「起業家とはそもそもどんな職業なのか分からない」「起業家に向いているかどうか知りたい」などとお悩みの方もいらっしゃると思います。
起業家とはなにか？や、向いている人やなるための方法を知っておくと、起業を成功させやすいですし、これらを参考にするとより起業を始めやすくなります。
今回は起業家とは？実業家・経営者との違いから向いている人、なるための方法を解説していきます。この記事を読めば、起業について詳しく知れること間違いなしです！
起業家とはどのような職業か
起業家とは、自分で事業を立ち上げる人のことを指します。 起業家の業種は飲食、ハードウェア、医療、人材など様々なジャンルがあり、事業内容もバリエーション豊かです。 また、起業家は社長になることを意味するので、社長になれば贅沢な生活を送れると勘違いされがちですが、実際には利益を出さなければ、黒字化や、会社を存続させることができません。そのため、結果を出すためにひたすらコミットしているのが起業家の基本です。
実業家との違い
起業家と実業家の違いは実業家の方が、事業が限定的な点です。実業は「農業や工業、水産業、商業などの商品や原料の生産、売買に関わる事業」という意味で、起業家よりも事業が限定的です。そのため、農業や工業、水産業、商業などの商品や原料の生産、売買に関わる事業を営む人を実業家、事業全般を立ち上げる人を起業家と呼ぶことができます。
経営者との違い
起業家と経営者の違いは会社を経営している実態があるかどうかです。
経営者とは、自身で起業したかどうかに関係なく、会社を経営している実態があれば経営者と呼ばれます。会社を経営していれば、事業を立ち上げなくても経営者になれます。一方、起業家は自身で経営しているかどうかに関係なく、事業を立ち上げた実績がある人を起業家と呼びます。
事業家との違い
起業家と事業家の違いは事業を立ち上げるか、行うかどうかです。
事業家とは事業を「行う」人、起業家は事業を「立ち上げる人」と定義づけられます。
事業家は「事業を行って成功させた人」「事業を運営する人」など、事業を行うだけでなく事業を行った上で運営能力が高い人というイメージで使われることもあるなどの違いがあります。
起業家として働くことの魅力とは
次は起業家として働くことの魅力を紹介していきます。 起業家として働くことの魅力の一つ目は、自分のやりたい事業を創り上げることができる点です。会社で働く場合、中々自分のやりたい事業を立ち上げることは難しいですが、起業家になれば自分で立ち上げたい事業を仲間とともに立ち上げられます。 起業家として働くことの魅力の二つ目は、今までに実現できなかったことを実現できる点です。起業して立ち上げる事業は既存のサービスや環境では解決できないことを解決することを目的としているため、今までのサービスでは実現できなかったことを実現することができます。
起業家に必要なスキル
起業家に必要なスキルは様々ありますが、いくつか紹介していきます。
まずは専門的なスキルです。専門的なスキルや知識を元に競合と差別化を図って商品やサービスを展開していく必要があるからです。次に営業・マーケティングスキルです。商品やサービスを購入してもらうためにはまずその存在を知ってもらう必要があるため、クライアントの認知度を上げるためにマーケットでPRする必要があるからです。
コミュニケーションスキルや問題解決能力のスキルも必須です。クライアントや顧客と円滑な関係を結ぶためには高いコミュニケーション能力が必要ですし、何かトラブルが起きたときに冷静に対処できる問題解決能力も必要となってきます。他にも、事業をマネジメントする能力や、起業家として強いメンタルを持ち続けるマインドセットスキルも必要となってきます。
起業家に向いている人の特徴
起業家に必要なスキルを知ったところで、次は起業家に向いている人の特徴を紹介していきます。起業家に向いている人の特徴として、自分で決断したいという強い願望、理想的なライフスタイルへの強い憧れ、いじめや挫折を経験したことがある、などの特徴があります。他にもどんな特徴があるか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
特徴①自分で決断したいという強い願望
起業家に向いている人の特徴の一つ目は、自分で決断したいという強い願望を持っている方です。親が会社員や公務員でも、末っ子で自由に育てられてきた方や、親の所得が高く自分の思い通りに自分で判断して生きてきた方は自分で決断したいという強い願望を持っているケースが多いです。また、逆に親の所得が低く、早いタイミングで自立を求められてきた方も起業家に向いています。このような幼少期からの価値観形成の積み上げにより、自分で判断したいと強く感じ、どこかで起業や独立をしたいと考えやすくなります。
特徴②理想的なライフスタイルへの強い憧れ
理想的なライフスタイルへの強い憧れがある方も、起業に向いています。 誰でも「これくらいの生活を実現したいな」と考える生活水準がありますよね。 これは自身が育ってきた家庭環境から形作られることが多いです。親がどれくらいの広さの家で生活させてきてくれたのかや、どんな教育環境を提供してくれたかなど、自分が提供されてきたものを自分の子どもにも与えたいと思いがちです。自分が親から提供されてきた環境と同じような環境を実現させたいと考えている方は、本気でその生活を実現させようという想いで起業し、高いモチベーションを維持できるようになります。
特徴③いじめや挫折を経験したことがある
いじめや挫折を経験したことがある人も、起業家に向いている人の特徴です。 いじめが発生する原因として１番多いのは、周りと自分が異なる部分について多数の人間が否定することに起因します。いじめによる挫折経験が発生する理由は、学校や受験の場合は他人の基準で評価されるからです。いじめや挫折を経験したことがある方は既存の評価基準に当てはまらない可能性があります。そういった方が既存の評価基準で常に評価されるパラダイムの中にいることは、自分を曲げるか虐げられるかを強要され、辛い思いをし続けることが多いです。会社も同じで、大勢とは違う考えや行動をする人、既存の評価基準で生きづらさを感じる人などは自分で評価基準を作れる起業が向いています。
特徴④行動力や決断力がある
特徴の四つ目は物事を進める行動力や決断力があることです。起業したいという願望があっても、実際に起業するための行動力や決断力が無ければいつまでたっても起業することは出来ません。また、起業した後も事業にどれくらいのコストをかけるか、どんな戦略を立てて顧客を獲得していくかなど、大きな決断を迫られたり、積極的に行動しなければならない場面が出てきたりします。そういった場面で行動力や決断力がある人はスムーズに行動でき、起業を成功させやすくなるために起業に向いています。
特徴⑤好奇心旺盛で柔軟な考え方ができる
好奇心旺盛で柔軟な考え方ができる人も、起業に向いている人の特徴の一つです。どんな事にも興味を示して、他の人とは違うアグレッシブな考え方ができる人は、新しいことを取り入れたり、需要のあるジャンルに積極的に参入したりしていくことができます。起業は固定概念にとらわれずに常に新しい視点が求められます。好奇心旺盛さと柔軟な思考を持つことで、より事業の可能性を引き出すために起業の成功率が高まりますし、起業に向いているといえます。
特徴⑥事業を通して解決したい社会課題がある
特徴の六つ目は、事業を通して解決したい社会課題がある人です。既存のビジネスアイデアとは違って、新しいビジネスアイデアというものは「こんな課題を解決したい」という日常生活のふとした悩みから生まれることも多いです。そのため、解決したい社会課題がある人や、日頃から課題を積極的に解決していきたいという人は、起業家に向いているといえます。課題に直面した時に悩んで落ち込むのではなく、「どうすれば解決できるだろうか」と解決策を考えられるタイプなら、課題解決できる新たなアイデアも生まれやすいでしょう。
特徴⑦リスクを恐れず挑戦できる
リスクを恐れずに挑戦できる人も、起業家に向いている人の特徴です。
起業は必ずしも成功するとは限らず、多くの場合は失敗に終わります。
そんな失敗するかもしれないというリスクを恐れず、積極的に行動していくことによって新しいことにどんどんチャレンジしていく人は起業に向いています。
失敗を恐れて新しいことにチャレンジできなければ、いつまでも現状を打破することは出来ませんが、変化を恐れずに挑戦し続ける精神があれば起業を成功に導きやすいですし、新たな視点で起業を展開していくことができます。
起業家になるには何を準備すればいい？
起業に向いている人の特徴を知ったところで、次は起業家になるためのステップを紹介していきます。起業家になるためのステップとして、事業内容を明確にする、市場調査を行う、ビジネスプランを作成する、資金調達を行う、チームを結成するなどが挙げられます。 各ステップを踏むことで、起業を成功しやすくさせます。それぞれ詳しく見ていきましょう。
ステップ①事業内容を明確にする
まずは事業内容を明確にします。事業内容を明確にするには事業計画書を作成しましょう。事業計画書を作成すると、頭に描いている事業を整理できるメリットがあります。また、資金調達がしやすくなるメリットもあります。資金調達でのポイントは、銀行や投資家などに自社の事業の将来性があると納得させることです。このような説明の場で事業計画書を活用することで、口頭だけでは説明しきれない箇所も事業計画書で紙に落とし込んでおけば分かりやすく伝えることができます。事業計画書には「事業の内容」「収益を上げる方法」「収益の見込み」「収益見込みの根拠」をしっかりと明記することが重要です。
ステップ②市場調査を行う
事業内容を明確にしたら、次は市場調査を行いましょう。現在、どのジャンルに需要があるのか、人気が高いのか、ファンが多いのかを市場調査して、需要があるジャンルの商品やサービスを提供して販売できるようにします。ただし、需要がある分野でも、競合が激しくライバルが多い分野は、差別化を図らない限り成功するのは難しいです。なぜなら、すでに人気のある商品やサービスが確立していたり、競合と争う過程でコストオーバーになったりする可能性があるからです。一方で、需要があっても競合が少ないジャンルに参入すると、市場を独占できる可能性があるので起業を成功させやすいです。
ステップ③ビジネスプランを作成する
市場調査を行ったら、次はビジネスプランを作成します。
ビジネスプランは事業計画書とはまた異なるもので、競合や市場動向などを詳しく分析して事業コンセプトをブラッシュアップしていくものがビジネスプランです。
ビジネスプランの書き方ですが、まずはじめに事業の概要を書きます。
次に会社の形態などの企業概要を書いて、調査・分析の結果を解説していきます。
取り扱い商品やサービスの内容を説明し、販売ターゲットについて記載した後に販売戦略を解説します。仕入れから販売までの物流の流れを解説し、必要に応じて財務計画の概要を追加していきましょう。
ステップ④資金調達を行う
ビジネスプランを作成したら、起業にかかる資金を集めます。
起業資金の調達で重要なのは、お金の調達をしなくても済む仕組みを作ることです。
資金調達にはコストがかかるからです。どうしても開業資金が必要な場合はなるべく自己資金で行いましょう。なぜなら、銀行や投資家から融資してもらった場合は金利や手数料など何かしらのコストがかかるからです。融資をしてもらうとどうしても返済義務があるため、マイナスの影響を受けることが多いです。基本は出来る限り貯蓄をして自己資金を用いることが一番です。貯蓄が少ない場合は補助金や助成金を利用して、資金を調達するようにしましょう。
ステップ⑤チームを結成する
資金調達を行ったら、チームを結成しましょう。
一人でも起業することはできますが、事業を拡大していくとなると従業員や人手が必要となってきます。起業を成功させるには、チームメンバーが一致団結となって起業を成功させるという目標にむけて励んでいけるかがカギとなってきます。チームメンバーを選ぶ際は信頼できる友人や仕事仲間などをチョイスし、挫折を経験しても壁を乗り越えていけるような絆が強い仲間を選ぶようにしましょう。信頼できる仲間とチームを結成することで、安心して仕事を任せられますし、チーム間のコミュニケーションを円滑に進められます。
ステップ⑥個人・法人設立の意思決定
起業する際は個人事業主として開業するか、法人として会社を設立するかを意思決定する必要があります。個人事業主として開業するのであれば開業届を提出するだけで済みますので、コストがかからないメリットがある一方で、社会的な信用度は低いです。
一方で、法人として会社を設立すると社会的な信用度は高いですが、会社設立には10～30万円程度の資金が必要となり、設立のための諸手続きも発生します。
他にも、個人で開業するには確定申告が必要となり、個人と法人では負担すべき税金の種類が異なってくるなどの違いがあります。
ステップ⑦事業開始に必要な手続きの実施
個人・法人設立の意思決定をしたら、起業の手続きをしましょう。
個人事業主として起業する場合は開業から1ヶ月以内に税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出します。
法人を設立する場合は公証人役場、法務局、税務署、年金事務所、労働基準監督署での手続きが必要です。手続きは以下の流れとなります。
- 定款を作成し、公証人役場にて認証を受ける
- 法務局で設立登記を行う
- 税務所に法人設立届出書を提出する
- 年金事務所で健康保険・厚生年金保険加入の手続きをする
- 労働基準監督署で労働保険加入の手続きをする（従業員を雇う場合）
ステップ⑧名刺・ホームページを作成する
事業手続きを行ったら、自社を宣伝するために名刺やホームページを作成しましょう。
名刺は取引先とやり取りするためのあいさつ代わりのものとなりますし、ホームページは自社の広告塔となる役割があります。名刺やホームページの作成を自分でやるのが難しい場合は名刺づくりやホームページ作りが得意な知人や友人に依頼したり、お金をかける場合は外注してクラウドソーシングで依頼したりして作成してもらうのも一つの手です。ここで大切なのは名刺づくりもホームページ作りも手を抜かずに凝ったものに仕上げることです。細部まで細かく作り上げることで、顧客からの反応率を上げることができます。
起業家になるためのポイント
起業家になるためのステップを知ったところで、次は起業家になるためのポイントを紹介していきます。起業家になるためのポイントとして、書籍等から情報を集めたりすることなどが挙げられます。詳しく見ていきましょう。
書籍等から情報を集める
起業家になるためには起業に関する知識を学ぶ必要があります。インターネットからも情報収集は出来ますが、情報の正誤性が曖昧であり、情報の取捨選択が必要となってきます。一方で、書籍は専門家が信頼できる情報や知識を掲載して出版していますので、本を読むだけで安心して起業に関する知識を吸収することができます。 起業に関する書籍のおすすめとしては、起業の基礎知識を学べる本、ロールモデルを見つけるためにオススメの本、起業に役立つ思考を学べる本、経営について学べる本などが挙げられます。
【2024年最新版】起業するために読むべきおすすめ本23選！名著や初心者向けの本から選び方まで徹底解説｜起業塾・起業スクール WILLFU（ウィルフ）
ポイント①将来的な目標を考える
起業家になるにはビジネスアイデアを元に、「将来的に自分はどうなりたいか」「どんなことを成し遂げたいのか」など、将来的な目標を考えてみることが重要です。目標を具体化させることで、目標の達成に必要なステップを踏み、行動の実施につなげやすいです。
既存のサービスではなく全く新しいサービスを始めるのであれば、0円起業でのスタートがおすすめです。まったく新しいサービスは成功事例が少ないため、コストをなるべくかけずに小規模で始めれば、失敗してもリカバリーしやすくなります。
ポイント②事業戦略を練る
起業家になるには事業戦略は起業を成功させるための鍵となってきます。
どのような事業アイデアを考えつくかだけでなく、事業をどのように展開していくか、ターゲット層はどこに絞るか、どこにコストをかけて宣伝したり販売したりしていくかなど、事業戦略は競合と争う上で必須となってきます。明確な事業戦略を練ることで、無駄が無く効率的に事業を進められますし、戦略を練ることで激しい競合争いを制して起業を成功させやすくなります。
ポイント③交流会や支援機関を利用する
交流会や支援機関を利用することも、起業家になるために必要なことです。 同じ起業家同士の交流会に参加することで、交流するだけでなく企業に関する情報交換だったり、有益で事業拡大につながる情報を入手したりすることができます。また、補助金や助成金を申請や、起業をサポートしてくれる機関を利用することで、出来るだけお金と時間をかけずに効率よく起業できるようになります。交流会に積極的に参加したり、支援機関を利用したりすることで、より起業を成功に導きやすくなります。
日本の著名な起業家
起業家になるためのポイントを知ったところで、次は日本で著名な起業家を紹介していきます。まず一人目は株式会社ウィルフの代表である黒石 健太郎氏です。東京大学法学部卒業後、2006年に株式会社リクルートへ入社。2013年に、株式会社ウィルフを創業。起業を考える大学生を対象とした、ビジネススクールを運営しています。
二人目はクックパッド株式会社代表の佐野 陽光氏です。慶応義塾大学環境情報学部卒業後、1997年有限会社コインを設立、2004年にクックパッド株式会社へ組織変更しました。
三人目は株式会社メルカリ代表の山田 進太郎氏です。早稲田大学教育学部卒業後、2005年に株式会社ウノウを設立、2013年に株式会社メルカリを創業しました。
【105人の起業家一覧まとめ！大学別にランキング形式でリストアップ！
起業家の年収
日本の著名な起業家を知ったところで、次は起業家の年収を紹介していきます。
サラリーマンの平均年収は資本金2,000万円未満の株式会社では425万円(男子517万円、女子258万円です。一方で、日本政策金融公庫のデータによれば、起業直前の経営者本人の年収は約480万円程度ですが、起業後には500万円程度と、起業直前の収入より若干増えています。会社員と比較すると、約60万円程度で起業家の年収の方が高いことが分かります。
起業家として成功するためのポイント
起業家の年収を知ったところで、最後は起業家として成功するためのポイントを紹介していきます。
ポイント①事業の目的と目標を定義する
起業で成功するためのポイントの一つ目は事業の目的と目標を定義することです。
なぜなら、事業の目的と目標を定義することが意思決定することに繋がるからです。
起業家の意思決定とは、何の事業をやるかと、何に時間とお金を投資するかです。
意思決定するためには基準が必要であり、その基準は事業の目的と目標を定義することで設けることができます。基準が異なれば、選ぶべき事業内容や組織形態、最終的な事業規模も変化していきます。また、事業の目的と目標を定義することは本音に沿ったものにしましょう。
ポイント②過去の経験とスキルを特定する
ビジネスは競争が激しいため、自分の過去の経験やスキルに沿った事業の方が成功しやすいです。まずは自分の過去の経験やスキルを紙に書くなどして洗い出しましょう。あなたの過去の経験やスキルに対して、それは強みであるか弱みであるかを評価する価値判断は人それぞれです。紙への書き出し方として、法人か個人向けか、一般人か富裕層向けか、高額商材か低額商材か、新規サービスかリピートサービスかなどがあります。また、仕事以外にも休日に何に時間を費やしているかを書き出すことで可能性は広がります。
ポイント③模倣する成功例とロールモデルを見つける
できるだけ成功確率を高めて最短で起業を成功させたいのであれば、成功事例やロールモデルにならうべきです。自分と似たような経歴や価値観を持つ人を探して、その方がどんな事業をどのように立ち上げたかを知ることで、成功確率が高い起業のルートが見えてきます。そのためにはロールモデルを見つけて、インタビューしてみることをおすすめします。最初から無理だと決めつけずにインタビューを打診してみると、案外あっさりと快諾してくれるかもしれません。
ポイント④制約や制限を書き出す
ビジネスプランを決めるには、「これはできない」といったものや、「これに時間とお金をかけられない」といった制約や制限を書き出す必要があります。
洗い出しておくと良い制約条件は、金銭的制約、時間的制約、精神的制約の三つです。
金銭的制約は「ここまで投資してダメだったら撤退する」というものです。時間的制約は「起業準備のための時間は1日何時間まで」というものです。精神的制約は「自分が特にストレスを感じるものはやらない」というものです。
ポイント⑤最小限の投資で始める
最小限の投資で始めることもポイントの一つです。
起業する際にできるだけお金をかけずに始めることで、赤字スタートだとしても売り上げが増加すれば黒字に転換しやすいからです。設備にお金がかからないように自宅を店舗にしたり、お金がかからないようにネット上でサービスを販売したりするなど、最小限の投資で起業を始められるやり方でスタートできれば、利益を見込めやすくなります。どうしてもお金が必要な場合は自分で貯めた貯蓄から出したりするなど、資金調達も最小限の投資で始めましょう。
まとめ
今回は起業家と実業家・経営者との違いから、向いている人や起業家になるための方法について解説してきました。 起業家の定義や、実業家・経営者との違いを理解し、起業に向いている人の特徴を掴み、起業に向いている人になるための方法を身に付けることで、より起業を成功に導きやすくなります。この記事を読んで、起業家に対するイメージを思い浮かべ、自身の起業アイデアと合致しているかどうか確認して起業をスタートさせていきましょう。
