trippiece石田言行氏「好奇心と取捨選択が大事。捨てられない人間は弱い」
起業家トークイベント『QAGO』第2回は、
最近TV等でも注目のスタートアップ『trippiece』CEO 石田言行氏にお越し頂きました!
「ここでしかきけない」ような裏話もあり非常に面白い対談でしたので、
以下、すべて書き起こしてみました。
■『QAGO』とは
QAGO<カーゴ>は、就職以外の幅広い選択肢を学生に知って頂くべく、著名な起業家をお招きして、学生時代のことをQ&A形式で話していただくトークイベントです。
■QAGO第2回はこんな感じ
登壇者は、trippiece CEOの石田言行氏
司会は、サイバーエージェントの渡邊大介氏
会場の様子
QAGO第2弾⇒http://qago2.peatix.com/view
■trippiece CEO 石田言行氏の登壇
渡邊:それでは石田言行さんです。拍手でお迎えください。
(拍手)
渡邊:実は僕と石田言行君はですね、同じトライアスロンチームで一緒にやってまして、
明日も一緒に朝練しようかといっている仲で、一番最初にあったのも京都で、
お互い違う立場でセッションするということもあったので、割と数年来の仲です。
最近渋谷の方に引っ越してきてオフィスも近くて、今後も一緒に仲良くしていきたいなーと。
Shake100も一度きていただきましたし。
この中で、trippieceというサービスは知っている人どれくらいいますか。
今実際、どういうサービスを展開していて、石田言行という人間がどういった人間なのか
とういことをまずご説明頂きたいなーと思います。ではお願いします!
石田:みなさんこんにちは。石田言行と申します。今24でして、
昨年の3月に大学を卒業しました。五年間いました。
大学生活はですね、大学一年から五年までいたのですが、
どういう経緯で起業したのかとか、起業だけじゃなくてですね、
まあ旅ってところからもそうですし、みなさんが興味あることを、
ぼくの経験からお伝えできればと思います。
■石田氏は中学時代からビジネスをしていた!
石田:はい、中央大学の商学部を卒業しました。もともと親が旅が好きってこともあって、
自分もすごく旅が好きで、まだ20カ国くらいなんですが、いってきました。
好きな国は、ミクロネシアのコンペイ島と書いていますが、僕はダイビング、
海が好きなので、その中でミクロネシア、グアムの南のほうにある島ですね、
に行って来てそこでダイビングをしてきました。
初海外はありきたりなのですがハワイで、ことし年末年始もそこで過ごして来て、
旅好きの人は倦厭するのですが、ハワイもすごいところだと個人的には思っています。
一応代表取締役でCEOを名乗っておりますが、あまりそういう堅い表現は好きじゃなくて、
僕象が好きで象に乗れる資格を持っているので、最近は
「Chief elephant officer」のほうが個人的にはあってるかもしれないですね!(笑)
これ僕の入学時ですね。このころはオレンジデイズに憧れていたんですね。(笑)
一応中学生からインターネットを触り始めて、自分でオークションとかECサイトつくったり、
リアルなまとめ情報サイトを作っていたりして、お金稼ぎみたいなことをしていたのですが、
これはあくまで自分の興味範囲内でした。
高校くらいから起業とか社長とかに関しては、かっこいいなと漠然と思っていたのですが、
とはいえまだ健全な高校生、大学生できわめて一般的でした。
青春が待っているんじゃないかなーと思ってたのですが、ふたを開けてみると、
これは開発している写真なのですが、このような男ばかりでですね。
ずーっとビジネスをつくるってことをしていました。
大学3年生に起業したのですが、それまでNPO法人をつくっていたので、
なんだかんだそういう人生になってしまったんだなーと思っています。
■自分の趣味に近い人がそろう場を作りたい
石田氏:trippieceをつくってからの僕の人生についてですが、
はじめてのtrippieceの企画が台湾に行く企画だったんですね。
40名くらいがあつまって、15名日本人、25名くらい台湾人で台湾を旅行すると。
震災後だったので、台湾に関する感謝もこめてやったんですが、
40名中32名くらいが女性だったんですね。これがオレンジデイズかと。(笑)
で、そのサービスなのですが、trippieceというサービスを運営してまして、
シンプルにユーザーが旅をつくってそこに賛同した仲間が、旅にでようという感じになってます。
いろんな旅があります。
中高と大学で僕個人が比較して、違うと思ったのが人付き合いを選べるところですかね。
中高ってランダムというか、いわゆる入試というものしか選抜基準がないわけじゃないですか。
これって自分の趣味性って表されないんですね。
組もどうやって選ばれるかというと、先生が勝手にこいつとこいつは一緒にしちゃいけないとか、
たぶんそんな基準で選別をしていて、趣味と言えば部活動くらいしかないとおもうんですよね。
それが大学生となると、どのような人と付き合いたいか、
友達として一緒にいたいかというのも選べるんですよね。
選べるといったらあれですけど、自分でそういったコミュニティーにいけばつきあうことができる。
それが中高と大学で違うところだと思ったんですね。さらにその中でも、
自分の趣味に近い人がそろうというすばらしい機会だと思っていて、
ぼくはたまたまこの経験をしたので、こういう体験っていいなーと、
旅というよりもそのような経験を作り出したい、
と思ってこのサービスを作っているという感じですね。
じゃあこんな感じで今日は一日よろしくお願いします。
■学生時代は好奇心と取捨選択の掛け合わせ
渡邊:今日は親しみをこめて言行君とよばせていただきたいと思うんですけども、
QAGOの中ではいつも決まりきった質問をさせていただきたいなーと思ってまして、
1つ目がですね、僕もセミナーをするといつも学生からいわれることなんですけども、
「学生時代何をやっていましたか」ということが割とみんなからダイレクトに聞かれることで、
何やってましたかと言うといろいろやってましたよ、ということだと思うんですけど。
なんかこう印象に残る出来事とか、逆に何もやっていませんでしたという話でもいいんですけど、
何かかれらにあれば教えてもらいたいなーと。
石田:そうですね。分かりやすく言えば、1年生〜4年生の中である程度区切りがあって、
それは学年単位でのものなんですが、3つくらい軸があったと思っていて、
一つ目が、いろいろやってみたいという好奇心が、大学1年生から2年生の途中くらいまでかな。
で結局僕は6、7くらいの学生団体に所属していたんですね。
で単純に大学もあるし、バイトもやってたし、その中で時間って限られているので
取捨選択しなきゃいけないんですね。
でそれに気づいたときが一つの転換期と言うか、そっからさらに自分の好きってところに
絞り込んでいったというのがあって、そこで学生団体とかを最終的には1つに絞って、
そこを引退までやったというのが、引退までで、引退後に起業したんですが、
そっからは突っ走ったというか。そこは好奇心というか取捨選択をして、
分からないながらも、暗中模索でいろいろやって、なんかつかみ始めて起業というところですかね。
起業してからは馬鹿みたいにやりきるという志のもとでひたすらやってる。
で今はまた変わって来て、起業も初段階は落ち着いて、どうやったらいいか見えて来て
これから成長期に入っていくって感じですね。
なので大学1、2年生の最初はいろいろやってて、まあ普通の大学生で、
将来に対する不安感もあったりして、どうしたらいいんだろ、何がやりたいんだろって考えたし。
その中でいろいろやってみて、これがやりたいかなっていうのを決めていって、
それが確信に変わって突っ走って、でさらに今一段階、階段を上ろうとしているって感じですかね。
■起業するキッカケには、自己顕示欲も
渡邊:起業するときのキッカケというのはありましたか?
石田:共感してくれるひともこの中にはいるかもしれないですけど、
やっぱり起業したい起業したいって周りに言ってると、起業しなきゃいけないという
洗脳意識が自分の中に勝手にで生まれるんですね。
そのときに博報堂という会社に内定を頂いていて、内定もらったときには起業していたんですが、
起業するか博報堂にいくか二つの選択肢があったんですね。
で、博報堂はすごいいい会社なんですけど、やらなきゃいけないという意思が正しいのか
よくわからなかったんですが。やっぱり周りにかっこいいと思われたいという願望もあったし、
自分の中で自分という物を正当化したい、自分のアイデンティティをちゃんと証明したい
っていう自己顕示欲というのがあったし、結果周りの人も幸いなことにおまえならできるよ
っていってくれたっていうこともあって、起業したというのがたぶん一番正しい回答ですね。
まあ、いろんなキッカケもあるし、いろんな思いはあるんですけど、
かっこつけずにいえば、それが一番単純なキッカケです。
■就活をして博報堂に内定をもらっていた!
渡邊:なるほど。ちなみに就職活動はちゃんとやったんですか?
石田:ちゃんとやってないです。
渡邊:ちゃんとやってないで博報堂にうかったの!?
石田:まあなんかラッキー。。。
渡邊:(笑)
ちなみに博報堂いきたいって人はどれくらいいますか?
。。。(数人手をあげる)人気なっ!!
石田、渡邊:いや、いい会社です!笑
渡邊:ちなみに広告興味ある人っています?
。。。(十人以上手を上げる)
広告興味あるのに!?笑 いや、広告興味あるのなら。。。笑
え、じゃあちなみに電通うかったらいきたい人ってどのくらいいますか?
。。。(数人手を挙げる)
あれ、じゃあもう一回広告興味ある人手を上げてみてもらえますか。
えっ、どこいきたいの?
学生:。。。
石田:(小声で)サイバーエージェント、サイバーエージェントっ!
会場:笑
渡邊:ちなみに博報堂うかったのは、なんでなんですか?
石田:両親が小学館という大きな出版社だったので、本が好きだった、
漫画が好きだった、言葉が好きだったというのもあって。
であと中高からビジネスをやっていたってのがあって、結局僕がやりたいことって
世の中に面白いことをしかける、売りやすくするのもそうですし、
なんだかんだマーケティングに興味があって、マーケティングと本とか言葉だったり
を掛け合わせると、必然的に広告に興味をもったっていうのが大学1年生で、
コピーライティングのゼミとかに入ってましたし、大学受験に失敗して一つおいた目標が
電通、博報堂に入社するというのがありましたね。
渡邊:偉いですね!1年生でそれって。
石田:悔しかったんですね。やっぱり僕勉強好きじゃなくて、さぼったんですね。
僕慶応いきたくて、そういうような優秀なクラスに入っていたのですが、
周りのそいつらに負けたく無かったというところから、
そのゴールを置いたってところですかね。
その思いを就活まで忘れずにもってたので、就職活動させていただいたって感じですね。
渡邊:就職活動自体はやってよかったということですかね?
石田:別に後悔は全然ないですね。やっぱり受かってすごい嬉しかったですね。
渡邊:ちなみに他内定もらったりしましたか?
石田:あ、そこしか受けてない。ラッキーです。
渡邊:100%(笑)これ結構ないですからね。
3年生の皆さんこれから頑張ってください(笑)
■学生時代には、「海外旅行」と「起業」をやるべし
渡邊:ちょっと質問変えます!
今経験談を話していただいたと思うんですが、中でもこれはやっといてよかったし、
今からみんなもやっといた方がいいよというものがあれば。
石田:2つ軸があって、一つは価値観を揺るがすという意味では、
海外旅行はすごくおすすめしますね。
これはtrippieceだからっていうのはあんまり関係なく、やっぱり旅行に行って、
いろんな文化の人と話して、それだけでいい経験になりますし、世の中にはいろんな人がいて、
常識、常識じゃないことを知る、例えば就職活動をするというのもある意味、
常識のなかで育てられているというのもあるし、そういうのとの違いを知るという意味では
やっぱり比較対象を作る、でそのためには旅行にいくっていうのがいいんじゃないかと。
で、2つ目はビジネスじゃないですけど、起業とかに向くんですかね。
ベンチャーにいく人にも関連するとおもうんですけど、僕はNPO法人を立ち上げて、
仲間たちと法人化まで持っていったんですね。
何が良かったかというと、それは活動内容というよりも優秀な仲間たちと一つの目標を立てて、
それを達成できたという体験ですかね。
中高までは話すレベルもんーって感じだったし、大学はいると優秀な人間がたくさんいて、
井の中の蛙だったわけですね。
それを早めに知れて、そいつらに追いつきたかったし、優秀な仲間といると
話すのが楽しいし、達成できたし、この経験は良かったなと。
渡邊:僕大学時代に旅行とか留学とか全然いかなかったんですよ。
ほんとになんか人としてつまんなくなるんですよね。
入社してから、出張でシリコンバレーとかいくことが多くて、旅行じゃないんだけど、
向こうの人と仕事上で関わりつつ、飲みにいったりしてたら、割と自分の価値観を変えられつつ、
自分の引き出しが増えてって、自分で言うの勇気いるんですけど、
面白くなったんじゃないかって思うんですよ。
ほんとに社会人になると休みってとりづらくなるんですよ。
だから旅行に対するハードルって下げておくのが良くて、ちょっとした暇と金さえあれば行っちゃう
みたいなマインドセットは、今のうちから作ってもらうといいと思います。
じゃあ逆に、「やって後悔したわ」みたいなのありますか?
石田:僕は完全に過去を正当かするタイプの人間なんで、あんまりないですね。
軸が全然違っちゃうんですけど、僕はバドミントンが好きで高校のときにやってたんですけど、
親父と祖父がバドミントンの選手で、チャンピオンとか3位とかなので非常に優秀で有名な選手で、
そのプレッシャーから辞めたんですね。
自分はバドミントン大好きなんですけど、この大好きなことから逃げてしまった経験ですね。
親父、祖父の戦績に勝てないという理由と、バドミントン部男子は僕しかいなかったという
本質的ではないという2つの理由で辞めたってのは、今でも引きずってますね。
でもそれがバネになって、今挑戦していこうというように変わったのは
すごい良かったことだと思っています。
■「1人でもやる覚悟」に人はついてくる
渡邊:では次ぎにいきましょうか。この中で起業したい人の関心ごととしては、
一緒にやる仲間はすごく大事だと思うので、それを学生の段階でどうやって集めるのか
というのは大きなハードルだと思います。
ちょっとこのあたり本質的なところ聞いてみたいと思います。
では、実際どのように会ったのかというか、集めたというか。
石田:まず質問したいのは、「仲間が本当に必要ですか?」、
ということははっきりさせた方がいいと思っていて、
仲間がいないとやれないんだったら、やらない方がいいと思っています。
やっぱり仲間がいるからやるっていうのは、正しいようで、正しく無い。
まあ個人的な意見なのですが、自分のやりたいことに人はついてくると思うので、
結果的に必要にはなるのですが、前段階として仲間がいるからやる、
というだけじゃ気持ち・意識が足りないかと。
でその中途半端な気持ちについて来れる仲間って
あんまりいないと思うので、中途半端にやるんだったら辞めた方がいいんじゃないかと思います。
それを前提に、僕は起業自体は1人でしました。
なんで株式も僕1人しか創業時点ではもっていませんでした。
僕は開発ができなかったので、開発とデザイナーと人ディレクターの3人合わせて
4人がコアメンバーだったのですが、集めました。
その4人でサンフランシスコで1ヶ月間修行していました。
僕はvoyage groupというところで短期インターン、長期インターン両方やっていて、
1年くらいお世話になったのですが、そこにはエンジニアサイドとビジネスサイド
のインターンがあって、エンジニアサイドで一番優秀だったスズキケンタを紹介してもらって、
一緒にやろうと口説いた。で、かれが入社するまで一緒にいた。
デザイナーについては、当時僕が作りたいサービスをだして設計して、エンジニアに作らせて、
リリースしたんですが、デザインがチョークソで、クソすぎて笑えるくらいクソだったんです。
で、大学生で、当時早稲田のデザインを受託とかでやっていたこを口説いたんです。
彼はDeNAにいったのですが。この3人がコアメンバーでやっていた。
やっぱり、そのような優秀なメンバーがいるコミュニティに、自分から攻めていく
っていうのが大事ですね。
あと、自分がやっていること事をちゃんと発信しないと、何がやりたいのか
というのが伝わらないので、アイデアには価値がないので、どんどんやりたい事を発信して、
自分の趣味や興味が会う人に一人でも多くアピールして口説いていくことかなーと。
僕自身の反省からすると、同じような人間があつまってもしょうがないので、
ウェブサービスをやるって時は必要な、最低限の人数がいればよくて
最初はほんとにやることないんで、開発、デザイナー、企画者が最低限いればいいと思います。
■人気業界にいることが、採用力につながる
渡邊:ちなみに今って採用どうなっているんですか?
トリッピースはこの業界では先駆者だから知名度から来てくれる人が多いのか、
旅好きというようなところから来てくれるかというと、
どこらへんの経路からきてるのかなーって思って。
石田:今入社するメンバー全員をあわせて15人程の規模になっているんです。
採用については、これはサイバーエージェントの藤田さんが言っていたのですが、
サイバーエージェントを考えるときに今の人気業界を考えたと、
広告は不動の場でトップ3には人気業界でいるんですね。
その中で、インターネットってリプレイスするものなので、違う軸で考えて、
『インターネット×広告』は絶対盛り上がるし、就職も人気が出るだろうと考えた。
というのを記事かなにかで読んで、実際今サイバーってすごく人気のある会社になって、
そこから考えると、旅行ってトップ3に入るくらいすごい人気で、ITというリプレイスで
『旅行×IT』というのもその理論からすると人気が出るはずなんですね。
なので旅行業界というのが大きいですね。
そこにベンチャーとして僕らが起業して出したときは、競合というのがいなかったので、
割とそういうところから応募が来ていると。
渡邊:社員はやっぱり旅行好きばっかり?
石田:旅行好きばっかりですね、気持ち悪いくらいに。笑
渡邊:そういう意味では意思統一もしやすいし、アイデアもでやすいし、
カテゴリーを絞るのって面白いかもしれませんね。
石田:やっぱり大事だと思います。どんな業界に属するか、そこのマーケット規模だったり
ビジネスサイドにおいてもそうですけども、やっぱり採用って会社が大きくなるにつれて
すごい大事な事になっていくんですね。
基本ビジネスとか、会社って人なので。
渡邊:ちょっと前に、うちの藤田がブログに書いていたんですが、
優秀なやつをとるよりも一緒に働きたいやつをとるほうが、1000倍大事だ
というようなことを言っていました。
起業する側からするとサービスを愛してくれるか、カテゴリーを愛してくれるかというのが、
一緒に働きたくなるという意味ではすごく大切ですし、
採用される側からみてもそういうマッチングって大事かなと思います。
石田:起業家にとって、起業を乗り越えると、100%といって間違いない程、
次の段階として採用っていうのがあるので、覚えといて損はないかと思います。
■学生の質問タイム〜Part1〜
渡邊:ここら辺でみなさんに質問をきいてみましょうか。
◆メンターを見つけることが大事
学生:2つあって、1つ目はサンフランシスコで武者修行をしたというのは具体的に何をしていたのか、
2つ目は起業するには最初の一歩目を乗り越えていくというのがすごく難しいと思うんですが、
その辺についてアドバイスや経験を教えてください。
石田:1つ目についてですが、サンフランシスコで4人でサービスを創るつもりだったんですが、
前半はtrippieceってなんなのという議論を毎日ひたすらしていました。
これは本間さんという今は楽天の執行役員で、当時はソニーでアメリカにいたのですが、
彼に「おまえらさ、トリッピースって何?全員同じ答えが出る?ほんとにみんなで共有してんの」
って言われたんですね。たしかに、トリッピースって僕の原体験から創ったので、
こいつらほんとにわかってんのかなと。
始めのサイトも僕の思っていたものと違うものだったんですね、それを口に出せずにいたんです。
やっぱり僕創れないんで、エンジニアにちょっと遠慮してしまったんですね。
あれって今思うとすっごく良く無くて、本間さんに言われて4人とも納得して、
trippieceって何なのかっていうのをおれがひたすらしゃべって、みんながひたすらたたいてくる
というのを丸一週間、毎日6、7時間くらいほとんどケンカ状態で話し合ったんですね。
やっと、一週間くらい経ってから答えが出たんですね。
で、そっから再度創ろうと言って、デザインにおとしこんで開発する、
というようなことをやっていましたね。
2つ目については、シチュエーションにもよってくるので、難しいのですが、
一つ目はユーザーをしっかり見る事ですね。サービスを立ち上げるときに2つあって、
ニーズにフィットさせるか、新しい事をやるかの2つしかないと思っていて、
前者だったら最初のリリースの段階でウケがいいか悪いかですべてがきまる。
新しいマーケット創ろうとしたらすごい大変なので、気の長い作業なので、
そこに対するあきらめない志があるか。
特に前者の場合は、サービスを創るという点でちゃんとユーザーをみて、
それがニーズがあるかどうか調査して、どんなサービスを創るかを企画していって、
ここですべて決まると思っています。
それがビジネスとして成功するという話だと、マネタイズができるか、バイアウトできるか
になってくると思うので。マネタイズ方法はパターンが決まっているので、そのパターンの
どれに当てはまるかを予め検討しておくことですね。
バイアウトをしたいのであれば、分かりやすく言えばYahoo!さんが買ってくれるかどうか、
IT系だと買収先ってそんなにないので、Yahoo!さんをベースに考えたらいいんじゃないかなと。
サービス設計に関してはニーズをみてマネタイズ意識して作り込めるかどうかですね。
とくにメンターがいるといいですね。自分たちにアドバイスしてくれるメンターは
起業経験があった方がいいです。
やっぱり投資家と起業家って全く違う生き物なので、僕も今までにいろんな方から
アドバイスしてもらって来て、結局98%は捨ててきました。
自分の中でこれは良い、正しいと思うものを選んできました。
最初はその取捨選択がすごい難しいので、自分が信頼できる人を数人選んでメンター
としておくことが大事です。起業している方の方が99%正しいです。
ブログとかで良い記事がたくさんあって、このブログにこのケースの問題解決方法
っていうのが書いてあって、割とそういうのって当てはまることが多いので、
そういうのをみて勉強するってことですかね。
◆メンターに好かれるスキルがやっぱり大事!
渡邊:メンターを見つけるにはどうすればいいんですかね。
石田:やっぱり会いにいくっしかないですけどね。あと、気に入ってもらえるかどうか。
別にこっちがメンターだと思わなくても、向こうが勝手に思ってくれる分には問題ないので。
けっこう腹黒い考えですけど(笑)
成功するためには手段は選ばない方がいいので、とにかく気に入ってもらう。
その中で、この人の感覚と自分の感覚が近いっていう人っていると思うんで、
そのような人に会うまでひたすら会いにいき続けるってことじゃないっすかね。
渡邊:かわいがられるって話ですけど、これってやっぱりスキルだとおもうんですよね。
天性で好かれる人っていると思うんですけど、わりかし8割くらいの人はスキルで何とかなるかな
と思っていて、まあスキルとマインドセットかな。
僕ちょっと勘違いしていたんですよ。みなさんくらいのときに、広告論文とかで賞をとったりしていて、
それこそ僕頭いいと思ってて、僕の周りにいる学生のことくそだと思っていたんですよ。
サイバー入ったときも、勝手に自分のこと本物のルーキーが入ってやったぜみたいな、
相当ダメなやつだったんですけど、そういうやつって結局何を言い出すかというと、
おれがいかにすごいかということを言い出すんですよね、
先輩とかに対して。そういうやつって大抵かわいがられないんですよ。
で、かわいがられないと仕事がまわってこなかったりだとか、
有効なアドバイスをもらえないですし、飲みにも連れて行ってもらえないんです。
そうすると結果どういうことが起きるかというと、サイバーって比較的若い人を
昇進させてくれる会社なんですけど、2年間全く出世しなかったんですね。
だから、僕も採用の立場とかになって、学生さんたちとかとこのような場で話すんですけど、
中にはやる気がから回って、おれこんなにすごいんですけど、
みたいなことを言ってくる人がいるんですけど、
結構損してるなーって思ったりするので、かわいがられるスキルというのは、
ゴマをするとかそういう意味ではなくて、自分なりに考えてもらえるといいんじゃないかなと思います。
石田:そうですね。今聞いている中で、自分はちげーよと思っている人こそそうですね。
これは僕もそうだったので、逆の立場だったら俺ちげーよって思ってたと思うんですけど、
これは押し殺した方がいいですね。
成功するのに自分のプライドっていうのは一番いらないモノなので、捨てて考えた方が得です。
◆「あきらめないこと」。すべては、これに尽きる。
学生:目的、目標に向っていく上で、避けられない問題があったときにどのように対処しますか。
石田:簡単で、あきらめないことです。(会場笑)
いや、もうそれにつきます。(笑)
問題って状況によって全く答え方が違うので、結局問題を直視して逃げない、
あきらめずに一つ一つ問題をつぶしていくしかない。
例えば、最近あった事だと2回目だったんですが、
金がなくなりそうだ、キャッシュアウトして倒産しそうだ、
という問題を直視してどうすればいいか、金を稼ぐか、金を集めるか、もしくは金を借りるか、
そのときは金を集めるという決断をして、VCからお金を集めたというところですね。
なので、問題自体を直視してひたすらあきらめず、くじけず解決するしかないという感じですね。
みんな結構あきらめるんですよ。これが。
渡邊:みなさん『ストーリーとしての競争戦略』という本読んだ事あります?
もし経営とか好きな人はぜひ読んでもらいたいんですけど、一橋の楠木先生という方が
書いている本なんですけど、彼にShake100にきてもらったときに、
藤田社長って粘り強い経営者ですよねとおっしゃっていて、
アメーバって僕が入社したとき、アメブロというブランドで存在したんですけど、
みんなからコテンパンに言われてたんですよ。
何かを始めるときって周りからすごい言われるんですよね。
起業したときに投資家からそんなことやるなよって言われるだろうし、
いろんな人からアドバイスと言う名の避難をくらうんですよ。
で、そうしたときに負けずにやり続けると、いつのまにか今のアメーバは
ブログのプラットフォームでは一番をとってますし、やり続けるというのはすごい大事だと思うんで、
あきらめないって結構端的なんですけど、端的に重要だなって僕も思います。
◆調達した2億円は「人材」と「マーケティング」へ。
渡邊:では他に聞いてみましょうか。
学生:2億円資金調達してその使い道を知りたいです。
石田:はい、一億円は人材に使います。一億円はマーケティングに使います。
マーケティングというのは、認知を広げるっていうのと、実際に使ってみにいってもらうのと、
この2つの使い道があると思ってます。
CMではなく、TVに10本くらい出させてもらったんですが、
みんな楽しそうにしてる映像が流れるんですね。
それが僕らの一番のPRです。
◆起業したいのなら、起業して考えた方が早い。
渡邊:ではもう1人くらい質問。
学生:もし一年間あったら、何もさらさらな状態から起業するために何かするとしたら、
何をしますか? 経営スキルとかプログラミングとか・・・
石田:はい、起業します。
起業自体の経験はやっぱり、起業しないとなかなかうまく行かないので、
起業してからいろいろ考えます。
起業する時には、実際のリサーチは最初に資金がかかりますが、2、30万の後は、
赤字企業であれば毎年7万円ですむので、それくらいの維持費は勉強だな
と思えばいいんじゃないですかね。
本当に起業したいと思っているひとは早めに起業することをお勧めします。
ただ会社の年数をできる限り早い段階でIPOしたいという目標がある方はいろいろ勉強してから
やったらいいんじゃないかと思います。
僕の場合はやってからしか考えられないタイプの人間なので、
やってから考えた方が早いなーとおもってます。
渡邊:堀江さんがこの前小暮太一さんとバトって、
下積み至上主義を撤廃しろみたいな、あれってそうですよね。
特に起業家の経験値があるわけでもないんですが、
学生のころにちょこっと学生起業という学生というのに守られた起業
だったので、言行ほどの覚悟はもってなかったので、
僕の中で起業家としての決断経験値ってのがないんですね。
会社のスキルと起業家のスキルっていうのは違うので、
先ほど手を挙げていただいた起業家志望の人は
若ければ若い程いいですよね。
僕もちょっと結婚してしまったので、若干二の足をふむんですよ、独り身のときより。
トライアスロンとかも始めると、150万するバイクとか買いたいなーと思うと、
起業してらんねーなーみたいな、冗談ですけど。
そういうものができる前に一個失敗しておくといいのではないかと、
31歳のおじさんは思いました。
石田:1社目は失敗していいっすよ。僕は一社目ですけど、たまたまうまくいってますけど、
10人に9人はうまく行かないんで、単純に成功確率って低いんですよね。
だからまず挑戦するだけ自分をたたえてやっていいと思います。
僕の周りでも、起業してうまく行かずに、その経験を生かして、
電通とか商社とか行っている人間もたくさんいます。
だから全然恥じる必要はないと思ってて、
また、アントレプレナーの良い世界は挑戦者である限り
何回でもそれを受け入れてくれるんですよ。
失敗者をけなす世界はなくて、よくやったとたたえるのが僕たちの世界、ポジティブな世界なので、
そういう意味では失敗してもいいという考えでやるのはいい心構え。
渡邊:変な例なんですけど、失敗した経験値のあるやつってすごいおもしろいじゃないですか。
これまじめな話で例が悪いだけなんですけど、失敗経験って人生を豊かにしてくれるんですよ。
失敗というモノに対して認識を変えるだけで、だいぶ良くなると思うんですよね。
〜オフレコ〜
■大事なことは「コンセプトを決めて、絶対にぶらさないこと」。
渡邊:みなさんの世代で起業しますってときに、イメージしやすいのはサービス設計だとか、
スマートフォンとかソーシャルメディアの時代なので、トリッピースで培ってきた
サービス運営ノウハウなど、役に立つのではないかと思って、
なんかトリッピースをやって来た上で、これサービス的によかったなーと思う事
があれば知りたいなーと思うんですが。
石田:一番大事なことはコンセプトを決めて、それが良いのであれば絶対にぶらさない
ということで、例えばトリッピースは「みんなで旅をつくるサービスです」とうたっているのですが、
じゃあみんなで旅をつくるってことはどういうことなの?
っていうのをいくつか定義づけてそれを絶対にぶらさないようにするってことですね。
■自分をラベリングすることが、TV出演につながった。
渡邊:さっきの話をちょっと細かく聞くと、最大のマーケティング施策はTVですね
という話があって、誰もがTVに出れるわけではない中で、
若手起業家代表みたいな感じで言行が取り上げられている気がしてるんだけど、
何かやったんですか?
石田:サービスと自分自身のブランディングというと、サービスが結果的にラッキーだったんですが、
旅行シーズンになるとTVで旅行特集みたいなのやってるじゃないですか。
それがどこもおなじような番組報道してるんでつまんないから、オリジナリティのために
新しいサービスみたいな形の取り上げ方みたいなのがあった。
TV番組って絵がとれるのが大切で尺が長い方がいいんですよ。旅行一回取材してもらえば、
いくらでもとれるんですね、1時間でも2時間でも。だから絵になりやすかった。
あとは、たまたま平成元年生まれで、「平成生まれの起業家」みたいな形で、
その中でも早く波に乗ったみたいに見せて、勝手に「平成起業家」みたいなのを、
あまり名乗りたくないのですが、メディアの方とか、情報を発信してくれるVCの方には、
「僕は平成生まれの起業家なんですよ、平成生まれの起業家でIPOはまだいないので、
僕はそれを狙えるんですよ」
っていうのを情報として認知させておくことで、なんかあったときに、
「石田言行ってやつがいるよ」と紹介されるように、
信頼を構築しておくってのが成功した要因かなと。
渡邊:なんでこれを質問したかというと、この前とあるPRエージェンシーの社長さんと会って
スタートアップのマーケティングを頼まれることが増えて来たという話があって、
調達額でいうと10億円くらいまでは社長が出て行った方がいい、と結論づけていたんですが、
思い返してみると、昔の藤田晋さんは前にでまくっていたわけですよね。
早めに最年少上場みたいなこともやって、でも実際今くらいのサイバーエージェントの規模になると
社長は出て行かないんですよね。
どちらかというと、僕らのようなプロダクトがでていったりだとか、創っている人がでていったりだとか、
会社の成長フェーズによって社長のPRにおける役割って変ってくると思うので、
今の話のように平成元年生まれの起業家とかみたいな感じでラベリングする
ように努力するのは必要だし、そういうのができるように一番をとることが大切ですよね。
石田:大切ですね。例えば、よく言われる話ですけど、
「日本で2番目に高い山は何ですか」
って質問に結構な方は答えられないんですよね。
それと同じように、一番には意味があると思います。
渡邊:最近のスタートアップの社長さんっていい人が多いんですよね。
livedoor時代の社長って殺伐となんかお金を稼ぎにいくイメージがあって、
それをファンドの人たちがわいわいやってたマネーゲームのような感じ。
割と最近、trippiceも道玄坂に引っ越して来てくれて、
U-noteの小出君だったり、Schooの森君、nanapiとか、メニーとかも1分、2分圏内に
集まって来てきていて、みんなここら辺の社長さんって性格いいんすよ。
ちゃんと腹の中は黒いんですけど。
変に嫌なやつっていない? さっきの話にもあったけど、
自分から「平成元年の起業家です」って名乗るの恥ずかしくない?
ちゃんとネオヒルズ族の方は言ってくれるんですけど。
そういう恥ずかしさがありつつも、言わなきゃいけないという
社長業務もちゃんとある気がしていて。
石田:ありますよありますよ。学生起業とか正直どうでもいいとか思いつつ、
「学生起業家です」とちゃんとラベリングするのは、
大事な社長業だと思っています。
渡邊:本音は本音であるんだけど、ちゃんとラベリングする。
これはさっきのかわいがられるスキルに近いと思うんですけど、スキルでなんとかなるものなので。
みんなも分かっているんですよね、言行がTVで「平成元年起業家です」って言ってても、
あれ本音でいってないなーって中にいれば分かるじゃないですか。
そういう理解者をちゃんと作った上で、そういうラベリングをするのは
すごい大事なんじゃないかと思います。
じゃあまた、質問してみましょうか。
■学生の質問タイム〜Part2〜(一問一答形式)
◆数字を気にしない。自分の感覚を大事にする。
学生:メンターとか投資家の方から、いろんな視野・視点から、アドバイスを全て取り入れてしまうと、
サービスが広がりすぎちゃって、自分として良さがなくなったりするじゃないですか。
そのようなメンターの方についてもらったからこそ苦労した事などあったら、教えてください。
石田:まさにそのようなことはありますね。(会場笑)
十人十色の意見を言ってくるので、無視するって作業が大事。
基本はメンターじゃなくて、ユーザーが本当のお客さんなので、ユーザーに声を聞く。
学生(同):例えばユーザーの反応って言うのは、ネット上だとユーザー数が増えたり減ったり
数字をみれば分かると思うんですけど、
一方数字が増えたからといってユーザーみんなが喜んでいるといったらそうとは限らないと思っていて、
つまり、そのためにはなんでもやればいいってのはちょっと違うと思っていて、
数字と成功の度合いって言うのは計れないとおもってるですけど。
石田:僕は数字気にしないです。僕はユーザーと旅に出かけます。自分の感覚を大事にします。
極論的な話をすると、trippiceっておれのサービスなので、おれが好きじゃないサービスはしない
っていう気持ちでやってます。これは半分本気で半分冗談なんですけど。
愛してくれる人、さっき恋愛に例えましたけど、同じような事だと思っていて、
基本的に1人の人に愛してもらう、で100人に愛してもらえればいい。
1000人に愛してもらうよりも。
だからまず100人に愛してもらえるサービスを創る、ということだと本当に思います。
◆お金をかけずにマーケティングをするには、戦略PRを。
学生:サービスを作ったときに小さくてお金使えなくて、マーケティングが難しいと思うんですが、
良いアドバイスないですか?
石田:テレビの露出の方法とか、そういうPR戦略を地道にやっていくことですね。
なんだっけ「戦略PR」でしたっけ。
これ分かりやすくて、米国系のPR会社の方が書いた本なので読んでみてください。
渡邊:マーケターというとお金をかけてなんとかするというのはだれでも考えつくんですよ。
無料でどんなことができるかというアイデアを出してみると、戦略PRが磨かれてきます。
あと大事なのが、社会性とか公共性とキーパーソンをどうやって捕まえるか、というのがすごく大事なんで。
平成生まれの起業家とか社会性のあるものって面白いとおもってくれるんですよ。
みんなの面白いと思うものをテレビは採用するので、社会性とか公共性をもったテーマが設定できるような
頭をつくれると、結構PRにつながってきます。
みたいなことが、さっきの戦略PRという本に書いてますので、参考にしてみてください。
◆仕事もプライベートの一部。
学生:石田さんの理想のライフスタイルってありますか?
石田:仕事をプライベートの一部だと思っているので、
自分の好きな事ばっかりできている状態じゃないですかね、仕事も含めて。
◆内定辞退して起業した理由は、面白そうだったから。
学生:就職活動して博報堂から内定をもらったのにけってまで、起業した理由はなんですか?
新卒で入れなくて不安とかはないのですか?
石田:理由は面白そうだったから、楽しそうだったから。そっちの方が自分ぽかったから。
自分がうけたら採用してくれるっしょという、楽天主義者なので。
たぶん今失敗してもどっかの会社が雇ってくれるので。
でしかも、割と自分が選択できるくらいな。
それくらい自分の力を磨いておく事の方が大事だろうな
とという風に思っているということですね。
◆アイデアはどうやって思いつくのか?
学生:面白いと思った事、サービスというものはどのようなときに思いつくのか、
それは考えようとして思いつくのか、旅など経験をしていて自然的に発生するのですか?
どうやったら生まれるんですかね?
石田:trippiceの場合は自然的で、バングラデシュの旅という経験からですね。
僕考えたりする事ないんで。どちらかというと感情的なタイプの人間なんで。
自分が好きだと思う事をいろいろ体験することですね。
今までした事ない、こんなことあるんだってときにこれ面白いというのがある気がしますね。
◆15人参加したら15カ国から参加がある状態を当たり前に。
学生:石田さんの中で成功したトリッピースの世界観と、
mixiの方が加わられたという経緯を教えてください。
石田:旅行者1000万というのを成功の定義にしています。
でそれはどんな世界観かというと、15人参加したら15カ国から参加がある
というのが当たり前になるサービスを目指しています。
また2点目、小泉さんは元mixiの取締役だったんですけど、
出会ったのはMOVIDAのDemoDayというものがあって、そこの場に小泉さんがいた。
アドバイスをもらっているうちにメンターとして価値観が近く、
よりアドバイスを求めるようになった。
向こうもタイミングがたまたまフリーだったので入ってもらった、ということですね。
■好奇心は大切に。時間は有限、取捨選択できない人は弱い。
渡邊:簡単に最後、みなさんにむけてメッセージ、今日をまとめていただければと。
石田:まず、好奇心を大切にするっていうことと、取捨選択をするってこと。
時間が限られているので、捨てられない人は弱いと思います。
これがやりたいというものを一つに絞らないと、すごい弱いと思いますので、
いろんなものに手を伸ばしているうちはいいですが。
決めたら一つに絞ってください。彼女も。(笑)
で、一歩ふみ出すのって怖いんで、怖くなったら一歩ふみ出してみる。
それだけをちゃんと実行することでおもしろいほどいろんな事が見えてきます。
あとは、あきらめないことですね。
そのときに大事なのは、目的はどこなのか。
起業したかったのか、世界平和を成し遂げたいのか、
起業したいだけじゃ弱いと思うので、その目的意識ですね。
に対してあきらめないという精神を持っておく事が大事だと思います。
最後に大介さんとはダブルサバイバーというビジネスアスリートが集う、
トライアスロンとかフルマラソンとかロードバイクとかやっているんですけど、
その中でロードバイクに「シャカリキ!」という漫画がありまして、
このいい名言がありますので、それを話して終わりたいと思います。
『自転車にバッグギアはない、前進し続けるしかねーんだ』
人生後戻りはできません。前に行くしかないです。
過去をみて元気をもらう事は大事ですが、前にしか自分の未来はないので、
前を向いて勇気を振り絞って、一歩一歩進んでいただければなと。
何かしらコラボレーションするときなどございましたら楽しみにしています。
本日はご清聴ありがとうございました。
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