卒業生起業家インタビュー 柴田海渡 東京理科大学3年 BOATPUNK代表
「小物のオリジナルブランドを立ち上げ、
経営スキルの定着を通じて、利益額10倍に」
東京理科大学3年(受講時)・BOATPUNK 代表 柴田海渡
WILLFU STARTUP ACADEMY 第8期生
ー社会の「型」にはまるのは、嫌だー
会社員になると、堅苦しい「型」にはまって仕事をする。
そんなイメージがあり、漠然と、嫌だなと感じていました。
一方、大学2年の時に訪れた東北ボランティアで、
イキイキと働くスタッフさんに魅了されました。
「情熱を持って、誰かの笑顔のために働く」
そんな人たちが自然体で集まるコミュニティを創れないか、
考えるようになったのです。
でも、何から動いたらいいかわからず、
ふと手にしたのが、ドラッカーの「マネジメント」という書籍でした。
そこから、経営書にはまり、多くの書籍で勉強しましたが、
実際の事業立ち上げのために、何をすればいいのか、
分かりませんでした。
そんな時にネットで目にしたのが、ウィルフの記事でした。
「大学生」が「事業を創る」という内容が気になり、
リアルな事業立ち上げの経験をつめれば、
社会への理解も深まると考え、入塾を決めました。
ー現場の改善から知った、本物のお客さま視点ー
WILLFU STARTUP ACADEMYでは、
実際に3回の事業立ち上げを行います。
強く印象に残っているのは、慶応SFCの学祭で、
ボディペイント事業を立ち上げたことです。
学生へヒアリングし、事業仮説を立て、
学祭を”盛り上げる”ことにニーズがあると見立てました。
そこで、盛り上げるためのボディペイントサービスを立ち上げたのです。
しかし、初日は惨敗。4〜5人にしか購入してもらえませんでした。
初日の夜、チームメンバーと講師を含めて、何で売れないのか、
どうすれば良いかを考えました。
振り返りの中で、学生よりも、
地域の小学生が多く来ていること、
「盛り上げ」よりも「オシャレ」の方が、
顧客が反応することに気づきました。
そこで、大幅に方向転換し、
商品もラメ入りのオシャレなデザインを増やし、
声かけもガラッと変えました。
すると、2日目のお客さまの反応が一変したのです。
小学生の女の子が、「オシャレ!」と喜んでくれ、
買ってもらえるようになりました。
宣伝に歩いていても「どこでやってるの?」と
声をかけられたり、ボディペイントをして
嬉しそうにしている人が増えたのです。
その姿に感激したんです!
お客さまの声や反応を基に事業を磨くと、
些細な違いでも、喜んでくれる人が増え、
収益が増えることを体感しました。
それまでも、「顧客視点」の重要性は、
何度も言われていましたが、あくまで、
「自分たち視点で、お客さまが喜ぶと思い込んでいるもの」を、
売っていた事に気づきました。
本当の顧客視点は、
お客さまの声や反応を踏まえてこそなんだと実感しました。
ーニッチ分野でのオリジナルブランドを立ち上げー
最後の1.5ヶ月は、卒業後に立ち上げる事業を考え、磨き上げます。
大学の研究も重なりきつい時期でしたが、
ずっと考え続けていました。
授業の中で、自分が向いている事業領域を洗い出した時、
昔から、創作活動が好きだったことや、
立ち上げた手芸サークルの出店が楽しかったことが
強く心に残っていることに気づきました。
そこで、ものづくりをテーマに、
スチームパンクというジャンルの作品に特化して
製造・販売しようと思い当たりました。
手芸サークルの活動で会ったデザイナーや知り合いに、
ヒアリングすると、スチームパンクの分野は
ニーズがあるのに、創作難易度が高いため、
生産している人が少ないとわかりました。
そこで、この分野で勝負することを決めました。
ー顧客視点にこだわり、利益額が10倍にー
事業プランを練り、ウィルフ卒業後、
スチームパンクに特化したアクセサリーブランド
“BOATPUNK“を立ち上げました。
BASE ⇒ http://boatpunk.thebase.in/
minne ⇒ https://minne.com/blue-boat3
WEB上での販売をスタートしましたが、
顧客の声を知るべく、
積極的にイベント出店しました。
ウィルフで学んだマーケティングスキルを活かし、
一瞬で世界観を伝えられるディスプレイや、
部品が動く商品を見せて手に取ってもらうなど、
こだわり抜きました。
5月に2回目の出店をした際には、
受講前に出店した時と比較して、
利益額も10倍ほどに伸び、顧客視点の重要性に改めて気づきました。
1回目の出店からのリピーターの方もお越し下さったことで、
お客さまからの期待を感じ、とても嬉しくなりました。
モノ作りは、アーティストの世界観や思いが作品に宿ります。
元々は自分1人だった創作活動でしたが、
自分の大切にしたい思いが、作品を通して
多くの人に伝わっていく事に、感動しました。
―自分の軸に気づく―
今後は、モノ作りの企業に就職しつつ、
今のブランドも続けていこうと思っています。
当初、会社員として、
型にはまるのは嫌だと思っていましたが、
自分で事業を立ち上げてみたことで、
「型には、背景があり、型を活用することで、
サービス提供が効率化できる」と分かりました。
型を、背景を踏まえて学べれば、
一段高い視点に立てるし、大企業での経験も学びになる。
また、世の中が変化しても、背景に合わせて、
自分で型自体を変えていくことができると思ったのです。
起業経験を通じ、人に喜んでもらえるものを
提供することが自分にとって大事だと気づきました。
なので、今は自分の事業でも、企業でも、
自分が大切にしたい思いをベースに活動していく事が
一番大事だと考えています。
モヤモヤしていた大学2年の時の
僕と比べると大きく変化していることに驚きます。
実際に起業経験を積まなければ、
会社員の仕事の意味も分からなかったですし、
本当に僕にとって何が大切か分からなかったと思います。
もし、何か形にしたくて踏み出せない人がいれば、
一度飛び込んでみてほしいと思います。
これからも、僕は顧客視点に立ち、
アーティストの情熱が適切に伝わるモノ創りを拡げていきます。
「小物のオリジナルブランドを立ち上げ、
経営スキルの定着を通じて、利益額10倍に」
東京理科大学3年(受講時)・BOATPUNK 代表 柴田海渡
WILLFU STARTUP ACADEMY 第8期生
ー社会の「型」にはまるのは、嫌だー
会社員になると、堅苦しい「型」にはまって仕事をする。
そんなイメージがあり、漠然と、嫌だなと感じていました。
一方、大学2年の時に訪れた東北ボランティアで、イキイキと働くスタッフさんに
魅了されました。
「情熱を持って、誰かの笑顔のために働く」
そんな人たちが自然体で集まるコミュニティを創れないか、考えるようになったのです。
でも、何から動いたらいいかわからず、
ふと手にしたのが、ドラッカーの「マネジメント」という書籍でした。
そこから、経営書にはまり、多くの書籍で勉強しましたが、実際の事業立ち上げのために、何をすればいいのか、分かりませんでした。
そんな時にネットで目にしたのが、ウィルフの記事でした。
「大学生」が「事業を創る」という内容が気になり、
リアルな事業立ち上げの経験をつめれば、
社会への理解も深まると考え、入塾を決めました。
ー現場の改善から知った、
本物のお客さま視点ー
WILLFU STARTUP ACADEMYでは、
実際に3回の事業立ち上げを行います。
強く印象に残っているのは、
慶応SFCの学祭で、
ボディペイント事業を立ち上げたことです。
学生へヒアリングし、事業仮説を立て、
学祭を”盛り上げる”ことにニーズがあると見立てました。
そこで、盛り上げるためのボディペイント
サービスを立ち上げたのです。
しかし、初日は惨敗。4〜5人にしか購入してもらえませんでした。
初日の夜、チームメンバーと講師を含めて、何で売れないのか、
どうすれば良いかを考えました。
振り返りの中で、学生よりも、
地域の小学生が多く来ていること、
「盛り上げ」よりも「オシャレ」の方が、
顧客が反応することに気づきました。
そこで、大幅に方向転換し、
商品もラメ入りのオシャレなデザインを増やし、声かけもガラッと変えました。
すると、2日目のお客さまの反応が一変したのです。
小学生の女の子が、「オシャレ!」と喜んでくれ、買ってもらえるようになりました。
宣伝に歩いていても「どこでやってるの?」と声をかけられたり、ボディペイントをして
嬉しそうにしている人が増えたのです。
その姿に感激したんです!
お客さまの声や反応を基に事業を磨くと、
些細な違いでも、喜んでくれる人が増え、
収益が増えることを体感しました。
それまでも、「顧客視点」の重要性は、
何度も言われていましたが、あくまで、
「自分たち視点で、お客さまが喜ぶと思い込んでいるもの」を、
売っていた事に気づきました。
本当の顧客視点は、
お客さまの声や反応を踏まえてこそなんだと実感しました。
ーニッチ分野での
オリジナルブランドを立ち上げー
最後の1.5ヶ月は、卒業後に立ち上げる事業を考え、磨き上げます。
大学の研究も重なりきつい時期でしたが、
ずっと考え続けていました。
授業の中で、自分が向いている事業領域を洗い出した時、
昔から、創作活動が好きだったことや、
立ち上げた手芸サークルの出店が楽しかったことが
強く心に残っていることに気づきました。
そこで、ものづくりをテーマに、
スチームパンクというジャンルの作品に特化して
製造・販売しようと思い当たりました。
手芸サークルの活動で会ったデザイナーや知り合いに、
ヒアリングすると、スチームパンクの分野は
ニーズがあるのに、創作難易度が高いため、
生産している人が少ないとわかりました。
そこで、この分野で勝負することを決めました。
ー顧客視点にこだわり、利益額が10倍にー
事業プランを練り、ウィルフ卒業後、
スチームパンクに特化したアクセサリーブランド
“BOATPUNK“を立ち上げました。
BASE ⇒ http://boatpunk.thebase.in/
minne ⇒ https://minne.com/blue-boat3
WEB上での販売をスタートしましたが、
顧客の声を知るべく、
積極的にイベント出店しました。
ウィルフで学んだマーケティングスキルを活かし、
一瞬で世界観を伝えられるディスプレイや、
部品が動く商品を見せて手に取ってもらうなど、
こだわり抜きました。
5月に2回目の出店をした際には、
受講前に出店した時と比較して、
利益額も10倍ほどに伸び、顧客視点の重要性に改めて気づきました。
1回目の出店からのリピーターの方もお越し下さったことで、
お客さまからの期待を感じ、とても嬉しくなりました。
モノ作りは、アーティストの世界観や思いが作品に宿ります。
元々は自分1人だった創作活動でしたが、
自分の大切にしたい思いが、作品を通して
多くの人に伝わっていく事に、感動しました。
―自分の軸に気づく―
今後は、モノ作りの企業に就職しつつ、
今のブランドも続けていこうと思っています。
当初、会社員として、
型にはまるのは嫌だと思っていましたが、
自分で事業を立ち上げてみたことで、
「型には、背景があり、型を活用することで、サービス提供が効率化できる」と分かりました。
型を、背景を踏まえて学べれば、
一段高い視点に立てるし、大企業での経験も学びになる。
また、世の中が変化しても、背景に合わせて、自分で型自体を変えていくことができると思ったのです。
起業経験を通じ、人に喜んでもらえるものを
提供することが自分にとって大事だと気づきました。
なので、今は自分の事業でも、企業でも、
自分が大切にしたい思いをベースに活動していく事が一番大事だと考えています。
モヤモヤしていた大学2年の時の
僕と比べると大きく変化していることに驚きます。
実際に起業経験を積まなければ、
会社員の仕事の意味も分からなかったですし、
本当に僕にとって何が大切か分からなかったと思います。
もし、何か形にしたくて踏み出せない人がいれば、一度飛び込んでみてほしいと思います。