成功事例の構造化がうまくなる、具体的アクション
「渋谷で教える起業先生」(毎日新聞出版)の著者 黒石健太郎です。
昨日の記事
「成功事例を、自身の事業につなげるポイント」
に続いて、
では、どうしたら、事業構造の整理が
うまくなるのかを考えてみたい。
結論としては、
「インプットの数」ではないだろうか。
うまくいっている事業が、
なぜうまくいっているのかについては、
経営者自身が整理していることや、
分析主体の投資家や経済評論家が整理していることがある。
経営者自身が整理している事例として、たとえば、先日、
貸し会議室事業を行うティーケーピーの決算説明会資料にこんなスライドがあった。
※全て引用元は、下記決算説明会資料
http://ir.tkp.jp/library/presentation.html
↓遊休不動産を安く仕入れて、様々な用途提案×分割販売で収益化
↓貸し会議室以外の収益でも、利益率引き上げ
↓貸し会議室の売上比率は半分程度
↓顧客群は、ロングテールに加えて、コア企業への強力な営業
ただ、「「貸し会議室」事業が儲かる!」と思っていると、
なぜ、運営主体者がたくさんある中で、
ティーケーピーが儲かるのかが分からない。
ただ、一つ目のスライドを見れば、
仕入れの強みの構造、
収益性を引き上げる強みの構造が分かりやすく整理されている。
抽象的に「貸し会議室事業」とだけとらえていると、
何をどう真似したらうまくいくのかも分からず、
何を横展開していいのか分かりづらいが、
「遊休不動産・不稼働資産を安価に仕入れることが大事」
「貸し会議室売上だけだとあくまで一部。飲料提供他で収益化可能」
「ロングテールと、強固なリピーター獲得営業体制の切り分け」
などが大事なんだなと分かると、横展開しやすくなる。
この資料を読み込んだ上で、新卒向け会社説明会にいくと、
「どうやって安価な物件仕入れが可能になっているのか」
「強固なリピーター顧客はどんな企業群が多いのか」
など質問することで、
さらに深く事業の構造を理解できるようになるのではないか。
このような事業モデルのインプットを大量に読み込み続けることを通じて、
事業構造の言語化の仕方がパターン化され、
思考の整理がうまくなっていくのだと思う。
ぜひ、時間があるときには、「会社名 ir」で検索して、
IR資料の読み込みなどに取り組むと良いのではないだろうか。
「決算説明会資料」がとっかかりとしては一番見やすいのではないか。
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