起業したい女性に贈る!女性起業のための起業マニュアル
WILLFU Labとは、延べ10,000人を超える学生起業志望者と会い、2,000人を超える学生の起業・ビジネス支援をしてきた、起業を学ぶための実践型スクールのWILLFUが運営する起業やビジネスに関するWebメディアです。
起業したい女性のための起業マニュアル
こんにちは。
WILLFU Lab編集部です。
東京商工リサーチの2017年の調査によれば、全国の女性社長の数は最多の37万1,232人にのぼり、調査を開始した2010年の21万人と比較すると1.7倍にまで増えており、女性起業家の数は着実に増えてきています。
加えてPCやスマートフォンの普及、そして新型コロナウィルス の影響で自宅にいながら起業をできる環境が整ってきたので、今後も女性起業家の数は着実に増加すると推察できます。
この記事に辿り着いた方は、
・起業をしたいが、在宅でできりうバイトをするか迷っている
・起業をしたいけどメリットやデメリットをしっかり理解してからやりたい
という起業したいと考える女性の方が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、起業したいと考えている女性向けに女性起業のメリット・デメリットや起業するための4つの実践的なステップ、先輩女性起業家などについてご紹介します。
目次
起業したい!女性が起業するメリットとデメリットとは?
起業したい女性必見!起業するための4ステップ
起業したい女性が参考にすべき女性起業家4選
【まとめ】起業したい全ての女性の方へ
起業したい!女性が起業するメリットとデメリットとは?
WILLFU Lab編集部が考える、女性が起業するメリット・デメリットは次の通りです。
【メリット】
①女性の視点で商品やサービスが作れ、女性の共感や支持を得やすい
②女性の起業を支援する制度が増えている
【デメリット】
・育児や家事とのバランスが難しい
それでは、それぞれのメリットとデメリットについて紐解いていきましょう。
メリット①女性の視点で商品やサービスが作れ、女性の共感や支持を得やすい
消費活動全体において、一般的に女性の占める割合は男性よりもかなり高いと言われており、サービスや商品を開発・販売するためには女性消費者の心を掴むことが欠かせません。
このため、男性ではなかなか思い浮かばない女性特有の気持ちを掴むアピールやサービスを提案できれば、製品の支持者やリピーターを集めやすく、お得意様となる顧客を獲得することが
可能です。
特に女性は、商品を選んだり情報収集をしたりする際に自分が共感できるもの、また興味があるものを重視する傾向があります。この点で、女性起業家は同性ならではの視点で、女性の悩みや気持ちに寄り添えるサービスや商品を開発することが可能なため、この点が大きなメリットといえます。
メリット②女性の起業を支援する制度が増えている
近年、女性が社会で活躍できるよう、女性の起業を支援する公共の支援施設や助成事業が増えています。
「一人で起業するのが不安」と悩んでいる場合は、こうした各種の公的支援施設を活用することで、それぞれの分野での専門家のサポートや仲間の後押しが得られる場合が多いため、女性が起業する際の大きなメリットとして挙げられます。
起業時の資金繰りに困っている場合は、各種の助成金制度を活用することで問題が解決できる場合があります。こうした支援精度の充実していることは、起業したいと考える女性メリットといえるでしょう。
女性が起業するメリットについて見てきましたが、次にデメリットについて確認していきましょう。
デメリット:育児や家事とのバランスが難しい
起業したい女性の一番のデメリットとしては、やはり育児や家事などのプライベートとのバランスが難しいことが挙げられます。
起業すれば、ライフスタイルに合わせて自分の判断で仕事ができる環境になるとはいえ、実際に起業して事業に対する責任が重くなる分、プライベートと仕事との両立が難しいと感じている女性起業家多いのも事実です。
実際、起業時の課題として家事や育児、また介護とのバランスを取ることについて多くの女性が課題を感じています。
家事や子育て以外の時間を仕事に費やしてしまい、気がつけば自分のプライベートな時間がなくなってしまったというのは女性起業家がよく経験することで、逆に、子育てなどのプライベートを重視し過ぎた結果、収入に繋がらないというパターンも見受けられます。
仕事に費やせる時間と収入、そしてプライベートをバランスよく両立できるよう計画的に進める必要があり、こうした現実と気苦労がデメリットといえるでしょう。
起業したい女性必見!起業するための4ステップ
起業したい女性に限った話ではありませんが、WILLFU Lab編集部としては下記の4つのステップで起業してみるのがオススメです。
①収入目標と達成までの目標期間を考える
②起業アイデアを考える
③2ヶ月ほど継続しニーズや収益性を確かめる
④検証したアイデアを継続させるか別のアイデアで起業するか決める
それでは、それぞれの内容についてより詳細な情報を解説させていただきます。
女性が起業するためのステップ①収入目標と期限を考える
まずは収入目標を考えてみましょう。
なぜなら「月100万稼ぎたい」のか、「月に20万円稼ぎたい」のかで考えるアイデアが異なるからです。
また、その収入目標を達成するまでの期限も考えるのがオススメです。
起業して2ヶ月後に達成したいのか、1年後に達成したいのかで計画が変わるからです。
まずは、
・1年後に月に100万円稼いでいたい
・4ヶ月後に月15万円稼いでいたい
というような、具体的な目標を考えてみましょう。
女性が起業するためのステップ②起業アイデアを考える
目標を考えたら、起業アイデアを考えてみましょう。
4ヶ月後に月15万円の継続収入を稼ぐなら、ライターなどの受託やオンライン講師など複数のアイデアがあります。
まずは、量にこだわって、思いつくアイデアを洗い出してみましょう。
そして洗い出した後に、
・費用があまりかからないか
・自宅で子育てしながらできるか
などの制約条件を考え、制約条件を満たすアイデアを検証していきましょう。
とはいっても、ここが一番難しいですよね…
WILLFU Labが執筆したアイデア出しの方法についての記事も参考になるかと思いますので、気になる方は是非ご覧ください。
起業したいけどアイデアがない人に贈る!!オススメのアイデア出しの方法と起業アイデア3選
女性が起業するためのステップ③1~3ヶ月ほど継続しニーズや収益性を確かめる
洗い出した起業アイデアに、優先順位をつけ、優先度の高い順番に、サービスの改善点調査やニーズ、収益性を検証していきましょう。
サービスを公開する前に仲の良い友達に実際に使ってもらい、気になった点や悪いと思った点を教えてもらうことでサービスの質を高められます。
そして、ニーズ・収益性の検証方法は様々で、実際に商品をSNSやTwitterで発信したり、メルカリなどのプラットフォームで実際に販売し、反響を確かめることが可能です。
これは絶対にうまくいく!と思ったサービスでも、実際に販売・リリースしてみたら売れなかったということはよくあります。
もし絶対にうまくいくと思って、最初から大量発注したり・人を採用したりすると、大赤字になってしまう可能性が。
まずは友人や無料のSNSを活用し、最小限のコストでニーズや収益性の検証をするようにしましょう。
女性が起業するためのステップ④検証したアイデアを継続させるか別のアイデアで起業するか決める
3番目のステップで、ニーズや収益性を検証できたら、そのアイデアで本格的に起業をするもよし。
逆に検証段階でうまくいかなかったら、また別のアイデアを検証しましょう。
起業したい女性が参考にすべき4名の女性起業家
WILLFU Labが考える、起業したい女性が参考にすべき女性起業家は以下の4名です。
①株式会社ジーンクエスト|高橋祥子氏
②ウォンテッドリー株式会社|仲暁子氏
③コイニー株式会社|佐俣奈緒子氏
④株式会社キッズライン|経沢香保子氏
株式会社ジーンクエスト|高橋祥子氏
高橋祥子氏は1988年生まれ、大阪府出身。2010年京都大学農学部卒業。2013年6月東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程在籍中に遺伝子解析の研究を推進し、その正しい活用を目指して株式会社ジーンクエストを起業。
ジーンクエストが掲げるコンセプトは「未来のための遺伝子解析」というものです。
近代社会は、技術の発展によって遺伝子解析が身近なものになっている一方、新しい技術というものは倫理的、法的に、また社会的にも大きな問題を生じさせることがあります。こうした背景から、遺伝子解析にはまだまだ多くの研究や議論が必要です。ジーンクエストは、正しい遺伝子の使い方を広め、一人一人の人生が豊かになるよう、研究を推進しています。
同社では、社会は人によって成り立っているので、その構成員である一人一人が豊かになれば社会も良くなるというビジョンを掲げて活動しています。
ウォンテッドリー株式会社|仲暁子氏
仲暁子氏は、1984年生まれの千葉県出身。
2008年京都大学経済学部卒業後、ゴールドマン・サックスを経て、2010年にフェイスブック日本支社に入社し立ち上げに参画。同年にウォンテッドリーの前身であるフューエルを起業しました。
会社訪問マッチングを主軸に展開するサービスを提供しており、2010年9月に創業、本社は東京都港区です。
「共感」を軸とした、会社と人の出会いを提案し、現在では日本の人材採用市場において欠かせない存在となった「Wantedly」ですが、2020年に入ってからは、個人が最適な挑戦を重ね、柔軟にレベルアップしていける環境を整えるための従業員特典サービス「Perk」や、自社メンバー限定で記事を公開できる社内報サービス「Internal Story」など、エンゲージメント領域で積極的なサービス提供を進めています。
コイニー株式会社|佐俣奈緒子氏
佐俣奈緒子氏は、1983年生まれで、広島県出身。
広島大学附属高校時代にアメリカへ留学し、帰国後に京都大学経済学部に入学。在学中より米ペイパルの日本法人立上げに参画した後、2012年3月にコイニー創業。スマートフォンやタブレットを用いた決済サービスを展開。
今やインターネットでの買い物はオンライン決済が当たり前の時代ですが、実際の店舗で買い物すると、カードに対応していない店も意外と多くあるのが現状です。
従来のカード決済は、機械の設置費用が高額で、小売店の手数料負担も大きいため、個人経営のお店では導入しにくい状況でした。そこで誕生したのが新しい決済サービス「Coiney(コイニー)」です。
スマホやタブレットとCoineyターミナルを接続するだけで利用者のクレジットカードを読み取り、カード決済が可能となります。
初期費用や月額費用も不要で、手数料も低く抑えられるため、これまでカード決済に躊躇していた店舗でも導入しやすいサービスで、本格的なキャッシュレス時代の到来を予感させる画期的な取組みです。
株式会社キッズライン|経沢香保子氏
経沢香保子氏は、1973年生まれで、千葉県出身。
慶應義塾大学経済学部卒業後、リクルート、楽天を経て、トレンダーズ株式会社創業後、2014年中にベビーシッターマッチングサービス「キッズライン」の母体会社を創業。
キッズラインは、オンラインベビーシッターを中心とする、インハウスサポート分野においてCtoC(個人対個人)のマッチングサービスを提供する会社です。
2014年のサービス開始以来、累計30万人以上の児童をサポートし、所属するサポーター(ベビーシッター)は全国47都道府県で3,000名を超える規模にまで成長しています。
共働き世帯は専業主婦世帯の2倍となり、子育てが日本の大きなアジェンダとなっている状況下で、同社はこれまで主に女性が担ってきた育児を中心とする家庭内の仕事を、ITテクノロジを駆使しながら、その仕事が得意な人たちと子育てに課題を抱える利用者をマッチングさせる仕組みを作り、社会を自由にする新しいインフラを目指して活動しています。
【まとめ】起業したい全ての女性の方へ
起業したい女性にとって、現在置かれた状況はどのようなものでしょうか。
整理してみると、
・時代の流れや政府、また社会全体の後押しもあり、女性が起業できる環境は整備が進んでいる
・特に、働き盛りの30代女性にとっては起業にチャレンジする機運が高まっており、事実としても裏付けられている
・女性活躍推進法ほか、制度として女性の起業を支援する動きも高まっている
などといった背景が挙げられます。
今回具体的に取り上げた5人の女性起業家の事例をみても、若くして自分の意思とビジョンを持ち、将来の夢を実現させるために行動することが大切な要素だといえます。
女性には、男性と違った柔軟で豊かな発想と、物事にとらわれない闊達さ、そして規制概念に縛られない自由な発想力があります。
こうした女性ならではの特長を活かし、是非女性起業家へとチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
WILLFU Labは起業したい全ての女性の成功を祈っております。