「コロナ禍で手取り月3万に。介護業界から、趣味のダンスで起業」長友 達也さん(28歳 宮崎県在住)
「コロナ禍で手取り月3万に。介護業界から、趣味のダンスで起業」
フラモブ宮崎 代表
WILLFU 社会人講座 18期生 長友 達也さん(宮崎県在住・28歳)
<概要>
コロナ禍で、勤務先介護施設の利用者が1割へ減少。手取り給与も3万円に…。
大手施設に転職するも、施設長の給与で月25万円という現実。
妻を養うため、結婚を機に起業を決意し、WILLFU 社会人講座を受講。
受講中、自身が熱中できる、釣り/食/ダンスを主軸に事業仮説を検討/検証。
結果、ダンスを軸としたフラッシュモブ事業で、4つの結婚式場との提携に成功。
受注も決まり、いざ、拡大へ。
▼インタビュー動画はこちら
■コロナ禍で手取り月3万に。出世しても月25万の現実
元々、介護業界で働いていましたが、コロナ禍により、勤務先施設の利用者が1割へと減少。
給与も支払われなくなり、手取りが月3万にまで減ってしまいました。
これはやばいと危機意識を持ち、すぐに全国規模の介護施設に転職しました。
しかし、その施設トップの給与ですら月25万円程度。
出世できた時ですら、この程度かと思うとゾッとしてしまい、起業を決意しました。
■子どもに誇れる事業を作る。熱中できる物からフラッシュモブ事業へ
実は、数年前から、副業で物販事業をやっていて、月25万程の収入にはなっていました。
ただ、子どもができた時に、胸を張って言える仕事ではありません。
だからこそ、起業するなら子どもに誇れる事業で起業したいと思い、ゼロから事業を創るためにWILLFU 社会人講座を受講しました。
まずは、自分が熱中できるアイデアをと考え、熱中できるものを軸に起業アイデアを考えていきました。
私が熱中できるものは、釣り、料理、ダンス…。
それぞれに関連する起業アイデアを、100以上考えました。
その中で、初期費用ゼロで検証スタートできたのが、ダンスに紐づいたフラッシュモブ事業でした。
■結婚式場と、大学ダンスサークルを巻き込み、初受注
事業領域が決まってからは、全国のフラッシュモブ運営会社にインタビューを始めました。
すると、すぐに大枠の事業モデルを掴むことができ、事業の立ち上げをスタート。
全国80店舗あるにも関わらず、宮崎には競合がいなかったため、この段階で、宮崎限定にすることを決めました。
まずは、フラッシュモブが最も利用される「結婚式・披露宴」のマーケットにアプローチするため、県内の結婚式場に提携提案に伺いしました。
すると、コロナ禍以降、結婚式での出し物がなくなり、「まさにこういうものを求めていた」と想定外に需要を発掘できたのです。
結果、大枠の提携はとんとん拍子で決まり、ブライダルプランナーさんにインタビューをしながら、プランナーさんが提案しやすい商品設計を詰めていきました。
しかし、売れやすい商品に落とし込むためには、価格を抑える必要がありました。
当初は、プロのダンサーを巻き込む予定でしたがそれでは赤字になってしまいます。
そこで、大学のダンスサークルと提携する方法を見出し、提供可能なサービスに落とし込んでいきました。
すると、講座8回目の「事業計画発表会」でも「これは面白い!」と評価頂いたこともあり、自信を持ってサービスリリースを告知し始めたところ、依頼が飛び込んできたのです。
■お客様からの感謝の声。胸を張って自慢できる事業ができた
フラッシュモブは、お客様自身が踊る必要もあるのですが、他の会社は、お客様の事前練習機会が一回のみや、サンプル動画を送ってサポート終了になっている会社がほとんどでした。
当然、それだけでは、ダンスを覚えられる訳もありません。
私たちは、宮崎限定だからこそ、私自身がいつでもダンス練習のサポートに伺えます。
練習用スタジオも借り、仕掛け人のお客さまには皆さん来て頂いて納得いくまで練習をしています。
一生に一度の機会を、皆で一体となってお祝いできるように、本気で向き合うと決めています。
結果、お客様からも、「最初は不安だったけど、ダンスができるようになった」「リハーサルが楽しみ」などの声も頂くことができるようになりました。
今、ここまで評価頂き、喜んで頂ける仕事となったことに、本当に喜びを感じています。
フラッシュモブの事業は、子どもにも胸を張って自慢できる事業になりました。
■仲間がいたからこそ、事業が形になった
WILLFU 社会人講座を受講して本当に良かったのは、刺激的な創業仲間と切磋琢磨できたことです。
卒業した後ですが、来月も、九州の受講生で集まり、事業進捗の報告会を開催することになっています。
当然、業種も職種も違いますが、色んな事業領域で色んな施策を皆が試行錯誤しているため、その知見共有の価値は非常に大きかったです。
また、受講当初は、皆、同じゼロの状態から始まるにも関わらず、途中で差がついてきたりもします。
他の受講生がどんどん売上を伸ばす中、私はギリギリまで売上がつかなかったため、焦りも大いにありました。
しかし、その焦りがあったからこそ、講義12回中10回目の授業の段階で、初心に立ち返り、初回の授業から見返して進め直したところ、最後の最後で売上が生まれていきました。
刺激を与え続けてくれた、同期の仲間に感謝しています。
これからも、切磋琢磨しながら、皆で、事業を大きくしていきたいと思います。
▼長友さんが実際にご納品されたフラッシュモブ