先日の日経新聞で、
「『起業家』学生 奪い合い」という記事が出た。
↓詳細は下記URL参照↓
https://willfu.jp/20141217_nikkei/
この記事では、「一括・大量という従来の採用手法では難しい
『とがった』人材を確保する」ための打ち手として、
起業経験を持つ学生、学生起業家の争奪戦が、
就職活動において活発になっていることが紹介されていた。
これは、「IT系企業」のトレンドとして紹介されていたが、
実は、これはIT系企業だけにとどまるものではなく、
学生に人気の大企業全てに共通するトレンドになっている。
今回、文系理系・男女それぞれの就職人気ランキング１位の企業の、
求める人物像を整理してみたところ、全社の共通項として、
「自ら、新しいことに挑戦し、事業を生み出す力」が求められていたのだ。
下記から、最近の就職人気ランキングをチェックしてみた。
https://navi15.shukatsu.jp/15/contents/special/ranking/2014/
同時に、人気ランキング１位企業の求める人物像を整理してみた。
【住友商事（文系・男子1位）】
「既存の枠組みにとらわれず、新たなビジネスを自ら創り出す人材」
※（参照）http://www.sumitomocorp.co.jp/company/talent/ensure/
【日立製作所（理系・男子1位）】
「困難に立ち向かい、最後までやりとげられる人
（困難なこと・前例のないことであっても、
それに逃げずに立ち向かっていかなければ成果を上げることはできません）」
※（参照）http://www.hitachi.co.jp/recruit/newgraduate/select/require/
【東京海上日動火災（文系・女子1位）】
「自分で考え、発信し、行動できる人材」
※（参照）http://ameblo.jp/inorasenai/entry-11089783624.html
【ロッテ（理系・女子1位）】
「『創造力』『自分で考え、責任を持って行動する人』
『何事にもチャレンジし、最後までやり抜く人』」
※（参照）http://www.lotte.co.jp/recruit/recruit/resources.html
これらの人材要件の共通点は、
「自ら創り出す」「前例がないこともやり遂げる」など、
ほぼ共通している。
これらの人材要件と、学生起業家、つまり、
在学中に自ら新しい事業を起こした経験を持つ人とは、
重なる部分が多そうである。
競争環境が変わり、新しい事業を生み出し続けないと
生き残れない時代になった結果、
今や、どの大企業もアントレプレナーを求めているのだ。
事実、学生起業経験者は、多くの場合、人気企業へ就職している。
学生起業家のうち、約60％は、一旦、企業へ就職していくようだが、
その際も、人気企業へ就職している確率は高い。
大学の就職課や一部の就職塾などは、
特段の事業経験もしてこなかった学生に対して、
対症療法的に面接スキルや履歴書作成スキル等をサポートすることで、
就職力を高めようとしている。
しかし、在学中に自分で事業を作った経験がない学生を、
どう面接スキルや履歴書作成スキルで化粧しても、
実力が伴わず、結果、限界が出てくるのではないだろうか。
僕は、起業家として活躍したい大学生に加え、
社内起業家を目指す大学生も含めて、
21世紀を担う、アントレプレナーを輩出していきたいと考えている。
この取り組みこそが、新しい日本を創っていくと信じている。
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