学生起業の基礎知識
2019.07.09

起業するには?完全版10ステップ|起業の基礎知識 [WILLFU Lab]

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こんにちは。起業の学校を運営するウィルフ代表で、金沢大学准教授の黒石です。

これまで、のべ10,000人を超える起業志望者と会い、1,500人を超える方の起業をサポートしてきました。私たちの学校の特徴は、受講生全員が実際に事業を立ち上げること。この特徴を生かして、どんな受講生がどんな事業を立ち上げてどれくらいの収益を生み出してきたのかのデータを分析し、「そもそも、起業するには、どうすればいいか」について、必要な10ステップをすべてまとめました。

著者

黒石健太郎
金沢大学 特任准教授・「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)著者
2006年 東京大学法学部卒。株式会社リクルート入社後、新規事業の戦略企画、立ち上げに従事。2013年6月、起業に特化したビジネススクールを運営する株式会社ウィルフを設立、代表取締役社長に就任。サイバーエージェント主催起業家コンテスト[アントレプレナーイノベーションキャンプ]優勝。2018年9月より、国立大学法人金沢大学 特任准教授 に就任。他、関西学院大学や近畿大学でも教鞭をとる。著書に、「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)がある。

目次


1:起業するには、適性が必要か?
 〜1,500人の分析で見えたもの〜

2:起業するには、どのタイミングがよいか?
3:起業に必要な準備物とは?
4:具体的ステップ①目的意識を決める
5:具体的ステップ②市場を選ぶ
6:具体的ステップ③成功事例を探す
7:具体的ステップ④アイデアを考える
8:具体的ステップ⑤小さく検証する
9:具体的ステップ⑥収益化の実績を作る
10:具体的ステップ⑦大きくする

1:起業するには、適性が必要か?〜1,500人の分析で見えたもの〜

起業を考えた時に、多くの方が一番最初に至る疑問、それは「私なんかに、起業なんてできるんだろうか」ということです。そこで、そもそも起業するには、何かしらの適性が必要なのか、データを基に検証してみました。

①起業に、偏差値的頭の良さは必要か?
②起業に、経営学部の学びは必要か?
③起業は、年を重ねた方が有利なのか?

①起業に、偏差値的頭の良さは必要か?

就職活動をしていると、採用要件として、よく出てくる言葉は「地頭」と「コミュニケーション力」です。学歴フィルタという言葉があるくらいで、上位校であればあるほど、就職活動上は有利になることもあります。
では、起業においては、学歴や偏差値的頭の良さは、必要な適性となりうるのでしょうか?

ここで、データを見てみました。ウィルフのビジネススクールでは、全員が受講中に実際に事業を立ち上げて収益化に取り組みます。これまで1500人を超える受講生がいるため、彼らの属性と彼らが生み出した利益額についてのデータが存在します。

そこで、彼らが生み出した利益額の平均値を100と置き、受講生の所属大学ごとに平均値を比較したところ、このグラフのようになりました。N数によるばらつきを減らすため、受講生が一定人数を超えている大学のみを抽出しているため、大学の網羅性はありません。

起業するには、どの大学に入れば良いのか。大学生起業家の大学別利益額

 
100よりも右にグラフが来ている大学に所属する受講生は、平均よりも、多くの利益を創出していることになり、逆に左側は利益が少ないことになります。

利益額上位には、慶應義塾大学や関西学院大学などがある一方で、日本大学や近畿大学もあります。逆に利益額下位に東京大学や早稲田大学があります。このデータをみる限り、学歴や偏差値的頭の良さと起業の成功確率は相関しないと言えるのではないでしょうか。

■ポイント
学歴や偏差値的頭の良さと、起業の成功確率は関係ない

 
②起業に、経営学部の学びは必要か?

では、やはり起業するには経営知識をしっかり勉強しないと難しいのでしょうか。こちらも同じくデータを見てみました。データの見方は先ほどと同じで、100よりも右にグラフが来ている学部に所属する受講生は、平均よりも多くの利益を創出していることになり、逆に左側は利益が少ないことになります。

学部の分類表現が大学によって大きく異なるため、ここでは大きく経済経営系学部とそれ以外の文系、そして理系の3つに学生を分類しました。

起業するには、どの学部に入れば良いのか。大学生起業家の学部別利益額

 
意外なデータが出ました。経営経済学部系に所属する受講生が、最も平均利益額が低かったのです。

経営経済学部「以外」文系の平均利益額平均が圧倒的に高く、その次は理系が利益を創出しているというデータになりました。

私が受講生や学生と接点を持っている印象で要因仮説を考えると、経営経済学部系の方は、「自分は経営を学んできたんだ。色々知っている」という自負から「俺は分かっている」とプライドが高くなってしまい、謙虚に現実から学ぶ姿勢が弱くなっているのではないかと考えています。

■ポイント
経営経済学部の学びは不要。それよりも謙虚にすべてから学ぶ姿勢が鍵

 
③起業は、年を重ねた方が有利なのか?

では、年齢と起業には有利不利はあるのでしょうか?

こちらも同じく学年別に、創出した利益額のデータを見てみました。データの見方は先ほどと同じで、100よりも右にグラフが来ている学年の受講生は、平均よりも、多くの利益を創出していることになり、逆に左側は利益が少ないことになります。

起業するには、どのタイミングで起業すれば良いのか。大学生起業家の学年別利益額

 
ざっと見た印象では、相関が無いようにも見えますが、仮説を持って見ると相関が見えてきます。

仮説としては、高校生や1年生の時から起業しようと考え、実際に起業へ挑戦している人は、起業に当たって親の承諾を取るなどの人を動かす力もあり、飛び抜けた行動力がある人。そういったタイプの人は、起業でも成功しやすい可能性がある。

そういった要素を除いた方で言うと、年齢を重ねれば重ねるほど、起業の成功確率は上がっていくということではないでしょうか。

私が受講生と接点を持っている印象では、3-4年生など、就職活動を通じて社会と接点を持った経験がある人ほど、営業する際の心理的ハードルが低く、事業の立ち上がりが早い印象は確かにあります。

一方で、既卒/社会人の利益額がそこまで高くない理由としては、在学中から事業立ち上げに挑戦する推進力がある人と、社会人になってから「やっぱり会社って合わないな」と思って始めた人とでは、行動力・推進力が違うのではないかというのが印象です。

起業するには、どのタイミングで起業すれば良いのか。大学生起業家の学年別トップ利益額

 
平均値ではなく、利益額最大値をみてみると、さらに仮説が裏付けられるのではないでしょうか。

1年生と4年生が、平均利益額の60倍ものずば抜けた利益を生み出しています。

元々すば抜けた行動力がある1年生か、就活を終えて社会についてのインプットを大量に終えた4年生がずば抜けた利益を生み出すということだと思われます。

■ポイント
社会との接点数は、起業にプラス影響。
不足を乗り越える、推進力・行動力・突破力があれば、問題ない

 
これら属性別のデータを見てみてわかったことは、
・偏差値的頭の良さも、学歴も、経済経営学部で学ぶことも必要ない
・ただ、早期から挑戦しようと考え、具体的に行動に移せるだけの行動力・推進力を持っていると、成功確率が高い

と言うことではないでしょうか。

既に、社会人になっている方についても、偏差値的頭の良さや学歴は関係なく、「具体的に動き始めたい!」と思い、今から実際に動き出せるだけの行動力・推進力があるようであれば、適性ありと言うことだと考えられます。

2:起業するには、どのタイミングがよいか?

では、自分に適性があるとして、いつ動き出すべきなのでしょうか。

以前、よく議論になっていたのは、経験を積んでから起業すべきなのか、在学中の若いときからやるべきなのかということです。

上の適性分析で見えてきたことを踏まえると、「行動力・推進力がある人は、少しでも早くやった方がいい」、ただ「経験を積むことには意味がある」ということではないかと理解しています。

この議論については、上場まで至っている起業家について、どのタイミングで起業していたのかを分析し、下記のページにまとめました。

▼「学生起業vs就職してから起業」どちらが成功しやすいか?

起業するには、いつすべきか?


https://willfu.jp/blog/gakuseikigyouorshuushoku/

成功確率の観点で分析してみると、下記の通りでした。
(成功の定義は人によって様々だと思いますが、ここでは起業して上場まで至ったかどうかで判断しています)

1位:学生起業→就職→起業 (成功確率0.7%)
2位:学生起業→そのまま起業 (成功確率0.2%)
3位:就職→起業 (成功確率0.001%)

結論としては、「在学中に起業経験を積んだ上で、就職し、社会人経験を積んだ上で、再度起業すると、もっとも成功確率が高い」ということです。

そのため、どのタイミングで始めるべきかという問いに対しては、在学中に成功失敗問わず経験を積むべき、その上で、一度社会人経験を積んで「もういいかな」と思えた段階で再度挑戦するのがベストだと考えられます。

上記データの要因仮説としては、以下のように理解しています。

在学中から起業して、そのまま成功する人は、天才的な一部の人だけ。

ただ、そうでなくとも在学中に起業経験を積んだ上で就職経験を持つと、経営者の目線で就職先の企業業務を分析することができ、吸収力が高い。結果として、その後起業した際の成功確率が上がる。

また、リスクが低い在学中に起業経験を積んでおくと、起業することへの心理的ハードルが下がっており、会社員をやめて起業する際もハードル低く踏み出せるということと理解しています。

■ポイント
在学中の起業経験は、成功失敗問わず、起業への心理的ハードル下げ、成功率を引き上げる

 
一方で、在学中に何の経験を積むことがなかった方は、就職してから起業する際に、そもそも心理的なハードルが高くて踏み出せない人が多く、確率論的にはほとんど起業しなくなってしまう。

では、何の起業経験もなく、社会人になった方が一生起業できないかというとそうではないと思います。

なぜ、「学生起業→就職→起業」のステップが、一番成功確率が高いかと言うと、起業というものが基本的にうまくいかないものだからです。

社会人になってから、会社を辞めて給与ゼロで成功確率が低いものに挑戦できるかというと、正直なかなか難しい。

だから、在学中という、生活費を親に依存することができ、家族の扶養義務がない段階から挑戦を積んでいると強いのです。

逆に言うと、社会人も、普通に働きながら土日祝日や平日の夜などの時間を活用して起業経験を積んでおくと、同様の効果を得ることができます。

■ポイント
社会人は、土日祝日&平日夜での起業経験で、心理ハードルを下げられる

 
そのため、ベストな起業タイミングとしては、
・学生にとっては、在学中に経験を積んでおくこと。それがうまくいかなくても、経験を生かして就職し、その後学びが終わった段階で再度起業することがベスト
・社会人の方にとっては、土日や平日夜を活用して事業立ち上げに取り組み続け、その事業が収益化できて今働いている会社の給与を超えたタイミングが、会社を辞めて本格起業するベストタイミング

だと考えられます。

実は、私も、一度就職して、起業したのですが、在学中に起業経験を積んでいましたし、就職してからも土日で事業活動に取り組んでいました。

また、就職先を辞めて会社設立したのは、土日で取り組む事業活動で、就職先から得ていた給与を超えたタイミングでした。

3:起業に必要な準備物とは?

起業に必要な準備物は、事業内容によって変わってきますが、基本、商品・サービスと、お金25万円さえあれば、起業はできます。それ以外に必要なものはありません。

ただ、起業に必要なものを考えるにあたって、「経営資源(ヒトモノカネ)」を準備しろと言う人もいます。これが正しいのかどうかを、以下で検証していきます。

起業するには、何が準備物として必要か

 
まず、人が必要かどうか。

結論から言うと、「自分」という人さえ1人いれば、事業は立ち上がります。

一般的に、起業に踏み出す不安感が強い人ほど、誰かに依存したい気持ちが高まり、「仲間」を求めたがります。

ただ、そんな不安感と依存心がある時点で、うまくいかなそうだと感じますよね。リアルな経営者の視点で考えるとイメージが湧くと思いますが、「仲間」を巻き込んだ時点で人件費が発生します。創業すぐの事業が収益を生み出していないフェーズから人件費を支出すべきかどうか考えると解が見えるのではないでしょうか。

お金がないうちの創業者は「何でも屋」です。人に依存することなく全ての業務を最初は自分で巻き取って取り組むことで、会社の全体像を把握でき、事業の成功確率を引き上げることができます。

つまり、起業するために、人は必要ではありません。儲かってからでじゅうぶんです。

■ポイント
仲間集めは、最初は不要。儲かってからでOK

 
次に、モノはどうでしょうか。確かに、商品サービスは必要ですよね。これは必要です。ただ、多くの人が勘違いするポイントとしては、いろんなものをあれこれ準備しようとすることです。

MVP(Minimum Viable Product=顧客に価値提供できる最低限のプロダクト)という言葉がある通り、初期段階では、ニーズ検証だけできる本当に最低品質の商品だけあればOKです。

■ポイント
物は最低限。あれこれ準備しない。

 
では、お金はどうでしょうか。

冒頭に25万円と申し上げたのは、会社設立資金です。

この部分のお金は行政手続きにかかるお金であるため、削減が難しいです。税理士を仲介することで、20万円くらいに下がることはありますが、どうしても20〜30万円はかかってしまうことは理解しておくと良いかと思います。

25万円以上にお金が必要かどうかについては、事業内容によって変わります。

当然、店舗を立ち上げるには、敷金礼金も内装費も必要になってきます。

また、物を製造販売する事業の場合、仕入れ製造コストが必要になってきます。

ただ、資金ゼロで起業したい場合は、サービス系の事業(学習塾、ネット広告代理業、採用支援サービス、メディア事業など)から取り組むことで、物理的な物を仕入れたり製造する必要がないため、資金ゼロでスタートすることが可能です。

そのため、事業領域さえ選べば、お金はまったく必要ではなくなるのです。

■ポイント
会社設立資金は25万円。
それ以外は、資金ゼロから可能。

 
当たり前の構造から整理してみると、「利益=売上-コスト」です。
コストを先にどんどん使ってしまうと、それ以上に売り上げないと、お金がなくなっていきます。ただ、売り上げてから、その売り上げの範囲内で次の投資を行う形式にすると、初期のお金は必要ありません。

お金について考える際に、私たちが認識しておく必要があるのは、基本的に「起業はうまくいかない」という現実です。歴史的に、膨大な人が膨大な事業に挑戦し、失敗しています。その中でごく一部の事業が生き残り、成長しています。そのような失敗確率が高いものに、最初からいきなり大きなお金を投じるべきかどうかは、落ち着いて考えて判断すべきでしょう。

以上のことから、起業に必要な準備物は、商品・サービスと、25万円さえあれば、OKです。

■ポイント
成功の鍵は、無駄金を使わないこと。

 
25万円だけで起業はできるものの、「あったらいいかな」と思われる必要そうなものについて、以下にまとめてありますので、ご興味があれば、ご覧ください。

▼【起業に必要な資金】最低約69万の資金で、起業はできる!
https://willfu.jp/willfulab-3/kigyoushikin/

4:起業するにはステップ①目的意識を決める

実際に、適性もわかり、タイミングもわかり、25万円が準備できたら、具体的なステップに入っていきましょう。

一番最初に取り組むべきことは、「目的意識を決める」ことです。

起業家は、「意志決定」の連続です。
どこに事務所を構えるか、なぜ、この場所なのか。
何人どんな人を採用するのか、なぜ、この人なのか。
どのパソコンを買うべきか、なぜ、このパソコンなのか、なぜパソコンにここまでのお金を投資すべきなのか。
新規事業をやるべきか否か、いくらまでの損失は許して良いとするのかどうか。その理由はなぜか。
などなど。

会社員として働いた経験がある方であれば、意思決定をする際は、上司に稟議をあげて承認を取ってから行うのではないでしょうか。

起業するには、まず目的意識を決めることから

 
起業するということはその承認判断の全てを皆さんが担うことになります。

厳しい意思決定をしたことがない方は、「自分で全部決められるなんて楽しそう」と思うかもしれませんが、裏返すと、全てのリスクと責任も自身が負うことでもあるため、目的意識が明確で無いと、不安で決められない状況に陥ります。

例えば、
構えた事務所のビルで火災が起こり、従業員やお客様が亡くなった場合、社長に責任はないですか?なぜ、そのビルを選んだのですか?人の命を何だと思ってるんですか?
採用した人が、まったく仕事ができず、結果的に自信を失い、出社できなくなり、精神病になった場合、社長に責任はないのですか?その人の人生を取り戻せるのですか?
創業して1年後、売上が急激に減少し、お金が10万円足りなくなった場合、そのパソコンを買ったことに対して、本当に責任をとれますか?
などなど。

起業するには、責任を負うことが必要

 
起業していると、様々なトラブルが必ず発生します。しかも、その責任のすべてを負うのが、起業家なのです。いろんなリスクを想像し、その全責任を自分が負うと考えると、すべての意思決定に不安が残り、怖くて決められなくなってしまう。

その時に必要なのか、「目的意識」です。

自分がなんのために、起業したのかが明確であれば、その基準に従って決めればいい。目的意識があって初めて、意思決定の軸が明確になり、意思決定ができるようになるのです。

起業する目的は、人それぞれです。そのため、その内容に正解はありません。お金持ちになりたい、自由になりたい、社会課題を解決したい、人に喜んでほしい、やりたいことがあるなどなんでも良いです。

ただ、意思決定の基準となる目的意識を決めるということは、それ以外の選択肢の優先順位を下げるということです。「お金」か「やりがい」か、など、二律背反の意思決定をしなければならない時、どちらを選ぶのかを決めるということです。

この目的意識を決めるというのは難しいことではありますが、目的意識が具体的でブレないものであればあるほど、以降のステップにおける意思決定がスムーズになります。

目的意識があると、メリデメどっちもあるときも決められる

 
難しい意思決定のほとんどは、メリットとデメリットを比較した時に、「メリットの方が大きい!」「デメリットが大きすぎる!」と明確にならない場合です。

そんな状況でも決断しなければならない時の基準が何から生まれるかというと、なぜ起業したかったのかの目的意識からのみ生まれるのです。

以下の情報などを参考にしながら、自分は本当にこれが実現したいのかどうかを考えて、整理してみてください。

■ポイント
起業家は、意思決定の連続。
意思決定は、目的意識があって初めてできる。

 
【お金がほしい方】
▼東証一部上場 起業家の平均キャピタルゲインは260億円!
https://willfu.jp/willfulab-3/ichibu-shisan/

▼マザーズ上場 起業家の平均キャピタルゲインは「50億円」!
https://willfu.jp/willfulab-3/ipo-capitalgain/

▼起業家の平均年収とは?最高値から平均まで全部まとめ
https://willfu.jp/gakuseikigyou/salary/

▼学生起業と、年収・資産との関係
https://willfu.jp/gakuseikigyou/gakuseikigyou_nenshu/

これらの記事を総合すると、以下がポイントになります。
・成功した場合のキャピタルゲインは50億〜260億円と桁違い
・ただ、成功確率は低いため、期待値は100万円程度
・年収ベースで見ると、起業前後でほぼ変わらず
・在学中の起業経験は、30歳以降の平均年収を30%程押し上げる

桁違いのお金を得るためには、確かに、起業して上場することは、よい選択肢の一つになると思います。

ただ、ここを目的にした場合、上場できる市場を選ぶことが大事になり、また上場できる規模の市場は競争環境も激しいため、厳しい競争にさらされながら戦い、勝ち抜くというストレスを乗り越える必要があります。

誰にも相談できない社長という孤独な立場で、厳しい競争で戦い続けるストレスを想像した上で、それを踏まえても本当にお金が得たいのかどうかを判断した上で、目的設定することが必要かと思います。

■ポイント
起業で確かにお金は稼げる。
一方、稼ぐには、厳しいストレスもつきもの。

 

【人生楽しみたい、やりがい、ワークライフバランスを求める方】

▼起業って、楽しいの?起業家の満足度とその内訳を徹底分析!
https://willfu.jp/gakuseikigyou/kigyo_manzokudo/

こちらの記事をご覧いただくと、以下のことがわかると思います。

・起業すると、労働時間は増えがち
・ただ、通勤時間が激減しがち
・やりたいことをやって、お客様から直接感謝されることで、仕事のやりがいや満足度が高くなりがち
・結果として、起業して満足している人が多い

やりがいやワークライフバランスを求める方にとっては、確かに起業というのはいい選択肢になりそうです。ただし、上に記載の通り、労働時間は増えがちな事実も押さえた上で、それでも自由さややりがいを求めたいのかどうかで判断いただく必要があるかなと思います。

■ポイント
起業で確かにやりがいは増える。
一方、労働時間も増える。

 
【社会課題を解決したい方】

「世の中のためになりたい」「私は、この現実を許せないからなんとか解決したい」という思いで、起業される方もいらっしゃいます。好きを仕事にできることは確かに素晴らしいため、これも一つの目的だと思います。

ただ、本当に社会課題を追求し、収益性が作れず、NPOとして取り組むことを前提とした場合、NPO代表の平均年収は、会社員の平均年収と比べて35%以上低くなっています。普通の会社員の方と比較しても、3割以上劣る生活水準で、本当にその仕事を続けられるのかを考えた上で、目的として設定いただくのが良いかなと思います。

■ポイント
起業で確かに課題解決はできる。
一方、年収は3割下がるかも。

 
このように、目的意識を明確に決めようとすると、必ず失うものが出てきます。

そのように、失うものがあっても実現したいと思えるものこそが、本当に実現したいことだと思います。

自分自身の過去の意思決定を振り返り、本当に自分がやりたいと思っている意思決定の基準を明確にした上で、さらにその自分がやりたいと思っていることに対して、いろんなリスクを突っ込み、それでも本当にやりたいの?ということを突き詰め続けた上で、言語化してみてください。

5:起業するにはステップ②市場を選ぶ

目的意識が決まると、必然的に参入すべき市場が決まります。

起業するには、目的意識から、参入市場を選ぶ

 
たとえば、
「上場して、数十億円数百億円のお金持ちになりたい」と目的を置くと、成長市場・巨大市場に立脚しないと実現できないため、「成長市場・巨大市場」で起業するということが必然的に決まります。
「小規模でいいから独立して、縛られない生活がしたい」と目的を置くと、自身の強みが活きる、勝てる市場で起業するということが決まります。
当然、「やりたいことをやりたい」人は、その市場で起業することになります。

■ポイント
参入市場は、目的意識からの必然で決まる

 
私の場合は、ミッション・ビジョンの実現にこだわると決め、スタートしました。そのため、最初1年目は給与0からのスタートでした。

ミッション:「若者が未来に希望を持てる社会を創る」
ビジョン:「起業家率の向上」

ただ、このような社会課題解決は、多くの人が解決に向けて取り組んでいます。その中で、自分だからできる課題解決方法を考え、前職で研修サービス・人材サービスに取り組んでいた強みに立脚し、現在の市場に至りました。

6:起業するにはステップ③成功事例を探す

参入する市場が決まり、具体的に起業アイデアを考えようとした際、陥りがちな罠として、「思いつきで発想を拡げてしまう」ということがあります。

起業アイデアというのは、膨大な人が考え続け、実行・検証され、ほとんどが潰れ、わずかなものが残るのが実態です。自分自身の思いつきで「これはイノベーションだ」と思ったところで、ほとんどの場合は、過去の先人が考え済みで検証済みでうまくいかないものばかり。

そんな中で、成功確率高く起業していくためには、「成功事例を徹底的に探す」しかありません。

その上で、「TTPS=徹底的にパクって進化する」を行い続けることで、筋がいい起業アイデアに至ることができます。

起業するには、成功事例を探す

 
「自分しかできないことがやりたい」と、前例がない起業アイデアを追求し続けてしまうと、過去に前例がないということは「ニーズがないから」の可能性が高く、失敗する可能性が高くなります。

オリジナリティを出したい方は、「TTPS=徹底的にパクって進化する」の中の、「進化する」部分でオリジナリティを出すことに注力することをオススメします。

あくまで大前提は、ニーズが存在して成功しているモデルのパクリに立脚するからこそ、成功できるのです。

■ポイント
成功事例をTTPSする。

 
下記の記事を参照頂くと、イメージがつきますが、対象市場を明確に決めた上で、シリコンバレーなどで生まれて伸びているスタートアップを100社すべて調べてみると、どんな構造のサービスが伸びるのかが構造的に見えてきます。

▼起業アイデアまとめ 〜業界別 最新スタートアップ1500選〜
https://willfu.jp/gakuseikigyou/kigyou_idea_1500/

その上で、ヒットする構造を生かした起業アイデアを考えましょう。

7:起業するにはステップ④アイデアを考える

目的意識が決まり、参入する市場が決まって初めて、起業アイデアを具体的に考える意味が生まれます。

何を基準に何を考えれば良いかが明確になりますので、起業アイデアを出しやすくなっているはずです。

起業アイデアを考える際のポイントは、発想を「拡げて」考えることです。具体的には、「数」にこだわって起業アイデアを出し続けること。

下記の記事にある通り、ベンチャーキャピタルから資金調達が決まった起業家が、「毎日、10個くらいの起業アイデアを出し続けていた」というコメントを出しています。

▼(引用元)「起業アイデアに至るまでの、具体策とは?」
https://willfu.jp/willfulab-2/shikinchoutatsu_event_4/

合計1000個ほどの起業アイデアを出すと、筋がいい起業アイデアを発見することができます。

これまで、多くの起業家にインタビューしてきた結論としては、みなさん、起業アイデア自体は大量に出した上で、最適なものを選び、立ち上げていました。

起業するには、アイデアを数出す

 
1000の起業アイデアを出すスピード感は人によって様々で、3ヶ月で1000個出す人もいれば、1週間みっちりで出す人もいれば、3年で1000個の起業アイデアを出す人もいます。どれくらいのスピード感で、自分自身が起業したいかに応じて、このスピード感はコントロールすると良いのではないでしょうか。

■ポイント
起業アイデアは、「数」を大量に出す。

 

8:起業するにはステップ⑤小さく検証する

1000個の起業アイデアができたら、その中で、以下の基準に沿って、選ぶ作業を進めてください。

基準1:もっとも顧客課題が明確にイメージがつく
基準2:競合・代替手段を踏まえても未充足なニーズのイメージが付く
基準3:自分自身の強みに立脚して勝てるシナリオが描ける

この基準を満たす起業アイデアが複数ある場合は、トップ3をリスト化します。その上で、もっとも基準を満たす起業アイデアから、検証をスタートします。

検証というと言葉が大げさかもしれませんが、周囲の友達や知人に販売してみることからスタートするのがいいでしょう。

起業するには、検証→収益化→拡大

 
ポイントは、お金を払って本当に買ってくれる人が現れるかどうかです。いくら友達や知人であったとしても、みなさんの商品をそれなりの金額で買って欲しいというと、何かしらのニーズがない限りなかなか買ってくれません。

にも関わらず、一人でも買ってくれる人が現れれば、また、複数人買ってくれる人が現れれば、ニーズがあると検証できますので、次のステップに移ることができます。

9:起業するにはステップ⑥収益化の実績を作る

ニーズ検証のフェーズから、事業拡大フェーズに拡げていくためには、人・お金が必要になってきます。

ただ、人・お金を集める前提として必要になってくるのは「実績」です。

一時、事業計画もプロダクトもない起業家にまでお金がジャブジャブ投資される時代もありましたが、その時に資金調達した起業家のほとんどが失敗に終わったことを受け、現在では、投資家も銀行も、想像以上に実績がない起業家にはお金を出してくれません。

また採用活動をしようとしても、本当に「転職」して参画してくれるかという時に、「収益化の実績」ができていないと、「本当に給与が払われるかな」という不安感から足が止まってしまい、採用も壁にぶつかってしまいます。

そのため、まずは、検証できたニーズに基づいて、自分一人で収益化できるところまで実績を積み重ねことが、事業拡大フェーズの一歩前になります。

では、収益化はどのようにしたらできるのでしょうか。

収益化と言うのは、ただ「利益」を増やせばいいだけで、利益を構成する数式はシンプルです。
利益=売上-コスト
売上=客数×単価
客数=新規顧客+リピート顧客
新規顧客=リーチ数×購入率

これくらいです。
そのため、そもそも、起業家がコントロールできる指標は、
①リーチ数をどれだけ増やせるか
②購入率をどれだけ引き上げられるか
③リピート率をどれだけ引き上げられるか
④客単価をどれだけ引き上げられるか
⑤コストをどれだけ圧縮できるか

のたった5つしかありません。

この順番に従って、それぞれの指標を引き上げる施策を洗い出し、全て検証していく。

リーチ数を増やすことができれば、購入率を検証できるデータがたまるため、流入経路ごとに購入率を分析し、購入率に影響を与える要素を調べてみることもできるようになるでしょう。

購入率が高まると、リピート率を検証できるデータがたまるため、どんなサービス体験をした顧客はリピート率が高いのか、なぜリピートするのかをデータ分析もでき、なおかつ顧客にヒアリングすることも可能です。

このように、ひとつひとつ順に、施策を洗い出して検証し続けると、利益が伸び、収益性が高まっていきます。

■ポイント
収益化への論点は、5つだけ。

 
一人での事業運営を通じて、しっかり利益がでるフェーズになると、その実績を基に、採用&資金調達に取り組みます。

10:起業するにはステップ⑦大きくする

一人での事業運営で利益が出るようになれば、人を採用して同じ業務をやってもらうことで、利益が増えるフェーズに入ります。

ただ、ここでも、一気に大量採用するのではなく、一人事業で生まれた利益を活用して、数人採用してみる。その上で、本当に他の人でも収益化できるのか、再現性があるのかを検証します。他の人でもきちんと収益化ができることが検証できて初めて、一気に採用&仕入れ拡大に注力して拡大させます。

採用&仕入れに、先立つお金が必要な場合は資金調達を行いますが、ここまで実績が出ている場合は、事業構造と事業実績を事業計画書にしっかりまとめると銀行からも投資家からも資金調達が可能となります。

■ポイント
収益化の実績を、事業計画書にまとめると、資金調達も採用も容易に。

 
資金調達の方法は、下記のページにもまとまっていますので、具体的なアクションに入る方はご覧頂くと良いかと思います。

▼起業家のための『資金調達』方法まとめ
https://willfu.jp/willfulab-3/gakusei_shikinchoutatsu/

いかがでしたでしょうか?

10のステップが書いていますが、まずは、自分の適性を確認し、具体的に踏み出せそうだとお感じになられたら、ぜひ、スタートしてみてください。

さらに具体的に知りたい方は、毎日新聞出版から出させていただいた「渋谷で教える起業先生」に詳しく書いていますので、お気軽にご覧ください。

Amazon unlimitedに登録頂くと、無料でご覧頂けますので、ご登録頂くと良いかと思います。

疑問点などありましたら、記事に追記していきますので、お気軽にご連絡ください。

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