2001年から2021年の期間で上場を達成した学生起業家13名
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こんにちは。
WILLFU Lab編集部です。
この記事では、2001年から2021年3月までの20年の期間で、創業者が在学中もしくは、大学卒業・中退間も無く起業した会社が上場に成功した15名の起業家の、事業内容や上場年についてご紹介します。
起業を志す方で、上場を目指している学生の方も多いと思いますので、そんな読者の方の一助となれば幸いです。
それでは、15名の起業家の方について一緒に確認していきましょう。
学生起業からの上場 成功事例一覧
1.株式会社パソナグループ
(創業者:南部靖之/創業者株式シェア:約35.41%)
1976年2月、関西大学工学部在学中に株式会社マンパワーセンターを設立し、労働派遣事業を展開する「テンポラリセンター」を展開。
1979年に株式会社テンポラリセンターに改称、2001年12月には大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場に上場(現在はJASDAQに統合)、2003年10月には東証一部へ上場。
2.ぴあ株式会社
(創業者:矢内廣/創業者株式シェア:約20.98%)
1972年、中央大学法学部在学中にエンタテインメント情報の月刊誌「ぴあ」を創刊。
1974年にぴあ株式会社を設立し、1984年からは「チケットぴあ」をサービス開始。
2002年1月に東証二部へ上場、2003年5月には東証一部へ上場している。
3.株式会社アプリックス
(創業者:郡山龍/創業者株式シェア:約8.46%)
1986年2月、早稲田大学理工学部4年の際に、放送業務用システムやCD-ROMの関連ソフトウェアの開発を手がける株式会社アプリックスを設立。 1987年6月に同社代表取締役に就任。
2003年12月に東証マザーズへ上場し、現在は複数の事業領域におけるIoT(モノのインターネット)サービスを主に展開している。
4.株式会社ドリコム
(創業者:内藤裕紀/創業者株式シェア:約38.77%)
2001年11月、京都大学経済学部4年の際に有限会社ドリコムを設立し、自己プロフィール紹介サイト「マイプロフィール」を立ち上げる。
2003年3月にドリコムを株式会社化、同年6月には「マイプロフィール」をブログサービスへ転換し、ブログ関連事業を複数展開。
2006年2月には東証マザーズへ上場し、現在はソーシャルゲーム事業・アドソリューション事業・ソーシャルラーニング事業を主に展開。
5.株式会社ミクシィ
(創業者:笠原健治/創業者株式シェア:約43.2%)
1997年11月、東京大学経済学部経営学科在学中にIT業界の求人サイト「Find job!」を立ち上げ、1999年6月に有限会社イー・マーキュリーを設立し、オークションサイト「eHammer」の運営を開始する。
2000年10月には株式会社への組織変更を行い、2004年2月より完全招待制SNS「mixi」を開始。
2006年2月には商号を株式会社ミクシィに変更し、同年8月に東証マザーズへ上場。
2013年から笠原氏は代表権のない会長職に就任し、現在の主力事業として「モンスターストライク(モンスト)」が知られる。
6.クックパッド株式会社
(創業者:佐野陽光/創業者株式シェア:約43.57%)
慶応義塾大学環境情報学部卒業後の1997年10月、有限会社コインを設立。
1998年3月に課金制の料理レシピ投稿サイト「kitchen@coin」を展開するが、翌年6月には課金制から広告制に変更。 サービス名も「クックパッド」に変更する。
2004年9月にはクックパッド株式会社に組織変更を行い、2009年7月に東証マザーズへ上場、2011年12月には東証一部へ上場。
7.株式会社リブセンス
(代表取締役:村上太一/創業者株式シェア:約48.91%)
2006年2月、早稲田大学政治経済学部1年の際に株式会社リブセンスを設立し、同年4月に成果報酬型のアルバイト求人サイト「ジョブセンス」を開始。
2008年5月には転職求人サイト「ジョブセンス社員」(現「ジョブセンスリンク」)を、2009年11月には「ジョブセンス派遣」を展開。
2011年12月に東証マザーズに市場最年少での上場、2012年10月には東証一部にも最年少で上場を果たす。
8.株式会社ロックオン
(代表取締役:岩田進/創業者株式シェア:不明)
2001年6月、関西学院大学商学部4年の際に有限会社ロックオンを設立。
受託開発事業からスタートし、2004年よりWebマーケティング解析サービス「アドエビス」を開始。
2014年9月に東証マザーズへ上場。
9.株式会社オプティム
(代表取締役:菅谷俊二/創業者株式シェア:約63.99%)
2000年6月、佐賀大学農学部4年の際に株式会社オプティムを設立。
2001年4月に立ち上げたストリーミング動画広告サービス「i7 Streaming Spot」をはじめとしてデジタル放送向けのサポート事業やインターネット広告事業を展開。
2006年より主力事業をソフトウェアの研究開発に転換し、2014年10月に東証マザーズへ上場、2015年10月には東証一部へ上場した。
10.株式会社アドベンチャー
(代表取締役:中村俊一/創業者株式シェア:約71.67%)
2004年10月、慶應義塾大学商学部4年の際に株式会社アドベンチャーを設立し、ネット広告代理事業を開始。
2008年よりオンライン旅行予約サイト「Skyticket」を、2014年9月より観光ツアー・アクティビティの予約サイト「WannaTrip」を展開する。
11.株式会社Gunosy
(代表取締役:福島良典/創業者株式シェア:約1.82%)
2012年11月、東京大学大学院工学系研究科在学中に、株式会社gunosyを設立。
人工知能によってレコメンドされたニュースが読める情報キュレーションサービス「Gunosy」を展開、後にニュース全般が読めるキュレーションサービスへ方向転換。
12.株式会社メタップス
(代表取締役:佐藤航陽/創業者株式シェア:約33.47%)
2007年1月、早稲田大学法学部1年中退後、イーファクター株式会社を設立。
同年11月にブログから自分史年表を作成できるサービス「ライフペディア」を設立。
2011年4月にスマートフォン向けのアプリ収益化プラットフォーム「metaps」を開始し、同年12月に株式会社メタップスへ社名変更。
2014年4月からはオンラインでの決済サービス「SPIKE」を展開し、同年8月に東証マザーズへ上場。
13.株式会社エボラブルアジア
(創業者:吉村英毅/創業者株式シェア:不明)
2003年5月、東京大学経済学部経営学科在学中に株式会社Valcomを設立。
2007年5月に株式会社旅キャピタルを設立し、オンラインの航空券・ホテル予約サイト「旅キャピタル」を展開。
2016年3月、東証マザーズへ上場。
現在は海外のエンジニア人材採用事業・オンライン旅行事業・インバウンド事業を主力事業とする。
学生起業からの上場に成功した事例の傾向
学生起業から上場に成功した事例には、以下の傾向が見られた。
①人材かITに集中
学生からでもマネタイズしやすい事業領域、
パソナやリブセンス、mixiなどの人材系か、
ドリコム、クックパッドなどのIT系か、
人材かITからスタートしている企業がほとんど。
②短期マネタイズが可能な事業から開始
今ほど資金調達がしやすい環境ではない時期に
立ち上がった企業が多いからか、
Webの受託開発など、短期マネタイズがしやすい事業から開始している企業が多い。
この記事を読んで、では、自分ではどうすれば起業できるのかと思われた方は、下記の記事をご覧いただくと、具体的なステップが明確になると思います。