卒業生インタビュー

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卒業生起業家インタビュー 稲村行真(中央大学3年合同会社wip-ty 代表)

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「仲間の真剣なフィードバックで、本当にやりたい事が明確になった。」

中央大学 法学部 3年(受講時)
合同会社wip-ty 代表
稲村 行真
WILLFU STARTUP ACADEMY 第18期生

—やらされ仕事は、面白くない—

元々大学入学時は、起業家になりたかったわけではなく、弁護士を目指して法学部に入学しました。
しかし、実際に2年間勉強してみた結果、あまり弁護士という仕事が自分に合っていない様に感じたため、バイト等を通じて改めて「自分のやりたいこと」を探して動き始めました。

その後は、元々自然に興味があった事から環境省の自然保護官を目指してみたり、アルバイトでも塾講師・飲食店・運送業・人材派遣など10社くらいの仕事を経験してみました。
結果的にこの経験から分かった事は、何の仕事をするにしても「人から言われた事をこなすだけの仕事は面白くない」という事でした。
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—「起業家」という仕事との出会い—

転機は2年の終わりに参加した、とある起業家さんの下でのインターンでした。
インターン先の起業家さんは地域活性化の事業に取り組んでおり、自分の好きな事に対して凄く楽しそうに、でも真剣に働いていました。
そんな姿を見て、自分もこんな風に働きたいと強く影響を受けたんです。

「起業家になりたい」という方向性が定まってからは、すぐに起業に向けた行動を始めました。
まずは自分で考えたプランをもとに、大規模なビジネスプランコンテストや、大学内でできた起業家サークルに参加し、やりたいと思っていたフェアトレードの事業に取り組み始めました。

そうやって動き始めてはみたものの、法学部で経営スキルも無かった自分1人では、なかなか思ったように売上も上がらず、事業が停滞していました。
そのため、ゼロから経営スキルを学びつつ、自分の事業の拡大にもつなげられる場が無いかと探した結果、出会ったのがWILLFU STARTUP ACADEMYでした。

—チームで事業に取り組んで、初めて見えた課題—

WILLFUでは、2〜3人のチームを組み、半年間で3回事業立ち上げを行います。
自分1人で始めたときと違って、チームで事業に取り組んでみて得られたものは、大きく2つありました。

1つ目は、自分が今までプランを作る時に考えていたレベル感と、実際にマーケットで求められるレベル感の差の大きさです。
対面販売事業に取り組んだ際、渋谷周辺の地図にWi-Fiスポット等有益な情報を加えて売ろうと考えました。
しかし、いざ事業期間がスタートしてみると、予想に反して全く売れず、改めて、自分が「これくらいで売れるだろう」と考えたレベル感では全然ダメで、本当に価値ある物を作るためには多くの観点からのフィードバックや、実際の顧客の声から改善を続けなければいけないという事に気づきました。

2つ目は、自分の本当の強みと弱みが、実践と周囲からの本気のフィードバックを通して明確になった事です。
実際に3回も新たな事業に取り組むと、必然的に困難な状況にも沢山ぶつかります。
今までは1人で考えて改善するだけだったのですが、その状況を振り返りの場で共有する事で、今まで気づいていなかった観点から毎回多くのフィードバックをいただき、自分の性格上の課題までを改めて発見することができました。
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—自分の「本当にやりたいこと」—

こうやって自分の課題が見えてくる中で、気づいた事がもう一つありました。
「起業する時に最も大事なのは、自分の大事にしている価値観や志の整理である。」という事です。
単純にビジネススキルを学ぶだけなら、本を読むなり、セミナーに行くなり色々方法はあります。
しかし、「本当に自分がやりたい事は何なのか」という軸がしっかりしていないと、結局途中で事業が止まってしまうという事に気がつきました。

この「本当にやりたい事」ということは、1人で考えていてもなかなか見えてくるものではありません。
WILLFUでは、ただ頭で考えるだけでなく、本気で市場で通用するようなレベル感で真剣に考え抜いたプランを3回も実行に移します。
自分も元々やっていたフェアトレード事業を含め複数の事業に取り組み、実施後にはクラス全員で事業の結果について振り返りました。
この振り返りの場は実際に事業に取り組んだ後になるため、周囲の仲間もプランに対してだけでなく、僕の行動まで見た上で本気のフィードバックをぶつけてくれました。

その結果、元々自分のやりたい事だと考えて取り組んでいたフェアトレード事業が、実は「自分の本当にやりたい事」とは少しずれていた事にも気づく事ができました。
この環境があったからこそ、6ヶ月という短い期間で自分の軸を理解し、整理する事ができ、非常に有意義な時間だったと思います。

—今後の方向性と、メッセージ—

WILLFUを卒業してからは、この「自分の本当にやりたい事」に沿った事業として、農業系か音楽系のサービスを立ち上げていく予定です。

僕はこの半年間で「とりあえず起業してみたけど、どうすればうまくいくか分からない」という状態から「起業に必要なスキルが身に付き、必要な思考レベルの高さが分かり、自身の志が整理出来ている」という状態まで飛躍的に成長をできました。
普通に学生生活を送っているだけでは、自分の本当にやりたい事や、強み・弱みなんてなかなか見えてくるものではありません。
入塾前の自分のように、「やりたい事が分からずモヤモヤしている」「起業にしてみたいけど、スキルがなくて不安」という人が、WILLFUで過ごす半年間で、自分の本当にやりたい方向に1歩踏み出せるようになる事を、僕も心から応援しています!
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