- 学生起業の基礎知識
- 2016.08.02
起業とは?定義の明確化で、ステップが分かる
そもそも、起業とは、どういう状態を指すのでしょうか。
この記事では、「起業に漠然とした興味があるけど、イメージがわかない方」を対象に、「起業とは」の定義を明確にすることで、具体的に踏み出すイメージを持っていただくことを目指しています。
著者
黒石健太郎
金沢大学 特任准教授・「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)著者
東京大学法学部卒。株式会社リクルート入社後、採用・育成・社内活性コンサルティング等の営業、新規事業の戦略企画、立ち上げに従事。2013年6月株式会社ウィルフ(WILLFU)を設立、代表取締役社長に就任。サイバーエージェント主催アントレプレナーイノベーションキャンプ優勝。2018年9月より、国立大学法人金沢大学 特任准教授 に就任。他、関西学院大学や近畿大学でも教鞭をとる。著書に、「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)がある。
目次
1:そもそも起業とは
2:「起業とは、事業を起こす」:事業が起こっている状態とは?
3:「起業とは、企業を起こす」:どうすれば企業はできるのか?
4:「起業とは」を定義することで見えた、起業へのステップとは
そもそも起業とは
漠然と「起業したい」「起業に興味がある」と感じている人が陥るのは、「具体的なイメージがわかないから、踏み出せない」ということです。
本記事では、起業という状態を具体的にイメージできるようにすることで、踏み出すための具体的ステップをイメージできる状態になることを目的としています。
早速ですが、そもそも起業とは、文字通りに解釈すると、「業を起こす」こととなります。
「業を起こす」「起こす」というのは言葉の通りですので、大事なのは「業」という言葉をどう定義するかによって、「起業」という言葉が示す状態が変わってきます。
ここでは、二つの定義を取り上げます。
「業」を「事業」と置いた場合、起業とは、事業を起こすこととなります。
「業」を「企業」と置いた場合、起業とは、会社を起こすこととなります。
以下では、それぞれの場合に、どのような状態を指し示すことになるのか、具体的に見ていきたいと思います。
「起業とは、事業を起こす」:事業が起こっている状態とは?
事業とは何かを調べると、「営利を目的とした経済活動」と出てきます。
経済活動とは何かを調べてみると、「金銭と物品・サービスの交換が行われること」となっています。
以上のことからまとめると、起業とは、「営利を目的として、金銭と物品・サービスの交換が行われる状態」を「起こす」ことだと言えるでしょう。
たまに、「利益が生まれれば事業だ」という方もいますが、事業は黒字の時も赤字の時もあり、赤字だからと言って、「事業でない」というわけではありません。そのため、利益が出ているかどうかは問題なく、あくまで営利を「目的」として、「経済活動」が生まれれば、起業したことになるということでしょう。
では、具体的に考えるとどういう状態でしょうか?
例えば、Webサービスを立ち上げ、そのメディアに広告を貼り付けて売上が入った場合、これは起業と呼べるでしょうか。上記の定義に基づくと、起業と呼べますよね。では、自分の個人HPを立ち上げた場合、これが起業と呼べるでしょうか。HPを立ち上げるだけでは、経済活動が行われないため、起業とは言えません。しかし、HPに広告を貼り付けて売上がついた段階で、経済活動が発生致しますので、起業となります。
つまり、Webサイトを立ち上げただけでは、起業にはならず、広告や利用料など何かしらの形で売上がつくかどうかで、起業したかどうかが決まると言えるでしょう。
次に、例えば、子どもがお母さんにマッサージをしてお金をもらう場合、これは起業と言えるでしょうか。子どもがお小遣いを増やしたいという営利を目的に取り組んでいれば、金銭とサービスを交換しているため、これも「起業」ということになります。
子どもが事業収益を増やしたいと考え、お客さんを、お父さんやおじいちゃん・おばあちゃん、その知人友人にまで拡げていくと、これは完全に事業展開の域に入ります。
いかがでしょうか。
「起業」という状態を漠然と捉えていると、「自分とは縁遠いもの」「イメージがわかない」となりがちなのですが、「起業とはどういう状態を指すのか」が明確になると、具体的なイメージがわくようになるのではないでしょうか。
「起業とは、企業を起こす」:どうすれば企業はできるのか?
企業を起こすことを起業と定義した場合は、これはシンプルですね。
freeeやMFクラウドに登録し、入力指示される必要項目を入力していくと、会社設立ができます。
細かなプロセスは下記の記事を参照ください。
「今更聞けない、起業するまでの手順は?」
https://willfu.jp/gakuseikigyou/kigyou_tejun/
何れにせよ、手続きさえすれば、会社は設立され、「起業」できます。
「起業とは」を定義することで見えた、起業へのステップとは
これらを踏まえると、起業するためのステップはイメージがついてこないでしょうか?
事業を起こすことを起業とおくと、身の回りの困った人を助けることから始める、少しでもお金になりそうなことから始めてみる。これがすべてのスタートになります。
企業を起こすことを起業とおくと、手続きをすれば、完了となります。
「起業とはどんな状態を指すのか」が具体化されると、起業に向けたステップが具体的にイメージできるようになったのではないでしょうか。
では、自分自身は具体的にどうやって事業を立ち上げようか考えたい方は、下記の記事を参照ください。
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