怪しい起業セミナーとは?特徴や見分け方、セミナー検索サイトまでご紹介
WILLFU Labとは、延べ10,000人を超える学生起業志望者と会い、2,000人を超える学生の起業・ビジネス支援をしてきた起業を学ぶための実践型スクールのWILLFUが運営する起業やビジネスに関するWebメディアです。
こんにちは。
WILLFU Lab編集部です。
「起業や事業を成功させるために情報収集としてセミナーに参加する」という方が増加していることに比例して、詐欺まがいの怪しいセミナーに騙される方も増えています。
この記事に辿り着いた方も、
・起業セミナーには参加したいけど、詐欺まがいのセミナーがあるって聞いて怖い
・どうしたら怪しい起業セミナーを見極められるのか
など様々な疑問をお持ちなのではないでしょうか。
そこでこの記事では、WILLFU Labが考える怪しい起業セミナーの特徴や怪しい起業セミナーを見極めるポイントについてご紹介します。
怪しい起業セミナーの特徴3選
WILLFU Lab編集部が考える、怪しい起業セミナーの特徴は以下の3つです。
①確実に稼げる方法を教えますなどの謳い文句を使う
②不安を煽るような勧誘をする
③講師の経歴に具体性がない
怪しい起業セミナーの特徴①確実に稼げる方法を教えますなどの謳い文句を使う
セミナーとは、あるテーマについて興味がある人を集め、実施される講演会、勉強会やイベントのことです。
そうしたセミナーの中でも、起業セミナーは、将来自分で起業したいという意欲を持った人を対象に企画されます。
ところが、こうした起業セミナーで「確実に稼げる」といったキーワードを謳っているセミナーは要注意です。
そもそも、起業の性質上全員が儲かるわけはなく、必ず儲かるというのはありえません。
また、当然ながらセミナーに参加したからといって確実に稼げるという保証や根拠はないので、あくまで参加者の好奇心を煽ってセミナー集客を狙っている場合がほとんどです。
怪しい起業セミナーの特徴②不安を煽るような勧誘をする
通常の消費活動では、自分が買いたい商品のメリットとデメリットを比較検討した上で購入するのが一般的です。
その際、人間の心理として、メリットよりもデメリット、つまり不安な要素がないかについて気にかけ、チェックするのが通常です。この心理は起業セミナーでも同様に働きます。
セミナーに参加するメリットよりも、参加しないことで蒙る損失をどう回避させるのか、といった手法で、参加者の不安を煽る手法を使うことがあります。
「今だけ限定でのセミナー」「このチャンスを逃せば貴方は一生起業できない」といった謳い文句で、将来の起業に向けてじっくり取り組みたい対象者の不安な心理状態に付け込んでセミナー参加へと誘導する企画には注意が必要です。
怪しい起業セミナーの特徴③講師の経歴に具体性がない
起業セミナーに限らず、様々なセミナーへの参加者は、セミナーの内容や費用などと同様、セミナー講師に対する信頼性を重視すべきです。これは、前述したような怪しいセミナーに対する防御策の一環でもあります。
信頼性を図る上で重要となるのが講師の具体的な経歴です。世間に溢れている起業セミナーでも、講師の経歴をしっかり記載できているのはごく一部です。中には、情緒的な売込みを中心に講師のプロフィールを記載してセミナー参加を煽るものもありますが、本当に信頼できるかどうかは不明です。
起業セミナーへの参加にあたっては、やはり講師の具体的かつ実績に裏づけられた経歴を確認する必要があります。少なくとも、講師の出身や経歴(出身校や勤務経験・社名)、固有名詞、活動実績および業績などの数値、現在の所属と肩書などは事前にしっかりチェックすべきです。
なぜ怪しい起業セミナーに騙されてしまうのか
怪しい起業セミナーに騙されてしまう場合は、どこかに心の隙間や油断があるようです。
勧誘者は、下記のような魅力的な言葉を並べたててセミナー参加を勧誘してきます。
「自分で人生を切り開いてもっと自由な時間を持とう」
「不況の時、会社員として働いていても安心できない」
「起業すれば確実に稼げる」
「人生が変わる」
人間誰しも弱いものです。ましてや、多くのリスクを承知で起業へと進もうとする状況では、どこか自分を納得させ、背中を押してくれる存在を無意識に求めるもの。
そんな心のエアポケットを突いて、起業詐欺セミナーの勧誘は容赦なくその手を伸ばしてきます。
まずは無料体験や説明会、そしてその後の相談会などといった名目で参加者を募ります。
前のめりになっている状況では、そのセミナーに参加することの問題点やリスクを慎重に検討し、見極めることができません。例えば家族を養っている大黒柱が、家族の反対を押し切って行動してしまった結果、悲惨な状況を迎えてしまうことすらあります。
怪しい起業セミナーかどうか見極めるためのポイント
怪しい起業セミナーの3つの特徴を先ほどご紹介しました。
WILLFU LAbが考える怪しい起業セミナーか見極めるためのポイントは以下の3つです。
①セミナー講師の経歴の具体性
②SNSでの口コミ
③セミナー出身の生徒のインタビューが存在するか
①セミナー講師の経歴の具体性があるかどうか
起業セミナーを受講するに当たっての重要なポイントのひとつが、セミナー講師の選定です。そして、講師の資質をしっかり評価できるか否かは、起業を成功させるための大きなポイントのひとつと言っても過言ではありません。
そのためには、セミナー講師の具体的な経歴や指導ビジョンを確認し、その講師がこれまで培った経験から何故現在の仕事をしようと思ったのか、また、セミナー講師を通じて受講者にどのような指導とメッセージを伝えたいのかについて、明確に記述されていることを確認することが重要となります。
そして、セミナー講師には「専門家・その道のプロ」としての資質が求めるられます。
単なるセミナー集客のためのお飾りでは話になりません。講師が本当に受講者を起業の成功へと導ける資質を持っているか、見極めることがポイントです。
②SNSでの口コミが多いかどうか
起業セミナーを選定する上で考えておくべきポイントのひとつが、そのセミナーが信頼できるかどうかです。そして、それを確認するための有効な手段として、SNS上のいわゆる「口コミ」が挙げられます。
ネットやSNSの普及により、今やSNS上での口コミは人々の行動を左右する大きな要素となっています。例えばグルメサイトでの評価なども、実際にお店に足を運ぼうというマインドを促すのはSNSの口コミになっている場合が多いです。
起業セミナーでも同様のことが言えます。悪意のある恣意的な操作を除けば、SNS上にアップされた多くのコメントや評価はその起業セミナーの概要を推し量るのに大きな参考となります。セミナー主催者側もこうしたSNS上の評価は気にかけているので、いい加減な内容では運用が続きません。
SNSで多くの高評価な口コミが確認できる起業セミナーを選定基準とするのは妥当だと思われます。
③セミナー出身の生徒のインタビューが存在するか
世の中には様々な起業セミナーがありますが、上述したように、それが単なる集客目標であったり、目先のセミナー収入だけを当て込んだ悪質なものも多数あります。
起業セミナーを真摯に、そしてしっかりと運営しているかどうか、またその成果や実績を積み上げているかどうか、それを判断するための大きな指標のひとつが、当該セミナー受講者や出身者の起業後の実績や展開です。それを確認するためには、実際にそのセミナー受講者の生の声としての体験談や、インタビューなどで参照することが重要となります。
集客と利益だけで企画される起業セミナーは長続きしませんし、参加者からの評価も得られないどころか悪評が重なるでしょう。しっかりと運営している起業セミナーであれば、こうしたセミナー出身者の体験談を語れることが実績と信頼性の裏づけとなります。
実際にあった起業セミナーの事件をご紹介
2016年、福岡市のセミナー運営会社「プリモ」の経営者・久保亮倫容疑者(当時32)が逮捕されるという事件が起きました。
同社は起業家育成セミナーと銘打って、大学生や予備校生を含め、福岡県を中心として全国の約300人と契約し、合計約2億1600万円の受講料を不正に集めていたというものです。セミナーの内容は自社のマルチ商法の勧誘でした。
久保亮倫容疑者の他にも4人が逮捕されていますが、参加費として50万円から130万円程度までの異常に高額な料金を設定し、会員制交流サイトなどを通してターゲットを募集して、プリモに入れば起業して時間とお金を自由に使えるようになるなどと偽り、詐欺の勧誘をしていました。
実際に筆者も年に3~5回ほど起業セミナーに参加するのですが、その際によく利用しているサイトを紹介したいと思います。
起業セミナーを探すためのオススメサービス3選
筆者がおすすめする起業セミナーを探すためのオススメサービス(サイト)は以下の3つです。
①Peatix
②日本経営合理化協会
③FASTGROW
それでは、それぞれのサイトやサービスの概要についてご紹介します。
起業セミナーを探すためのオススメサービス①Peatix
Peatixは、出会いと体験を広げることをミッションに、有志のイベントから大型フェスまで様々なシーンで活用できるイベント・コミュニティ管理サービスです。2011年にサービスを開始後、全世界で会員数460万人を有し、日本でも活動しています。
サービスサイトから検索すれば、全国で開催されている各種セミナーやイベントを多数見つけることができます。当然ながら起業セミナーの開催告知もその中から多数検索できます。
参加者にとっては、検索がなめらかでサクサクと、セミナーの目的や対象者、費用などが瞬時に把握でき、簡単に申し込めるのが大きなメリットです。
また、イベント主催者から参加者に対して直接メッセージを送れるため、相互の関係性が構築されるメリットも期待されます。イベント参加者と主催者間でエンゲージメント(愛着)が獲得できるという高い評判もあります。
起業セミナーを探すためのオススメサービス②日本経営合理化協会
日本経営合理化協会は、中小企業の成長発展を支援することを目的として1965年に設立された団体。中小企業経営者のためのセミナー開催をはじめ、中小企業経営者向けの書籍や音声・映像教材の販売も手がけています。
入会金・年会費など一切無料で、年間約200もの講座を開催しており、毎回全国600名以上もの経営者が、時代を代表する経営者や実務家、知識人などの先見を学ぶために一堂に会する全国経営者セミナーなどを開催しています。
激変する時代の流れと厳しい企業ニーズに対応するため、常に最新の戦略情報や実務ノウハウを提供し充実した運営を心がけています。
また、オンラインでも開催しており、会社やご自宅に居ながらにして現役経営者や実務家、専門家の講演をリアルタイムで聴くことが可能です。
起業セミナーを探すためのオススメサービス③FastGrow
FastGrowは、テクノロジー領域で活躍中の起業家・経営層と、若手経営人材をつなぐことを目的に設定されているビジネスコミュニティです。ベンチャーマインドある若手の就活支援だけでなく、キャリアアップまでサポートします。
新規事業やベンチャー経営を成功させるための知識は、会計知識や営業知識などと同様にまた存在しているのではないかという仮説に立脚し、活躍中の起業家や経営層が持つノウハウが学べるWebコンテンツと、彼らが登壇するイベントを通じて、読者である若手経営人材に対して事業の成功に必要な知識と、メンターや仲間との出会いの場を提供します。
そして、成功者のナレッジを参加者に伝播させることで、参加者の中から急成長事業をつくりだす若手経営人材を生み出し、日本や世界の経済発展に貢献することを目指しています。
怪しい起業セミナーに騙されないで!
以上、怪しい起業セミナーの特徴や怪しいセミナーかどうか見極めるポイントについてご紹介してきました。
最近では、コロナ補助金コンサルや、「稼ぎ方教えます」などの謳い文句で価値のない悪質な情報商材を売られるという被害が横行しているようです。
再喝になりますが、
・絶対に儲かるからという謳い文句を使う
・「〇〇人限定・今回限り」と伝え、その場で入金を促す
・不安や共感を誘うエピソードトークをする
→例)老後2000万円必要といわれているが、今の生活に不安はありませんか?
など、これらの特徴がある場合騙そうとしてないか注意するようにしてください。
この記事をご覧になった読者の皆様が、怪しい起業セミナーに、WILLFU Lab編集部は祈っております。
ぜひこの記事で学んだ知識を生かし、詐欺に合わないよう気をつけてください