが本質的に良いことであれば、おれらも本質的に良いことだとおもうんだよね。
だから取り上げてくれるんだと思います。
渡邊
やっぱり先行者であるというのは結構大事ですよね。
前回も石田言行のtrippieceも、メディア戦略がうまいんですよ。
今日はじめての方もいらっしゃるんでフィードバックすると、
trippieceってサービスが一番グロースしたのが、
どういうツールを使ったからかというと、TVだったんですね。
石田言行がロンブーの敦さんとかとTV出て、彼自身が楽しそうな事語ったり、
そうすると社員も集まってくるし、ユーザーも集まってくるみたいなことを言ってて。
それなぜなんだろうね、って聞いたときに、
「僕らしかいないから」「僕らが一番最初にやったから」
「僕らが一番最初に出て行ったから」というのがあって、
そういうの大事ですよねという話があって、まさにそこ合致するよなーと思って。
なのでみなさん起業されたい方は、たぶんめちゃくちゃ新しくなくてもいいんですよね、
でもそのドメインにおいて新しいとか。教育のドメインってのは既存じゃないですか。
もしかしたら、たこ焼きってドメインで、新しいたこ焼き屋
ってのもあるかもしれないですけど。
水野
カンボジアでたこ焼き屋やるとはやるかもしれないし。
その場所だったら新しいのかもしれないし。
渡邊
場所を変えるって大事ですね。
アフリカのイノベーションってなんだろうって、飲みながら話していて、
この前感じたイノベーションが、南アフリカってまだ部族抗争があるらしいんですよね。
そのときに携帯電話を渡したらしいんですよ。
部族の市長ごとに携帯電話を渡したら、部族抗争なるときに、
電話一本で話して解決したらしいんですよ(笑)
僕らにとってはただの必需品なんですけど、彼等にとっては、
戦争をストップさせてしまう兵器よりすばらしいものなんですよ。
みなさんの普段使ってるもの、場所変えるだけで、ターゲット変えるだけで、
たぶん新しく変ったりするので、起業されたい方はそれを一個ヒント
にしていただけると良いのかなと思います。
■起業に必要なのは『勇気』というマインドセットのみ。
渡邊
では、起業してからの話を聞きたいんですけど、
一番大変だったこととか、これを乗り越えた事みたいなのってありますか。
水野
やっぱり他の事をやらないことですね。簡単なんだよね。
例えばおれらだったら、大学生向けにアプリつくる教室やりませんかとか、
社会人向けにやりませんかとか、昔コンサルやってたから、
コンサルやりませんかとか、小学生向けやりませんかとかね、その他稼げるやつ。
だけどおれは中高生の教育の会社をやるって決めたから、
それしかやらないってのが大変でしたね。
そうすると、時間かかるからお金も大変だったし、なかったし、
ていう、やらないってことをするのが一番大変でした。
渡邊
なるほど、誘惑に人って負けるじゃないですか。
僕も自分で事業とかまかされていても、やっぱり1、2ヶ月売れないってなると、
どうしても気を置きたくなる、って感じなんですけど、
それを押さえる方法ってあるんですかね。
水野
やっぱり僕もやるって決めて起業したから、
失敗したら死んでもいいって感じで思っているので、
そういう感じですね。最初のマインドセットですね。
渡邊
僕会社人じゃないですか、サイバーエージェントという会社の中にいる人なので。
長ではないですよね、会社のルールの中で生きている人間なので、
そういう人間からすると、そういうマインドセットができる人間ってすごいな
って思うんですよ。
例えば、ちょっと前にヴァシリーというiQONやってる方に聞いたら、
「普通に起業するっしょ、冷静に考えて起業するしかなくない?」
みたいな平然といってくるんですけど、僕みたいな組織人としては
リスクが高いと普通に考えちゃう気がするんですけど。
起業にふみ出すまでに社会人として経験を積んだと思うんですけど、
何かなかったのかな?
水野
ありますよ。起業に必要なの勇気だけだなって思ってて、
龍馬伝で龍馬が頑張ってるから(笑)
教育を変えるのは自分しかいない、と僕は思っているので、
それができなきゃ死んでもいいって感じでやってるんで。
まあ、生きている意味じゃないですか。
せっかく生きているんならなんか価値を残したいって、
なんかそんな感じですね。
渡邊
僕龍馬伝もういっかい読み直します(笑)
龍馬伝読んだ事ある人います?
意外といない。
水野
いやでも僕、福山雅治のやつですよ。NHKの大河ドラマですよ。
渡邊
あーあれですね。あれはみました?みてる。
やっぱ古典というか昔の話っていいですよね。
水野
めっちゃいいですよ。起業するときに、起業するなら藤田さんの
「渋谷で働く社長の告白」絶対読んだ方がいいですよ。
超勇気づけられましたよ、僕。
あと、エニグモの本もすごく良かったし、「謎の会社」?
あとは、企画ならスープストックの遠山さんの「スープのある一日」
って企画書があるんだけど、おれそれまねして、最初「アンビシャスのある一日」
って企画書を作って、藤田さんにもってったのよ。
藤田さんの講演を狙って最後にちょっとあるじゃない帰るとき?
あの30秒が勝負だと思ってそれを出しにいって、「一緒にやってください!」みたいな感じで、
で、藤田さん「あー見とくよ」って感じで。
この間あったんだけど、全然覚えてなかった。(笑)
みたいなことは結構やってた。
ワンピース好きだったから、尾田さんに手紙書いて
「僕らのシャンクスになってください、ロゴを作ってください」
みたいな手紙を書いたりだとか、全然返ってこないんだけど(笑)
渡邊
そういうのぶっこむのって大事ですよね。
水野
特にTwitterとかあるじゃないですか。
例えばロンブーの敦さんに「アプリ甲子園の審査員やってください」
みたいなの送ったら「おもしろい」って返信くるんだよね。
で、DMしてくれたりとか意外とあるんですよ。
でも、いつやるかが大事で、敦さんがツイートした瞬間にするんですよ。
リプライとか気になるからちゃんと見てる、
見てるときにやるってのがやっぱり大事だよね。
■歴史物はベンチャー精神、読むべき!
渡邊
そういうなんか、ハードル低いじゃないですか。アプローチって。
僕らが大学生のときはまだなくて、インターネットでいうと、ADSLが入った
みたいな感じで、あのときと比べればソーシャルメディア一発なので、
結構がんがんおくっちゃってもいいですよね。
ばんばんおくっちゃってもケガしないし。相手全く覚えてないので。誰も見てない。
水野
藤田さんと見城さんの本で、人は思った程・・・、
渡邊
人は思った程他人のこと見てないけど、
思った程見ていなくもない・・・みたいな。
水野
あれすごいうまいなと思って。
渡邊
ああいうのは本当に大切で、うちの藤田さんはたぶん出待ち好きなんですよ、実は。
また出待ちがきたとかFacebookとかであげたりするんですけど。
うちの会社のプロデューサーは、週に一回藤田さんとのミーティングの時間持ててるんですよ。
結構ないじゃないですか、会社のトップなんでその人とミーティングが10分でもとれる会社って
あんまないと思うんですけど、「次のミーティングまでの宿題これね」って言われたのを、
その週のうちに返したいやつって優秀なんですよね。
で、そういう人ってミーティングとミーティングの間を狙って出待ちしているんですよ。
「こんな感じなんですけど」って「あーいいんじゃない」ってなって一週間短縮するんですよ。
みたいなのがあるので、それもなれなんで、そういうフットワークの軽さって、
すごい大事な気がするのでやったほうがいいですよね。
うちで一番活躍しているのが、アプリポッドの卜部って代表がいるんですけど、
そいつ内定者のときから、50案くらい出待ちして提案していました。
めちゃくちゃ優秀ですよ。今400人くらいの部下を抱える子会社社長ですよ。
僕の年下、26とかですよ。そういう経験すごい生きてくるとおもうんで。
水野
まじすか!すごいね!
渡邊
最初、頭の良さとかじゃないんですね。
そういうところだと思うんで。あと龍馬伝ですね(笑)
水野
恥ずかしながら、そんなメディアに踊らされるタイプです。(笑)
渡邊
先週の石田言行もそうなんですけど、漫画とか歴史物ってすごい大事だねって。
言行はシャカリキっていう漫画をみんなに勧めてて、ロードバイクの話なんですけど、
坂を上るタイプの人間と、坂を下るタイプの人間って違うって。
上るタイプは自転車で坂を上っていくんでつらいんですよね、我慢できるのが強いんですけど、
下るタイプって危険なんですよ、スピード限界値まで出さないといけないから。
そういうタイプに分けて、最後のライバルが競い合うんですけど、
そこの名言があって、ちょっと出てこないんですけど。(笑)
あとでシャカリキ読んでもらえればいいんですけど、漫画って面白いよねって。
ワンピースももちろんそうですし、龍馬伝もそうですし、Yahoo!界隈の人たちだと、
水滸伝読んでないと仲間に入れてくれないとか。
水滸伝は、漫画とかゲームとかいろいろあるんですけど、Yahoo!の人たちが見ているのは、
北方謙三って人が書いてた全19巻ある小説なんですよ。
「あのときの林冲やばいよね」みたいな会話ができないと西麻布で生きていけない。(笑)
水野
それ読みます(笑)超大事だよ。
渡邊
超大事。
水野
価値観がいっしょになるんですよね。
渡邊
しかも歴史物って、基本ベンチャーじゃないですか。
今旧勢力がいて、それに対して倒すぞっていうミッションがあって、
ミッションのもとに仲間が集まってきて、それ最後倒すっていう、
まさにベンチャーですよね。読んだ方がいいです。
脱線しまくって申し訳ないですけど。
■学生時代は、「旅行」「インターン」やったほうが良い!
じゃあ、ちょっとネガティブなんですけど、質問がきていて。
大学生と結構交流されてます?しかも優秀な大学生と?
なんかこういうことやったらいいのになーとかありますか?
水野
そうですね、全員やった方がいいのは1年くらい留学した方がいいですね。
そしたら、もっと仕事できるようになるし、社会も広がるし、
自分に足りないものが見えてくるから。これやったら絶対全員良くなる。
これ、確実だなー。
ただ、めちゃめちゃできる感じなので足りないってとこはなくて、
ただ、それよりも高校生の方がすごかったりするので。すっげー高校生とかいるんですよ。
もっとシャキシャキやってよみたいなのはありますけど(笑)
その意味ではインターンとかやっておくと、そういうフェーズもぬけて
社会人に慣れるから、仕事も速いから、いいかもしれないね。
渡邊
うちに入ってくる新入社員でも、「最近の若いものは・・・」みたいな言葉は、
ギリシャ時代からあるみたいな話もあるんで、これずっと言われているものなんですけど、
サイバーみたいな藤田晋がようやく40歳になった、みたいな会社なんですけど、
最近の若いものはみたいなの出てくるんですよ。
まだなってないとか。名刺交換できないとか。マナー研修やってるんですけど、できてない。
だから追加のマナー研修やったりだとか。
たしかに現象としては見えているんですよ。意外と挨拶ができないとか、
会食に行くと平気で酔っぱらって寝るとか、僕の時代では、あり得なかったなっていうのは。
水野
どうなんですかね、見えてなかっただけなんですかね。
渡邊
ギリシャ時代からあるらしいんで、たぶんそうだと思うんですけど。
少ししっかりしているだけで、まわりの学生より目立つんですよ。
少し挨拶ができるとか、これ嫌だったらいいんですけど、
今日終わった後に水野さんに直接ちゃんと御礼が言えるとか。
Facebookでもいいんですけど。それをちゃんとやってくれる大学生って、
この中で、1%、2%くらい、とかだと思うんですよね。
でもそれがちゃんとやれてる子は、すごいちゃんと見られると思いますし、
100分の1とかはもう注目されるレベルだと思いますので、
そういうことはちゃんとやっていけると間違いないですよね。
ありがとうございます。あっ、どうぞ。
■「大学生は、動かないやつは損するし、動くやつは得する。」
学生
大学生の足りないという点についてなんですけど、
今の大学生ってあんまり外に出ないとか、
コミュニティに属さない学生が多いような気がしてですね。
僕のまわりでも1割2割くらいが主体的にそのような場にでたり、
いろんな活動に参加したりするんですけど、あんまり外にでない
感じがしてですね。そこが一番大学生の問題な気がしてるんですよ。
僕はそこが結構気になって心配で、今全員入学時代で、入れるようになって、
あまりやりたいことやらず大学卒業できればいいや、
っていう学生が増えてきてですね。そういうのをなんとかできないかな、
って思ってるんですけど、水野さんは中高の方にキャンプやって、
すごく良いと思うんですよ。中高生の興味を生かしてあげたりとか。
大学生でもそういうのに興味を持ってない学生が多いので、
そういうのが大学生でも興味がでるようなサービスがあればいいなーっていう感想です。
水野
なるほど。それは自分が動く側だからってこと?
大学生って大人じゃん。だから動かないやつは損するし、動くやつは得するから、
それで人生に差ができるだけだから、いいんじゃねって感じかな。
それが中高生だったら、どんどんアプローチしてあげたいなと思うけど、
大学生なら差ができて当然、それでいいなと思う。
アプローチするとしたら、エンターテイメント性かなと思ってて、
やっぱり楽しくないと人って動かないから。
それをサービスにするのならエンターテイメント性って
ちょっと必要かなってちょっと思ってる。
学生
先ほど、エンターテイメント性と社会性を備えている、新しいことができれば、
ビジネスが成功するってお二人がされていたと思うんですけど、
新しい事でも、Life is Techが提供できているような、
すばらしいこととかはあると思うんですけど、逆にそうでもない事、
没ネタになってしまうような事もあると思うんです。
人々が本当に欲しいような、本質とか価値っていうのを
見抜くためにはどんなことをしていけばいいですか?
水野
本質を見抜くためにしなきゃいけないこと?むずっ!
本質を見抜くためにしなきゃいけないこと・・・んー、新しい事でだよね。
世の中にない事で、自分が欲しいものだったら、
しかもそれが人類の進化というものをとらえないといけないと思ってて、
人類が進化する上で本当に必要かどうかなんだよね。
学生
Life is Techの冒頭の部分で、IT界のジャニーズとかディズニーランド
を目指すってことを言ってたんですけど、今はサイバーエージェントさんとか
GoogleさんとかIT業界の方ばっかじゃないですか。
例えばITのアイドルとかITのアトラクションとか、面白いんじゃないかな
と思うんですけど、そこは考えたりしますか。
水野
する。おれらは教育の会社だから、教育を良くする上で必要な事はするし、
今は提供できる力がないんだと思う。
優秀なエンジニアをたくさん増やすって、IT業界にとっても大事な課題なのよ。
だからみんな協力してくれる。
おれらみたいな小さいところでも、大きいところと組める。
おれらしかできないところがあるから。
だけど、そういう業界の人たちにとっては、おれらができることはそんなにない。
だから組めないのかも。そういう視点じゃなかったから、頭使ったらできるかも。
うん、ありがとう。
学生
まずはエンジニアを増やすんですか?
水野
というよりおれはIT教育によって、自分が好きだとか、モノを表現したりとか、
想像したりとか、自分でないものを作れる力ってあった方がいいじゃん。
そういう力によって、彼等がより豊かな生活を送れるようになったらいいと思うけど。
大人の視点は、エンジニアが増えて、それが新しいサービスとか生んでくれるような人が
増えたらいいなって大人は思っているから、そこが合致してるって感じかな。
■自信をもつためには、成功体験をいかにいっぱい回すか。
学生
自分は今4年生で、就職活動についてどう思うかと思って。
僕は仕事っていうより、人としてどうあるかっていうのがすごい重要だと
思ってるんですけど、内定をもらうために作っている、みたいなのすごい思うんですよ。
自分じゃない自分みたいなものをみんな作るじゃないですか。
ていうのはなんか違うんじゃないかと思ってるんですけど、
水野さん自身起業されて、自分のやりたいことやられてると思うんですけど、
そういうのが出せない人が多いと思うんですよ。
そういう意味で、人として一番の強みって、どういうところが
一番ここは自信もって、すごいって言えるってとこありますか?
水野
中高生のことをだれよりも、おれが一番考えている。たぶん、世の中で。
っていうこと?
学生
それが出せない理由ってなんなんですかね?
客観的にみて、みんなが自分をだせてないなって思ったんですけど。
水野
それでいうと自信の問題なのかもね。やっぱりね、自信のない子が多いかもねとは思う。
中高生とかも自信のない子がすごい多いんですよ。
で、できたらほめてあげると自信ができるんですよね。
自信ができるとなんでも発信するようになるんですよね。
もしそう感じてるんだったら、自信がもっともっと持てる環境を作ってあげると、
そういう大学生も変るのかもしれない。
学生
そういう環境をつくるために水野さんはほめる?
水野
成功体験をいかにいっぱいまわしてあげるか、っていうのがポイントで、教育は。
中高生にいっぱい自信をつけてあげる。
■27歳、貯金0円。「ふみ出せない気持ちもあった、だから勇気がいった。」
学生
2つ質問があるんですけど、1つ目なんですけど、水野さんが中高生が好きで、
非常勤講師していて、すごい楽しかったよって。でそのときに、
こういう教育をしたいと考えられたとおっしゃったんですけど、
ここにいる人もしかり、うちの学生もしかり、起業というのにすごく壁を
感じている人がたくさんいると思うんですけど、
なんで、自分は非常勤講師が楽しいと思っているのに、
起業のほうにいこうと思ったのか、聞きたいです。
水野
日本の教育を変えたかったから。
日本の教育を変える方法が1人の先生じゃなくて、
サービスを作った方が早いと思ったから。だから起業した。
起業は作戦でしかない。
学生
そこにリスクがあるっていう考えはあったとして、
ふみ出せないって気持ちはなかったんですか。
水野
あった。だから、勇気がいった。
まあでもおれの場合ずるくて、大学院でてて非常勤講師やってて、
失敗しても先生になれるんだよね。
だから、貯金もなくて。27歳で300万円とか、とりあえずなにもないから。
貯金0円。貯金0円だから。
だから、先輩から300万円をいろんなひとから集めて来て。
300万円くらいだったら返せんじゃん、頑張れば。
これでもし失敗しても先生にはなれるじゃん。だから死なないと。
ていう保険があったかもね、そういう意味では。
でも勇気はいったよね。全部はずれるっていう。
学生
ありがとうございます。2つ目の質問なんですけど、
コミュニティって大事だよねとか、大学院行って300万みんなから借りられた
っていう話だったんですけど、そういう人脈が一般的には、
広いって思われてるのかも知れないですけど、そういう中で、
起業するにあたって、ほかの社長さんとかも結構大事になってくると思うんですけど。
そういう飲み会とかあって、自分自身の経験上もそうなんですけど、
社長さんとかに「一発芸やってよ」みたいなこといわれるんですけど、
そういうときにいい感じな一発芸の切り返し方みたいなのがあれば、
ちょっと一個教えていただきたいんですが。(会場笑)
水野
今一発芸をふられたってことですか。(会場笑)
・・・んー(会場笑)ないですね、飲み会でふられない。ふられる?
学生
すぐふられます。「じゃあ飲みましょう」とかいうと、
「からの〜?」とかいって社長さんとか目上の方からいわれて、何も答えられないと・・・
水野
たしかにそうだね。だからほしいんだね。ごめんね。
あーなるほどね。一発芸ね。(笑)
■協賛交渉は、その場で決めきる!
学生
ITとかプログラミング以前に、私の地方の友達ってインターンシップって言葉すら知らなくて、
就職活動も全然違う環境で、そういう中で、ITとかテクノロジーで変えていくインパクトって、
東京よりも地方のほうが変えるインパクトって大きいと思うんですけど、
今水野さんって地方について何か考えていますか?
水野
地方は当然やっていかないといけないよね。日本の教育を変えるためなら、
当然やっていかなきゃならない事で、チャレンジしていきたい。
優先順位というかやり方の問題で、分かりやすくお客さんがたくさんいるのが東京で、
コストが地方の方がかかるのよ。簡単に交通費かかるじゃない。
しかも地方の方が確率論でいくと年収が低いひとが多いじゃない、東京よりは。
となると顧客になりうる人の数も少ないじゃない。あと情報の格差があるじゃない。
だから大都市の九州でさえも1年半くらい東京よりも遅い感じなんだよね。
だから順番にやっていきたいと思っているのと、そういうところでも
コストがかからずに届けられるような_方法を考えないといけなくて。
最近オンラインの授業をやっててすごいの。
しかも部活で取り組んでくれるところとかあるの。
だから学校の中で部活で入っていけるとなんか変るなって考えてるんだけど。
それってすごい解決しなきゃいけない問題だから、一緒に作ってほしいです。
1年生でまず、ここ来るってすごいよね、すばらしい。
学生
協賛してもらってるって話なんですけど、その協力してもらうのを
頼むのにどうたのむのかなって。営業の仕方っていうか、
一番自分が提供するサービスがその会社にもメリットがあるっていうのが
一番大事だと思うんですけど、それ以外の部分でどうやったのかなって。
水野
いい質問ですね。なんでそれ興味あるの?すごいよね、何やってるの?
学生
あんまりここではいいたくない(笑)
水野
あーはい、なるほど。(笑)
営業にもいろんなパターンがあって、まず相手のミッションが何かってのが大事だよね。
Googleの中でも部署があって、どの部署の人なのかによって、
その人に与えられている役割って違うのよね。
分かりやすく、僕らはGoogleの採用の人とかとおれらはやってるんだけど、
採用の人はそもそも、エンジニアが日本にはいないのが分かってるから、
それを育てなきゃいけないよね、っていうのが世界的なところから、ミッションとして
おりて来てるんだ。それをやるためには、中高生やらなきゃいけないよね
っていう文脈があうから、じゃあいっしょにやりましょう、うちはこんなことができますよと。
そういうときに企画考えるのが大事で、ただ普通に
「キャンプやりましょうよ」って言ってもつまんないから、
じゃあ「これしとくんで、こういう企画で、こういうことやりましょうよ。」みたいな。
それをじゃあ「一回3日間で60人で、200万でやります。これで予算とおりますか?」
「あーそれだったらいけるかもしれないですね」っていう感じだけど。
まず相手のメリット、win-winでやるっていうことと、すごい大事だけど、
その場でパパンって企画出すのよ、おれ。
「これとこれ組み合わせると、このようになるんで、こういうのやりませんか。」
みたいなその場で絶対決める。
昔の会社は2回アポとって決めるとか、3回行って営業決めるとか、時間の無駄だから。
一回で決まらないものは決まらないから、一回で絶対決める。
その後のメールのやり取りも絶対しないみたいな。
「来週のここまでにこれ決めて・・・」みたいな、全部その場で1時間で終わらせるから。
学生
じゃあ自分たちで企画を考えて、どうですかみたいな?
水野
そうだね。自分たちに得になるものじゃないとやっぱやらないよね。
例えば、Googleと一緒にやることで自分のブランド力があがるからおれらはやるわけで、
それを大学生向けにやりましょうよって言われてもやらない。
自分たちのやりたいことじゃないから。だから自分たちのやってることが上がることで、
相手にもメリットを感じてもらえる仕組みが作れれば。
**オフレコ***
あと初めてのとき、例えばおれば藤田さんとあってお願いするときとか、
もっと小さいときにすごい大事なのは、相手がすごいやりやすいことをお願いするってこと。
例えばおれだったら、この10分間の講演にでてくださいとか。
本当に簡単に「それだったらやるよ」みたいな小さな積み重ねだったり、
それがちゃんと実行できると信頼がアップして、また次のお願い聞いてもらえたりするから、
相手との関係によって、どれくらいお願いできるかってのは、ちゃんと考えた方がいいと思う。
■こだわりは「他の事をしないこと。」
渡邊
じゃあ時間がなくなって来たので、ラスト2問くらいにしようか。
学生
自信がない子が多い、っていうことをおっしゃっていて、
私も、そういう子どもを作ったのは、教育なのかと思っていて、
そう考えたときに、教える側への問題意識ってのを強く思っていて、
今教えている学校の先生だったり、学校の中から変える仕組みですとか、
先生たちを変える仕組みですとか、そこを変える仕組みだったりとかは考えているのかなと。
水野
考えてる。だけど、それはすごい便利する仕組みを作るしかなくて。
まず、大人の方が変りづらいんだよね、子どもより。
そうじゃん、人間変われるんだけど、大人変えるのは大変なんだよね。
そっちじゃなくて、自分たちが楽しい方向に子どもを巻き込んでいく方が早いなと思ってて。
そういう意味ではやらない。大人向けの教育って大変だから。
だけど、一緒にやりたいって言ってくれる人とは一緒に当然やるし、でももっとすごい仕組み、
例えばおれ考えてんのは、麻布と開成で等加速度運動の実験やります、
というときに、同じようにノートつくってんだ。
でも授業案を書くのに3時間くらいかかんだよ、1日1時間の授業に。
良い事やってんだけど、麻布の先生も開成の先生も同じ事やってんなら、共有した方がいいじゃない。
そしたら3時間分時間空くし、こどものこと見れるし。で、それ300円で買います?買うじゃない。
みたいなすごく楽になる仕組みとかできたら先生も使う。
楽にならないと、ちょっと変わらないんじゃないかなって感じてる。
学生(高校生)
水野さんがLife is Techという会社を運営していく上で、
水野さんのこだわりで作っているルールってありますか。
水野
教育が良くならないことは、やらないっていう。
学生
具体的に、会議とかで決めていく上で、自分のこだわりで押し通す事は?
水野
もちろんあるね。特にお金がないときとか、他のことやろうかって昔はなったんだけど、
やらないっていう。それは一緒に立ち上げたメンバーから褒められることだね。
なかなかやっぱり難しいみたいよ。
学生
水野さん自身が、教育というものを変えるっていうのが、根幹にあるっていう話だったんですけど、
中学校高校生でいじめだったり、体罰だったり、自殺だったり、
様々の問題が社会で取り上げられている中で、それに対してどう思っているか
というのをお聞きしたいんですけど。
水野
解決しなきゃいけない問題だとは思っている。けど、自分の今の役割としては、
いいところを伸ばすということをやりたいから、そこに注力してやりたいなと自分では思っている。
あとは自分がそれをやらなきゃいけないフェーズにきたのか、
他の団体がやってくれてることなのか、どういう方法でやらなきゃいけないのか、
考えなきゃいけないことはたくさんあるけど、その考えないといけないときに、
やらなきゃいけないなと思っていて。
ただ、今やんなきゃいけないのが、良いところを伸ばすということをやりたい、
ポジティブなサイクルを作ってあげたいなって思ってるので、
そういう夢中になることが増えればそういうのが減ると思うんだよね。
やっぱり暇だからいじめたりだとか、他の人に手をだしたりだとかする、
という要素もあると思ってて。ポジティブなサイクルを作ってあげたいな、
っていうのが自分の思っていることですね。
学生
教育っていろいろあると思うんですけど、学校の先生だったり、
水野さんみたいにキャンプに連れて行くってことだっったり、コンサルティングだったり、
その中で水野社長が思う、教育の本質というところについて、お伺いしたいと思ってるんですけど。
水野
教育の本質?教育の本質か。
子どもを育てる上でこれだけは欠かせないかなってこと?
学生
教育って大きな概念で見たときに、
これが本質になってくるんじゃないかなとか。
水野
なるほど、むずいっ!むずいね。
変るかもしれないけど、一人一人の可能性が伸びる事かなー。
難問ですねー。
■『そんなに大変な事じゃなくて、でもやってうまく行くとすごく楽しい。』
渡邊
最後にまとめというか、学生にむけてメッセージを、一言お願いします。
水野
ちょっと今日伝わらなかったかも、伝わったかなー。
僕は大学時代そんな考えてた人ではなく、麻雀を毎日やっていた人で、恋はしていたけども。
全然すごい人じゃないって話で。
ただまあ教育が好きで、教育を変えるために起業っていう方法をとって、
たまたま新しい事をやってでそれがのっかってったから、こうやって今伸びてて。
そのポジティブなサイクルで新しい事が、今生まれているって状態なのね。
だから、たぶん起業家にはいろいろいて、起業したいって人が目的の人とか、
社長なりたいとかいろんな目的の人がいるけど、
おれは作りたい社会があって作るための手段が起業だった。
で、勇気がいったけど、こんなに楽しい事ないなって思ってて、
自分が思ったように社会が変わっていくんだよね。
サラリーマンのときには全然感じられなかったことで、
自分がこんなんあったら、もっとこういう子どもよくなるのにな、
とかいうのを形にして世の中に発信して、いいなと思っている子がどんどん変わって、
その子たちが仲間をつれて来てくれるっていう。
世の中が変わっていく瞬間がすごい見えてくるなって思ってて、すごい楽しいんだよね。
でも僕はもともと起業ってのを全然考えてなかったから、全然優秀じゃないし、
そんなに大変なことじゃないんだよね、起業って。
起業って何をするかがすごい大事で、本当にみんなが起業したいなら、
チャレンジしても何もマイナスなことはないから、とりあえず明日20万円をゲットして、
行政書士さんにもってって、最初決めるのは会社名だけだから。
社名を決めてまず作ると、で何かやってみる。
そんなに大変な事じゃなくて、でもやってうまく行くとすごく楽しい
ということが伝わるといいなと思います。
今日はありがとうございました。
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