「心の揺れ」に流されず、「課題」にフォーカスしろ
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
起業を考える学生を対象にビジネススクールを運営しています。
事業を立ち上げている最中に、
学生から出てくる言葉として、
以下のようなものがある。
「そもそも、何のために起業したかったんだっけ」
「そもそもこの事業は、人生かけてやりたいものなのだろうか」
「お金のためにやってるわけじゃない。売上なんてどうでもいい」
このようなそもそも思考と発言に陥った時の
対処法を整理しておきたい。
なぜ、このようなそもそも思考に陥ってしまうのか
「事業の面白さは、本気でやりきって、
成果が出た後にしか実感できない」
「しかし、その途中の段階は、
大変で、辛いことが多い」
そのため、途中段階の「辛い」フェーズで、
逃げ道を探したくなるからである。
これまで一度も、
事業の成功体験を積んだ経験がない人にとっては、
その辛いフェーズを乗り越えた後にある
「面白さ」をリアルにイメージをすることができない。
そのため、辛さを乗り越えるための
モチベーションコントロールが難しいのである。
だから、逃げ道を探して、
そもそもの目的意識をずらしてごまかそうとする、
そもそも思考に陥ってしまう。
「まずは、ビジョンを明確に持て」は本当か?
「辛い」ステップを乗り越えたことがあり、
事業の面白さを体感として理解している人(先輩起業家など)は、
このように言うであろう。
「本当に好きなものを追求しろ」
「ビジョンを明確にもて」と。
しかし、事業の面白さは、
本気でやりきって成果を出した後にしか分からない。
そのため、既に面白さを体感している先輩起業家からすると、
上記の意見を持ってしまうのだが、
やりきったことすらない人は、
「本当に好き」という強烈な思い・感情は持ち得ない。
また、本当に実現したいと思える「ビジョン」も、
事業に本気でやりきって初めて社会課題や
ユーザーの課題を深く理解でき、
初めて深い思いを持つようになっていくもの。
つまり、初めて事業を立ち上げる際に、
まずは辛さを乗り越えて成果が出るまでやりきってみない限り、
「本当に好き」を定義することもできなければ、
「ビジョンを明確に」することもできないはずなのである。
最初は、どれだけ逃げたくなっても、
逃げ道にそれず、ステップを乗り越えて、
成果を出してみること。
それこそが、ビジョンを明確にしていく、
本気で人生かけたいものを見つけられる方法なのだ。
そもそも思考に陥った時の、3つの対処法
だからこそ、そもそも思考に陥ったときには、
以下の3つのステップを試してほしい。
ステップ1:「そもそも」の問いかけをやめる
いい訳の逃げ道について考え始めると、
いくら考えても、逃げ道へ逃げ続けてしまう。
そのため、一旦、思考を停止して、
自分自身に対して、
「そもそも何がしたかったのか」などの、
問いかけをやめることである。
それでも弱い場合は、逆に、
「一生、そうやって言い訳ばかりして逃げ続けるの?」と、
自身に問いかけてみることだ。
ステップ2:事業の本質的な課題を見つける
おそらく、そもそも思考になってしまっている大きな背景は、
事業がうまくいっていないからということがほとんどだ。
大事なことは、
自分自身がぶつかっている壁、
事業上の課題を特定することである。
その課題を「解消できないもの」と感覚的にとらえているが故に、
モチベーションが下がっているのであろう。
感覚に流されることなく、
自分が直面している事業上の課題を、
正確にとらえることである。
ステップ3:課題に向き合い、解決に動く
そして、課題から逃げることなく、
真摯に向き合い、解決すること。
その課題は、おそらく、
取り組みたくない、もしくは難しい、
なかなか困難な課題なのであろう。
だからこそ、立ちはだかっているのである。
しかし、先輩起業家は、
そんな課題を乗り越えて、
次のステップに移行しているのだ。
ぜひ、次のステップで見える視界のワクワクさを信じ、
解決に動き続けてみよう。
「心の揺れ」に流されず、「課題」にフォーカスする。
それによって、初めて、事業の面白さを味わえるようになる。
一人でも多くの方が、
事業の面白さを感じ、大きな事業に挑戦していけることを、
楽しみにしている。
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